「美しいこと」の舞台、千秋楽まで終わりました
見に来て下さった方、本当にありがとうございました。
私は住んでいるのが地方ということもあり、
映画は見ても舞台にはあまり縁がありませんでした。
それが舞台化のお話をいただいて、初めて関わらせてもらうことになりました。
私は原作を提供し、脚本を見せていただいただけですが、
それをもとに人を使って世界を作り上げるというのは、
大変なことなんだな・・・とわかりました。
そして役者さんの力というものを、しみじみ感じさせていただきました。
役になる、ということ以上に熱気が感じられて、
大変嬉しかったし、楽しませていただきました。
みんなで作り上げる面白さ、みたいなものも感じさせていただきました。
これは絶対に見るよりもやる方が面白そうだ、とも思ったり。
そしてつくづく人間がやってるんだなあ、と感じました。
舞台に通い詰める人の気持ちが分かってきました。
あの独特の緊張感。
役者さんが台詞に詰まってしまった時、
次から微妙に役者さんが緊張されてるのが伝わってくるような気がしたり、
「あ、今ちょっと魂抜けてる?」と思ってしまう瞬間とか。
人が出て来て、空気が変わる一瞬とか。いやはや、楽しかったです。
とても楽しかったので、なかなかお仕事モードに戻れなくて困ってます。
それはさておき。
公演も終わったので、ここで裏話など。
今回、公演直前での松岡役の高崎さんの降板、そして与那嶺さんに代役として
出演していただいたのですが、
初日、プロデューサーさんは「公演ができるのが奇跡です」と言われてました。
与那嶺さんの練習時間は実質3日だったそうです・・・。
10日だったか11日に確か代役の「オーディションをしている」という話は
聞いていたのですが・・・。
決まってから、与那嶺さんはほとんど寝ずに台詞や動きを頭に入れられたようでした。
けれど美しいことはメインの二人、寛末と松岡がずっと出っぱなし。
二人の呼吸が合わないと無理なので、寛末役の井坂さんは与那嶺さんにつきあって
つきっきりで練習されていたとか。
仮眠もプロデューサーさん宅で、家に帰ってなかったそうです。
葉山役の渡辺さん、福田役の佐々木さんもつきっきりだったと言われてたかな。
とにかく壮絶だったようです。
プロデューサーさんも寝てないので、初日は青い顔をされてました。
舞台後のアフタートークで、与那嶺さんが毛深いので、
ひげは自分で抜いたと言われていたようですが、
プロデューサーさんは「台本読みながら、ぶちぶち抜いてました」と言われていて、
衝撃でした。ひげ抜きの時間すら台本・・・寝てないといってたし、
本当に寝る間を惜しんで、ひげ抜き時間を惜しんで覚えられてたんだ・・・思いました。
直前の降板、俳優変更ということで色々とあったし、
初日はもうドキドキでしたが、
与那嶺さんも松岡役をしっかり掴んで、役になりきってくださってました。
そして舞台ではもういじいじな寛末役の井坂さんは、
舞台が終わるとシャキッとしたとても頼もしい座長さんになってました。
役者さんが本当、一丸になってる気持ちが伝わってきました。
舞台が無事終わってよかったです
関わって下さった全ての関係者の方に感謝します。
そして、降板になった高崎さんは、
体の具合もよくなってきていると聞いています。
本当によかったと思います。
長くなりましたが、千秋楽終えての「美しいこと」感想です。
絵文字とか使いたいのに、今日は調子悪くて上手くいかないので、
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