連日の耐震偽造問題のテレビニュースを見ているうちに、ふと思いました。うちの家はどうなんだろうなあ…と。今住んでいる家は、持ち家の2件目なのですが、1件目の家は田舎にあり、誰も住まないまま廃屋になろうとしています。この1件目の家(コンクリート、2階建)は、父親が5年近くかけてハンドメイドした代物なのですが、よくよく考えると父親は大工ではありません。気になって母親に「田舎の家って、設計図とか基礎とかお父さんがやったんだよね。耐震とかどうなっているの?」と聞くと「知らないわよ、そんなの。そういえば基礎やっている時に、ずれてる箇所が2つぐらいあったらしいけど、そのまま作ってたわねえ。素人が作るから床下の換気ができてなくて、床下が抜けた事があったでしょう」と言いました。確かに過去、食事中に兄が椅子ごと床下へ落ちたことがありました…。「そんなの、地震があったら怖いじゃない」と言うと、「家が崩れる前に津波が来るわよ」と言われました。1件目の家は海の堤防から8メートルほどしか離れてない場所にあります。今では立派な違法建築です(当時はよかったらしいです。隣の家はもっと近い所にあるので…)。「今思えば、お父さんって器用だったわよねえ」と母はぽつりと呟きました。あの…器用ってだけで家が作れるんですか、それでいいんですか…。