NPO法人「輝く未来の風」の便り

市民出資による風力発電事業を推進するNPO法人「輝く未来の風」の日記です。

野球バット

2006-10-31 10:47:33 | Weblog
日本もアメリカもプロ野球のシーズンが終わりました。

プロ野球で使用されるバットは、木製と決められています。
日本では年間20万本以上の木製バットが消費されます。
バットに使われる木はタモ・トネリコなどの落葉広葉樹です。
半分が輸入材です。
プロ選手の8割がアオダモと呼ばれる木でできたバットを使います。
時速150キロもの剛速球を打ち返すのですから、
堅く・強く・粘りがあるアオダモは最適です。

然しながらアオダモが良いバットとして使われるまでには、
何と樹齢が70年以上掛かります。
80~90年の樹齢がベストです。

数年前からアオダモが不足してきました。
野球関係者・バット生産者・行政が協力して植林活動をしています。
環境保全や教育目的に、NPOや市民活動家も
積極的に植林活動をし出しました。

今年植林したアオダモで、70年後の野球選手がホームランを打つ、
観客が喜ぶ。想像しただけでも夢があります。


               By 風の旅人

2006-10-27 10:39:18 | Weblog
水や空気が無いと私達は1日たりとて生きていけません。
然しながら、人間に取り同様に不可欠であります、
「土」のことは普段あまり考えたりしません。

地球は46億年前に誕生、人間がお猿さんから別れたのが500万年前、
土が出来たのは5億年前と言われています。
従って土は人間より4億9500万才年上です。

土は有機物と無機物が混合した物です。
微視的に見ると、土はケイ素、アルミニウム、
鉄などの無機元素および炭素や窒素などの有機元素からなります。
これらは相互に結合し、より大きな無機化合物や有機化合物を形成します。
さらにこれらは鉱物や岩石などの無機物と
腐植や生物などの有機物といつた巨大な化合物となり、
土を構成します。

”良い土”にはミミズなどの土壌生物が沢山生息しています。
そしてバクテリアなどの微生物が無数にいます。
ミミズがいる土は「良い土」でしょう。

農薬や化学肥料をまき過ぎた土は、土壌生物もバクテリアも消滅してしまいます。
元の自然に戻すのは至難です。

正月の縁起物として飾られる、赤い実のなる木「千両」は、
大量の農薬を使うので、10年間栽培すると、その農地は使えなくなり、
別の農地に移動して栽培すると、先日南房総市の方に聞きました。


                 By  風の旅人




里山

2006-10-26 11:47:13 | Weblog
里山(さとやま)と言う言葉の響きは、
秋も深まると特に良いですね。

里山は農村地帯の集落や人里の近くにある、丘陵や低い山を指します。
人の手が加わった半自然の2次林です。
薪や炭の供給源であり、落ち葉による堆肥作りになったり、
子供達の遊び場であったり、
太古の昔から人間生活に密接にかかわって来ました。
歴史や文化や伝統が、里山から生れました。
持続可能な開発の一つのモデルでした。

1970代から宅地開発により、都市部近辺にあった里山は急激に失わました。
薪も炭も、石油に置き換わってきたのです。
子供達の遊び場は、里山から人工的なオモチャが相手に変わりました。
現代の日本人にとっては、里山が無くても毎日の生活は何とかなります。

然しながら里山は人間にとり大切なのだ、
やはり里山は有った方が人間の心が豊かになるのだと、
最近は、何とか里山を守ろうと努力している人達が増えてきています。
各地の里山NPO・里山同好会が活動しています。

子供の頃の懐かしい原風景が甦るといいですね。


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事務所賃貸契約書

2006-10-25 10:11:17 | Weblog
3年半程前に、東京の西部にある国立市に小さな事務所を借りました。
ご多分にもれず活動資金確保が年々厳しくなり、
経費節減の為事務所家賃値下げの交渉中です。
大屋さんは約10%の値引きを認めましたが、
当方はまだ不十分であるとのスタンスです。

交渉中に、相手側担当者が、
賃貸契約解約には6ヶ月の事前通告が必要である、と言い出した。
6ヶ月はいくらなんでも長すぎる。
契約書を読んだが、どこにもそんな文章は見つからない。

大家側担当者との話を再度する前に、当該不動産屋に出向き確認したところ、
「2ヶ月」の事前通告で解約出来ることが、あらためて判明した。

一般的には、
事務所・店舗は3ヶ月、マンション・アパートは1ヶ月の事前通告が
普通である。

契約書は素人に取り難解な用語がゴチャゴチャ書かれている事が多いので、
ツイツイ精読しなく、契約内容を吟味しないことになりがちです。
それではイケないと、今回の交渉で再認識した次第です。

それから、万が一迂闊にも契約してしまった条項でも、
その内容が貸し手 側に一方的に有利な物であったり、
公序良俗に反していたり、非常識な物である場合は、
法的には借り手側が保護されます。

いずれにしても契約書はチャント読んで、納得してからサインしましょう。


風の旅人

区有地

2006-10-23 10:31:58 | Weblog
昨日仲間と南房総市白浜地帯を調査しました。
行った場所は南房総市のお奨めの所でした。
現在は全く利用されていなく、雑草が生茂り、
細い竹が密生していて、中に入るのがヤットでした。
風車適地としては、可能性は今風に言うと「微妙」です。

この土地は”区有地”です。
ところで、”区”と言うと、
東京都23区の千代田区や世田谷区を指す場合が
多い向きも有ろうかと思いますが、
実はこの”区”は、地域の自治会や町内会を意味するものです。
日本中いたる地域に昔から
(ハッキリはしませんが江戸時代には存在していたのでは)
”区”は存在しています。
いわゆる「公」の地方自治体ではありませんが、
地域の人々の生活の中に根をおろし、
様々な”決め事”をし、”影響”を与えます。

私達の活動は、地域の皆さんの理解と支援が不可欠です。
”区”の方々に会うのが楽しみです。



               By 風の旅人

秋刀魚

2006-10-20 08:41:27 | Weblog
通勤は自転車。朝7時頃、静かな住宅街を7~8分の道のり。
今朝、ノンビリ自転車をこいて通勤途中、
秋刀魚を焼いているニオイがして来ました。
朝食のオカズに出されるのですかね。

なにかそのホノボノとした気分になりました。
満員電車に揺られての通勤では味わえない小さな喜びです。


              By 風の旅人

WTIとウオールストリートの奇妙な相関

2006-10-19 16:38:43 | Weblog
石油価格が下がり出しています。
WTI価格は、4年前の20ドル台が今夏80ドル台に達し、
4倍にも高騰しました。
ところが直近では60ドルを切りました。

一方で、米国では住宅需要が冷え込み出し、
景気後退が懸念されるにもかかわらず
米ニューヨークの株価は高騰を続けています。

資本主義経済の価格形成のメカニズムとしては、
商品の需給バランスが極めて大きな影響を与える、
と教科書には書いてあります。
石油価格下降も株価の上昇も、それらの現象を教科書では説明するのは難しいですね。

石油の先物取引でシコタマ儲けたオイルマネーの
次の投機先としたのが、株ですかね?
そして、株でガッポリ儲けたら次にまた石油ですかね。。。。

金儲けと言う欲望は尽きまじでしょうが、
石油は毎日世界中で消費され、地球の在庫は日毎に減り続けています。
いずれ在庫は一掃されてしまいます。
石油が新たに生産されることは絶対にありません。

WTIに関わる投機に惑わされず、省エネそして自然エネルギー
(再生可能エネルギー)の活用に努力したいですね。

「WTI」
ウエスト・テキサス・インターミディエートの頭文字から取ったもので、米国・テキサス州など中西部で産出される、ガソリンの精製に向いた良質な原油の総称。生産量は1日当たり40万バレルと世界の生産量の1%にも満たないが、世界の原油価格
の指標となっている。


               By 風の旅人

稲刈り

2006-10-17 08:47:40 | Weblog
長野県朝日村は今年の稲刈りシーズンが終わろうとしています。
千葉県旧丸山町では、8月のお盆の後に稲刈りをしましたので、
2ヶ月遅れです。朝日村のお米の大半は「天日干し」します。
味が格段に番うとのことです。稲刈りした田んぼに「天日干し」の
風景がとてものどかにな感じです。

日本の稲作は5~6千年前の縄文時代に始まったようです。
それ以来食べるまでのプロセスは、
基本的には機械化を除けば同じです。

1.まず、育苗箱に稲の種≪種籾(たねもみ)≫をまき、育苗器で発芽させる。
2.次に、ビニールハウスに移して、ある程度まで大きく育てる。
3.育った幼苗を、田植え機(手押し又は乗用)で、本田に移植する。(田植え)
4.定期的な雑草取り、農薬散布、肥料散布等を行なう。(専用の農業機械を使う)
5.稲が実ったら稲刈りと脱穀を同時に行うコンバインで刈り取る。(稲刈り)
6.通風型の乾燥機で乾燥する。(水分量15%前後に仕上げるのが普通)
7.籾すり機で籾すりを行なう。(玄米)
8.精米機にかける。(白米)

秋の夜長に新米を味わうのも風情かもしれません。


                 By 風の旅人

紅葉前線

2006-10-16 10:46:57 | Weblog
今、北海道の知床は紅葉の見ごろとのことです。
紅葉は、秋になりサクラ・ケヤキ・もみじ・こぶし
・ブナなどの落葉樹の色が変わる事です。
桜前線は春、日本列島を南から北に、
ほぼ2ヶ月間掛けて移動して行きますが、
「紅葉前線」も、日本列島をほぼ2ヶ月間掛けて移動します。
但し、季節は秋そして方向は、逆に北から南です。

美しい紅葉の条件には「昼夜の気温の差が大きい」
「日照時間が長い」「湿気が多い」などの条件が必要。
紅葉の名所にはこの条件をよく満たす山岳地帯が多い。

長野県朝日村の紅葉は間もなくです。
美しいです、何やら幻想的ですらあります。
おすすめです。


                  By 風の旅人



ノウテン

2006-10-12 13:37:54 | Weblog
10月11日、爽やかな秋の南房総地帯を風力発電適地調査をしました。
南房総市白浜地区の海岸から数キロメートル内陸に入った所に、
かなり有望そうな地帯がありました。
のどかな田園地帯です。畑には秋野菜が植えられていました。
ところが中には全く手付かずで、
何も植えられていない畑がいくつかありました。
全国的に農業従事者の高齢化や、
後継者不足で、利用されていない農地が沢山あります。
この土地もそういうことかな?と思いました。

もう少し詳しく調べようと、その土地に付いて市役所の担当者に聞きました。
その土地は、農林水産省の補助金で農地として3年程前に開墾されたので、
農地以外に転用することは、”向う数十年間”無理だろう、とのことでした。

「ノウテン」即ち「農転」「農地転用」とは、
人為的に農地を農地以外のものにすることをいいます。

その土地に隣接する地帯をあらためて調査する予定です。

「ノウテン」勉強になりました。

   
              By 風の旅人