整列機とは?

部品供給方法、部品供給装置のいろいろ

今は人通りも多い所ですが・・・。

2017-08-01 10:08:56 | 効率アップ
コーヒータイム(与太話)

先日の怪談が意外と好評?だったので、
第2弾をお届けします。
(苦手な人はスルーして下さい。)

これはもう20年以上も前の話になりますね。
当時付き合っていた彼女の体験談です。

その当時彼女はまだ学生で、飲食店でアルバイト
していました。

その飲食店は東京の山手線の上野駅と日暮里駅の
ちょうど中間くらいに有りました。

ここで少し脱線しますが、上野駅と日暮里駅の間って、
鶯谷駅じゃないの?と思った人もいるかも
知れませんが、山手線はこのあたりで外側に
大きく曲がっており、その飲食店は山手線の内側に
有ったものですから、鶯谷駅は遠かったのです。

彼女は池袋方面から山手線に乗って店に向かいますので、
日暮里駅で降ります。

さて、この辺の地理に詳しい人は、もうおわかりかと
思います。そうです。谷中(やなか)の墓地の中を
突っ切って行くのです。

普段、朝もしくは昼間の当番だった事もあり、
彼女はあまり気にした事が無かったそうです。

実際、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
谷中の墓地は、中を通っている道が広く、
その一部は普通の生活道路になっています。
桜の季節は花見で通行人が増えたりもします。

しかし、彼女は或る日、勉強道具を店に
忘れて来てしまった事を思い出したそうです。

いつものように日暮里駅を降りましたが、
暗くなり始めていました。小雨が降っていた
そうです。

谷中の墓地は広いので、結構歩かなくてなりません。
すると、途中で、着物姿の痩せた中年の男性が、
透明なビニール傘をだらりと下げて手に持ち、
うつむき加減で道の脇にじっと立っていたそうです。

小雨が降っているのに、何で傘を差さないのだろう?
しかも髪は長くてボサボサ。まるで昔の浪人のようです。

しかし、とにかく勢いで店に向かっていたところなので、
そのまま男性の横を通り過ぎて行ったそうです。

店は定休日でしたが、朝番とかも任されていた事から、
鍵を持たせてもらっており、中に入って忘れ物を取り、
もと来た道を引き返して行きました。

しばらく歩くと、相変わらず雨は降り続いていますが、
さっきの男性が傘も差さずに、同じ所に立ちっぱなしです。
来る時に通り過ぎてから、20分以上は経っています。

変な人だなあ、と思い、別な意味でちょっと
怖かったので、急ぎ足で横を通り過ぎようとしました。

チラッと男性の方を見て、思わず足がすくみました。
男性が手に持っていたのは、透明なビニール傘ではなく、
日本刀だったのです。街灯の反射の加減(?)で
白く光っていて、雨だったので、透明なビニール傘だと
勝手に思い込んでいたのです。

彼女はその場から動けなくなりました。
すると、その男性はその姿勢のまま、
1分くらいかけて、足の方からスーッと
消えて行ったそうです。

その後はどうやって駅まで行ったか記憶がないそうです。

私が当時持っていたPHSに、公衆電話から何度も着信が
ありました。私はその時は仕事中(残業中)で、
電話に出られなかったのです。

留守録に録音が有りましたが、内容は支離滅裂。
最初は彼女からだとわからなかったくらいです。

彼女は携帯電話やPHSを持っていなかったので、
こちらから電話しても受けられません。
ただ、ポケベルは持っていたので、何とか連絡を取り、
会いましたが、その取り乱しようといったら
ありませんでした。

しばらくして何とか落ち着き、聞いたのが、この話です。