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そしょくにっき

このはらの粗食な食生活+日々のつぶやき。おかしいことゆってると赤ペンはつっこむよ。

見学写真とか

2010-06-09 | Weblog
美しいことの見学写真などあっぷしてみたいと思います
ぶれてるやつもありますが・・・

まずは小道具など積まれた片隅。
ガムテープを貼った、即席テーブルみたいなのとかあります。

そしてどうやらこのブログは、1枚以上は
手動で写真貼り付け操作が必要なようで、
私にはできません。
なので一日一枚でちまちま更新していきます。

そういえば、練習予定表をもらったのですが、
それによると今日は全幕通した稽古のようでした。
これからずっと初演を迎えるまで
通し稽古をやっているようです。

今思い出しましたが、
スタジオは冷房が効いてました。
何となく、スタジオには冷房がないイメージがあったけど
(色々と体も動かすし)
そうでもなかったです。

美しいことの舞台練習 続き

2010-06-09 | Weblog
美しいこと 舞台練習レポその②
昨日の続きです~。


練習は、居酒屋でのシーンがメインでした。
井坂さんは背も高いし、普通に立っていたら
「仕事できそう」な迫力のある感じ(個人的にそう思う)の方です。
それが練習がはじまると、背中を丸めた、おどおど、もじもじ君になってました。
私の中の寛末イメージが、背中を丸める、自信がない、
要領悪い、人のよいKYという感じなのですが、
そういう雰囲気がすごくよく出てました。

松岡が男の姿でも寛末と仲良くなりたくて居酒屋で声をかけ、
けど覚えてないと言われるシーンも練習してたんですが、
その前に、葉子さんを相手に浮かれている井坂さんの演技を見ていただけに、
男には興味ないよ、という井坂さんの演技の素っ気なさが際だってました。

そして松岡役の高崎さんは、相手にしてもらえない切なさが、
表情と声の感じによく現れてて見ていて切なくなりました。
私が文字で書いていた時は普通のシーンだった気がするのですが、
舞台の方が切なさ度が増していたような。
やっぱり人の声、表情は
生でダイレクトに見ている側に訴えかけてくるのかもしれないです。

脚本家さん兼演出家さんの武藤さんが、
演技全体をトータルで見ていってたのですが、
練習は1シーンに一時間以上と、
とても細かく綿密に打ち合わせと演技指導を行ってました。

俳優さんの表情やお辞儀の角度、視線の向きとか、
一つ一つ丁寧にチェックして
「寛末は、そんなに(葉子さんを)見られないと思う」
と言って、井坂さんが高崎さんを見る時間を少なくして視線をそらさせたり
「メールアドレスを教えて」と言った廣末に戸惑う葉子が結局、
メルアドを教えるところは、高崎さんがほんの少し間を取るように指導して、
より自然に見えるように物語を作っていってました。

武藤さんは女性の演出家さんなのですが
「はい、もう一度今のシーンをやってもらえますか?」
という台詞を、私は見学中に50回ぐらい聞いた気がしました
(いや、誇張なく本当に)
とてもかわいらしい方なのですが、
きっと心の中にSを飼ってるに違いないと思ったりしました。

私は練習の基本を知らないのでよくわからないですが、
繰り返す練習がとても多いので、
一つ一つ演出家さんの指導を受け入れてく俳優さんは大変そうでした。
私には絶対に無理。
小説を書いているほうがずっと楽だなと思いました。

お友達とも話したのですが、
小説は視点がだいたい固定されているのと、
全てを書かなくてもある程度、読み手の想像力に任せてしまう部分があるけれど、
舞台では全てを見せなくてはいけないので、
立体的に全て作り込んでいかないといけないんだとわかりました。
まあすごい世界でした。

三時間ぐらい練習見学をさせてもらいましたが、
見ているとあっという間でした。
帰り道、何となく作品が自分の手から離れたような感じがしました。
脚本には関わらせてもらったのですが、
そこから先はもう俳優さんと演出家さんをはじめ、
舞台に関わる人の手にゆだねられたんだなと。

文章とはまた違った、生の舞台だからこそ見えてくるものもありそうで、
本番の舞台を見終わった後はどんな気持ちになるだろう、とわくわくします。

以上、見学レポでした~。