１８日 東京・渋谷、さくらホール
中低音が魅力のシャンソン歌手、佐竹律香(りか)が「シャンソンとバイオリン」をテーマに行うコンサート。豊富な知識を生かしたトークを披露し、楽曲の舞台となる風景をスライドで紹介するなど、サービス精神にあふれる構成にも定評がある。「ヨーロッパから中東、アフリカが舞台になっている楽曲も歌う。旅気分も楽しんでほしい」と話す。
シャンソン喫茶「銀巴里」の出演経験も持つ佐竹は、一時歌手活動から離れていたが、２００９年から本格復帰。今年はシャンソンの祭典「パリ祭」にも初出演し、活動の幅を広げている。
今回はバイオリン奏者、寺島貴恵を招き、歌との共演のほか、独奏も披露してもらう。歌は「ラ・ボエーム」「ジプシーの恋歌」、バイオリン独奏で「タイスの瞑想(めいそう)曲」「ツィゴイネルワイゼン」など。「愛の讃歌(さんか)」は、同級生だった親友の結婚式にささげ、２年前に急逝した彼女の告別式でも、遺族の希望で歌った曲。「人の一生に重なる歌の重みを知った」という。明るく華やかな舞台を見せつつ、秘めた悲しみも表現する。（電）０９０・８８４７・０８０８。
（2013年10月6日
読売新聞）
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