NPO法人「輝く未来の風」の便り

市民出資による風力発電事業を推進するNPO法人「輝く未来の風」の日記です。

風は無国籍

2006-08-31 15:24:10 | Weblog
風には国籍がありません。風はどこの国の物でもありません。

風は空気の流れです。
空気は地球周囲を取り巻く混合気体です。
体積比では 窒素 78% 酸素 21% 二酸化炭素・アルゴン等 1%
になります。

風の流れは、気圧の変化や太陽光による寒暖により生じます。
風は地球上の大気の水平方向の流れです。

風はどこの国にも、どこの地域にも吹きます。
現代社会では、風は誰かの所有物ではなく、いわゆる所有権はありません。
従って風はタダです。風にお金を払う人はいません。

しかしながら、風力発電事業を目指す我々にとり、
風は地域のエネルギーと考えます。
風力発電事業を実現するには、その地域の風を利用し、
その地域の皆さんの賛同と協力が不可欠です。

明日、千葉県南房総市の地域の賛同者と適地調査をします。
地域の市民・地域の行政・NPOとの協働で良い結果を生じたいですね。

風は環境に優しく無現のエネルギーです。



                    By 風の旅人

風力発電と自然破壊

2006-08-30 08:59:46 | Weblog
8月27日仲間と南房総地帯に風力発電適地の調査に行きました。
早朝からアチコチと調査しました。
途中、風車建設工事中の所があると、地元の方から聞き、現地に行きました。
その現場を見て仲間共々驚きました。唖然としました。
国道(と思われる)から、資材を運ぶ込むための急勾配の搬送路が数百メートルある。この幅20メートル程ある搬送路を作る前は、かなりの急勾配の山であったと思われます。この山を深さと言うか高さというか、数十メートル切り崩し搬送路を作ったのであろう。文章で表現するのは難しいが、搬送路の左右は切り立った山肌に崩落防止のセメント壁がほどかされている。
山肌に有ったはずの数百本の木々は伐採され、有ったはずの山の形は完全に変わってしまったと思われる。
環境に優しく、無限で、タダの、地域の自然エネルギーである風の活用は、
持続可能な社会を構築するためには、不可欠なものです。
一方その実現のためには、既存の自然を守ることと両立しなければならない、
とあらためて痛感しました。


                   By 風の旅人

南房総市

2006-08-29 13:52:37 | Weblog
今年3月20日に南房総市が誕生しました。
千葉県房総半島の南端に位置する7町村
(富浦町・富山町・三芳村・丸山町・和田町・千倉町・白浜町)
が、合併しました。
雄大な太平洋が一望でき、
冬はとても温暖な地域で、1月2月はさまざまな色鮮やかな花が
街を埋め尽くします。この地域の花は、切花にして飾ってもとても長持ちします。
一ヶ月位は持ちます。
夏には海岸沿いの砂浜には、海水浴のお客が沢山訪れます。
1年中サーファーで賑わう海岸もあります。

また、この地域のお米は知る人ぞ知るで、とても美味しいです。
近くの海で取れた干物も安く買えます。
山の幸、海の幸にとても恵まれています。

南房総市岩糸(旧丸山町)の地域とは、2004年から2005年にかけての
1年間の風況観測を縁にして、その後も交流を続けています。
新しい街南房総市の誕生を機会に、
その他の地域へ交流を拡げて行こうと思います。

キット風況の良い場所が見つかり、
そして風力発電に賛同いただける方々にお会いできる、
と期待しています。

                 By 風の旅人





The Report from Texas

2006-08-28 13:40:02 | Weblog
「輝く未来の風」の会員であり、スタッフの”Jin"さんから電話がありました。
Jinさんは現在アメリカ・テキサス大学院に留学中です。
Jinさんは今年の前半、我々のスタッフとして企画書やパンフレットの作成
そしてホームページのリニューアル作業などををリードしてくれました。
7月に留学の為渡米して以来の久し振りの会話でした。
とても元気な様子で安心しました。

Jinさんの渡米から今日までの様子は、このブログにリンクしました
ブックマークの「Round Here」にとても詳しく
そして生き生きと書かれています。
我々が日本のMEDIAを通じて得るアメリカ情報と、
テキサス在住のJinさんの伝える実際の有りのままの
アメリカ・テキサスとの違いはとても興味深いものです。
これからも環境問題に限らずJinさんのテキサスレポートは楽しみです。


                     By 風の旅人



稲刈りその4

2006-08-24 13:46:31 | Weblog
8月23日、千葉県南房総市岩糸(旧丸山町)、
Sさんの稲刈りの手伝いを少ししました。
昨年より1週間遅れで、22日から始めたそうです。
黄金色に輝いている実った稲穂を、
大ベテランのSさんは手際良く、黙々と刈り取って行く。
刈り取った籾を、軽トラの荷台の袋(600 キログラムは入る)に
アームをピッタリ合わせて、移していく。
袋一杯になると、直ちに別の人がその袋を籾の乾燥工場に運んでいく。
その間Sさんは休み無く刈り取り作業を続ける。
乾燥工場を往復する2台の軽トラとの連携は見事である。
無駄が全くない。
モタモタしている間に、急なにわか雨でも来たら作業は中止しなければならない。
幅30メートル長さ100メートルの田んぼの稲穂がアット言う間に
刈り取られた。そして間髪を入れず次の田んぼに向かう。

今年の出来高は、昨年よりはやや少ないようだ。
しかし味はいつものように良さそうです。
新米を食べるのが楽しみですね。


風力発電適地調査

2006-08-22 11:05:54 | Weblog
お盆が明け、高速道路の渋滞がほぼ解消されたので、
今週水曜日と金曜日に風力発電適地調査の為、
千葉県南館山地域と長野県朝日村に行く予定です。

大型風車による風力発電事業を始めるには、
いくつかの超えなければならない、ハードルがありますが、何と言っても

1に、
風の強い場所を捜さなければなりません。
簡単に言うと、年間平均風速が毎秒6メートルは欲しいですね。
我々の事務所所在地東京都国立市で、
年間平均風速は毎秒1.5メートルです。
平均毎秒6メートルの風が吹く場所は、いわゆる強風地帯です。
(測定する高さは地上高50メートルです。)

2に、
風車が建つ中心部から、おおよそ半径200メートル以内に
学校や病院を含む民家が無い場所でなければなりません。

他にも必要条件がありますが、差当たりこの2条件を満たしそうな場所に
関する情報がありましたら、是非連絡ください。
直ぐに飛んで行きます。
風速に関しては、調査の最初の段階では、
数字でなく昔からの言い伝えや感じで、
「この場所は風が強い」と言われている程度で充分です。

情報よろしくおねがいします。


                   By 風の旅人    


中国の干ばつ被害が深刻

2006-08-21 09:28:58 | Weblog

「中国各地で50年振りの大干ばつが発生している。
特に深刻なのが四川省と重慶市で、合わせて1000万人以上が
飲み水の確保が困難な状態になっている。
また河川の水量が極端に減り、船舶が運行不能になったり、
水力発電ができなくなるケースも発生している。
農業に壊滅的な打撃を与えている。
重慶では5月26日から70日以上も雨が降ってない。」
と言うニュースを読みました。

70日間連続雨が降らないとは信じられない異常気象ですね。
気象庁1957年~2005年データによると、
1983年与那国島で16日間連続無降水日がありました。
この連続16日は日本では相当長い雨が降らなかった期間です。
どなたか日本最長連続無降水日のデータをご存知ですか?

過去のデータでは、
東京では年間140日程降雨日があります。
月平均12日雨が降ることになります。
そして毎月必ず雨が降りました。

7月九州や長野県を襲った集中豪雨と言い、
中国の干ばつと言い、
世界の気象専門家がかねてから警告してきた、
地球温暖化による、異常気象でなければいいのだが、
と懸念している人が多いことでしょう。


                By 風の旅人


稲刈りその3

2006-08-19 10:19:28 | Weblog
『稲刈りその2』でお伝えしました、
千葉県南南房総市のSさんの稲刈りの予定日が変更になりました。
当初は20日から開始と予定しましたが、
ここのところの台風の余波などによる天候不順のため、
8月23日から開始、
と変更になりました。
この23日開始予定も確定ではなく、
前日や当日の天候により、順延や突然の中止もありえます。
終了時期は9月半ば頃です。

専業農家のSさんにとり、
春先の田植えの時期から大切に育て、
最後の工程である収穫の段階で、予定を変更せざるを得ないのは、
とてもツライことと察します。
田植えや稲刈り作業は、普段よりかなり人手が掛かるので、
その人手の確保計画も変更になったりします。
ホントに農業はタイヘンな仕事ですね。

小生は23日参加を予定してます。


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「輝く未来の風」NPO法人設立3周年

2006-08-18 09:17:03 | Weblog
NPO法人「輝く未来の風」は、
2003年8月にNPO法人格を取得しましたので、
お蔭さまを持ちまして、今月で3周年になりました。

NPO活動未経験である11人の設立メンバーと、
2003年4月に手探り状態からスタートしました。
活動の理念・目標・行動計画策定、
組織作り、事務所選び、事務所備品調達、
ホームページ作成などなど、
慣れない仕事に悪戦苦闘しながらも、
何とか同年8月に東京都からNPO法人として認証されました。

そして、現在の会員数は123名です。
この間、会員以外の多くの方々にも活動に参加いただき、
また協力いただきました。
このホームページの『活動報告』欄にも掲載してありますが、
沢山の活動をしてきました。そして多くの事を学びました。

どんな組織も継続することは容易ではありません。
「輝く未来の風」も組織の継続・発展の為には、
多様な人材の参入が必要です。
「輝く未来の風」の活動に興味のある方、
是非連絡ください。よろしくおねがいします。


                    By 風の旅人


デンマーク・サムソ島

2006-08-16 11:16:46 | Weblog
最近、北欧の小国デンマークについての雑誌記事を読み、
3年半前に自然エネルギーの勉強のため、
デンマークに行ったことを懐かしく思い出しました。

デンマークは人口540万人(福岡県より少し多い)、
面積は九州と同じくらい。
童話作家アンデルセンや酪農製品で有名な、
とても豊かな国です。

現在、日本の食糧自給率はカロリーベースで40%であるが、
デンマークのそれは300%と言われる。
電力消費量の20%を風力発電でまかなっている。
日本のそれは0.5%以下である。
これらの違いはどこからくるのだろう?

3年半前のデンマーク訪問の最大の目的は、
首都コペンハーゲンからフェリーで1時間ほどにある
人口4500人の小さい島”サムソ島”視察でした。
サムソ島は生活に必要なエネルギーを
全て自然エネルギー(風力・太陽光・バイオマスなどの再生可能エネルギー)で
まかなっていることで有名です。
実際にはガソリン車が走っていましたが、
ガソリン車に必要なエネルギー量を補って余りあるエネルギーを
自然エネルギーで発電し、更に余剰な分を島外に供給していました。

この島は表現が難しいくらい、素晴らしい所でした。
地球上にこんな場所があるんだ、
こんな所に暮らしている人達がいるのだと、
驚いたことを昨日のことのように覚えています。

成田・コペンハーゲン・ハングルグ・成田で8万程の格安チケット
(3月でしかも円はユーロに対して今より強かった)。

また訪れたい島です。
サムソ島はおすすめです。


                  By 風の旅人