『Welcomeのぶ・ろ・ぐ』A recluse in Manila

隠遁オヤジは今日もまた桜散る散る日本と陽はまた昇るマニラにて世の無常を嘆きつつ、後は野となれ山となれ。

今だから笑える思い出1(ラブホテル突撃訪問)

2014年08月27日 | 岐阜県、東海地方
むかーしの話です。
20代ですっかりエンジンオイル切れ状態の小生は、かなり体調を悪くさせてしまったこともあり、仕事そのものを変えていました。
会社では部署の配置転換も考えてくれましたが、それも固辞しました。当時ではまだ毛色の変わった印象を持たれていた外国法人に勤務するようになりました。

今のように経費を切り詰める時代ではなくて、まだまだイケイケの時でしたし、会社自体も当時は恐ろしい勢いで伸びていましたので、湯水のようにお金が使えた時代でした。

さて、ここでは内勤営業と言われるマーケット拡大の先兵部隊として、エージェント発掘育成を手がけていました。2年くらい経った頃、新しいエージェントと共同で新規顧客の開拓をしていました。
『鵜飼』に例えますと、エージェントは鵜です。お客は鮎。小生の立場は鵜匠みたいなものでしょうか。
小生の仕事である『鵜匠』は良質な鵜をたくさん持つことが求められます。良質な鵜とは、鮎をたくさん獲ることのできる鵜のことをいいます。
鵜になれるのは誰でも良いのですが、あまり経験のない鵜に鮎の獲りかたを教えてあげなければならないケースがでてきます。

この日、新しいエージェント(女性)が、燃える闘魂のようになって、「一緒に行こう!と言います。
行く先はなんと!知り合いのラブホテルの経営者夫婦だというではありませんか。ラブホの裏側を当時まったく知りませんでしたので、小生は行く前から緊張していました。

ラブホの敷地内に入る時の、何ともばつの悪いこと。同時に、なにかこの、怪しい香りに包まれた耽美な世界に入ったような気がします。
ううう、いかんいかん、仕事仕事。

ホテルの建物の中に事務所があります。エージェントと一緒に入って行きました。
おぉぉ、これがラブホの事務所かー!と興奮することは全くありませんでした。
老夫婦が経営するだけあって、普通の個人宅と同じ「普通の部屋」でした。
近隣のラブホテルが都会的な変身を遂げて行く中にあって、「昭和」の雰囲気を残したラブホテルでした。

老夫婦のうち、ご主人はテレビを見ながら電話番だけ。切り盛りは老奥さんと息子さんのお嫁さんが。

エージェントと老夫婦が世間話をしている最中にも、「ピンポーン、ピンポーン」とひっきりなしにチャイムの音がなります。

電話で「冷蔵庫の中は?」「はい、ありがとうございました。6,800円です!」
掃除係が、「何番掃除終わりました」と報告に来ます。
なかなか忙しいようです。

「ところで、先ほどからピンポーンとチャイムがなりますけど、あれはなんでしょうか?」
と小生が聞けば、待ってましたとばかり老夫人が、強烈な名古屋弁で
「あれかね、あれは、あんたさん、お客さんがひゃーてござるんだがね(入っていらっしゃるの意)!」と嬉しそうに言います。
「ひっきりなしに鳴ってますね!この時間(昼の2時)でも、す、すごいですね、、」と思わずつぶやいてしまいました。
するとすかさず老婦人、
「ここにおるとせぇが(ここにいるとね)、おっもしろぇーよ。まあ、世の中、男と女だけだでねぇ、、。
そういやぁ、さっきなんかあんたァ、
『終わりました』って部屋から電話があるがね。『帰ります』ならわかるけど、『終わりました』っていわれてみやぁ、『何が終わったの?』って、聞きたなるがね」

「ふあァァッはっはっは」(一同高らかに「水戸黄門笑い」)

帰りがけにウルトラ好奇心旺盛なエージェントが
「ちょっと、ちょっと、どういう車があるか見ていきましょうよ。駐車場をぐるっと回ってみましょうよ」と言いながら、いちいちチェックするように見ていきました。
車を入れるとシャッターが閉まるようになっているのですが、エージェントはそんなことはかまわずじろじろ見て歩きます。
「なーにぃ、この車、会社の名前が入った車で来てはいかんがね」
「こっちはぬいぐるみだらけの車だがね。女性だね。この時間だとどっかの奥さんかな。どーなっとるの!ほんとにまぁ」」
あっちを見てはブツブツ、こっちを見てはブツブツ。

当時のラブホは回転率が高く、相当売上があったようです。
それ以降、ご縁ができましてこちらには何度か足を運ぶことになったのです。(もちろん仕事でです。)

そういえば、フィリピンには日本的なラブホテルはあるんかいな?
SO◯O HOTELがそんなホテルだという話は小耳にはさんだことがありますが、、、。


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