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【国立科学博物館】 海洋生物の多様性 -地球館リニューアル直前・見納め展示レポート③-

2014年08月10日 | 展示レポート

海の中に顔をつけて目を開けると、胸がドキドキしますよね。

もちろん、息を止めているせいもあります。

でも、怖いような、ワクワクするようなあの気持ちは、どこから来るのでしょうか。(って私だけ?)

 

さて、今回レポートする地球館1F「海洋生物の多様性」のコーナー

WEcafeスタッフ 宮崎が行って来ました!

酸素ボンベなしでも海の世界へ入り込むめるような作りになっています。

 

冷たい海から暖かい海、浅い海から深い海…

海の多様な環境がジオラマで再現されていて、

例えば下の写真は、温帯の海の磯です。

一面茶色で何もいないように見えても、しばらく見ていると至る所に生き物が隠れているのに気づく、というリアルさ

 

また、ここで注目してもらいたいのは、それぞれのジオラマ展示についたキャッチコピー!

その海の特徴をわかりやすく表していて、想像が膨らみます

 

 

そして、天井を見上げると、広大な海を回遊する生き物たちの実物大の模型が!

イカやイワシの群れ、それを追いかける大きなマグロ、マンボウなどがフロアを取り囲んでいます~

 

大海に思いを馳せ、次の「陸上生物の多様性」コーナーへ向かおうとすると、頭上にこんなメッセージが…

 

“生物は陸上に進出し、大地は生命であふれた”

 

なんと!!私も海とつながっていたんだ!

 

 

展示を見ている間は、普段の暮らしとは別の世界を見ている気持ちでした。

本物の海に潜るとドキドキするのも、別世界が迫ってくるからだ思います。

最後のメッセージは、命は海で誕生し、多様な種に分かれ、そして陸上にも広がったという繋がりを気づかせてくれました。

そして、その後の展示では何を見ても感動してしまうという・・・

地球館は、あと1ヶ月でリニューアル工事に入ってしまいます。ぜひ、多くの皆さんとこの体験を共有したいです。


最後に、「海の多様性」コーナーを訪れた人にあわせて見ていただきたいのが、シアター36○で上映している「海の食物連鎖」

タイトルそのままのテーマの映像作品で、ジオラマ展示で見た多様な生き物が全て「食う・食われる」の関係でつながっていることがわかります。

海の生き物の圧倒的な生き物の密度、スピード感、浮遊感が体験できるのは、シアター36○ならでは!

おすすめです!!


 


 

こちらの記事もあわせてどうぞ

 

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 国立科学博物館 

 

【リニューアル工事について】
*工事等による閉鎖期間: 平成26年9月1日(月)~平成27年7月頃まで
展示改修エリアはこちらをご覧ください。
*国立科学博物館WEB「大規模リニューアル直前 地球館見どころ紹介」

 

【住所】東京都台東区上野公園 7-20
【交通】
・JR「上野」駅(公園口)から徒歩5分
・東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅(7番出口)から徒歩10分
・京成線「京成上野」駅(正面口)から徒歩10分
【常設展入館料】一般・大学生 620円、高校生(高等専門学校生含む)以下 無料
*国立科学博物館大学パートナーシップ入会校の学生さんは常設展入館無料!
【開館時間】9:00 ~17:00 (入館は16:30 まで)
*金曜日のみ9:00 ~20:00 (入館は19:30 まで)

 


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