NPO法人「輝く未来の風」の便り

市民出資による風力発電事業を推進するNPO法人「輝く未来の風」の日記です。

★ 足ながおじさんへ。

2008-10-28 16:46:44 | Weblog
最近、訳あって関西と、東京を往復しています。
この1ヶ月でもう三回も往復しましたが、
ひどい時には、翌日にトンボ帰り。。。
家から片道約5時間かかるので
もう体がもちませ~ん!
だけど、仕方ないから行ったり来たり。。。

つい一昨日も昼12時の新幹線に飛び乗り、成城にたどり着いたのは
4時半でした。
疲れ果てた体に鞭打って、荷物を持って、タクシー乗り場に急いでたとき
私の耳に男の子の大きな声が飛び込んできた。

若い高校生くらいの男の子と女の子が、小さな箱を抱えて
男の子が声を枯らせて叫んでいたのは、
よく耳にする「足なが募金」の呼びかけだった。

いつもなら、目に入っても通り過ぎるのに
なぜかその時は、めっちゃ疲れているにも関わらず
帰路を急いでるにも関わらず、目に留まってしまったんだ。

何故かな・・・?

それは、必死で叫んでいるその男の子の前を
通り過ぎようとした自分が恥ずかしかったからだ。

私は、いったん通り過ぎてから、もう一度走ってそこに戻り
お財布の中から、百円を箱の中に入れた。
ポトン!と音がした。
何時から立っていたのかしれないが、
箱の中にはそんなにお金が入ってる気がしなかった。

「ありがとうございます!」って声をかけられて

私は、照れ笑いを浮かべながら
女の子から、一枚の紙を受け取った。

そして、また、タクシー乗り場に急いだ。
帰ってから、その一枚の紙を読んだ。
いつもだったら、そんなの捨ててしまうのに・・・
その時はなぜかそうしなかったんだ。。。

そこには、足長おじさんのイラストが書いてあり
「遺児を高校に行かせよう!」と書いてあった。

私は、こんなに生きてきて、足なが募金の意味さえ知らなかった!
と言う事に気が付いた。
大体こんな趣旨だろう、とはおもっていたが
実際こんなにも、両親が亡くなり、そのために高校にさえ行けない
子達がいるなんて・・・・!
そこに関心すら向けた事のない恥ずかしい自分がいた。

ある男の子の感謝のメッセージが、写真つきで載っていた。
その子達のメッセージを読んで、この事を一体どれだけの人が
知ったり、感じたりしているだろうと思った。
駅の片隅で、声を枯らして叫んでるあの子達がいなかったら
私は、これからもずっと、何も知らずに生きていたかもしれない。。。

そう思ったら、あの二人にありがとう!って言いたくなった。
ありがとう!って言うのはこっちだったんだよ。

これからは、もう通り過ぎる事だけはやめよう!と思った。
寄付できなくても、疲れていても、時間がなくても・・・
とりあえず、心の中で「ありがとう!」と声をかけて
応援しよう、と思った。
そうすれば・・・
自分だって足ながおじさんになれるんだって思ったら
すっごく嬉しくなった。

たった百円が教えてくれた
大切な大切な事実だった。

          

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3 コメント

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立川風の会 (手習い)
2011-01-21 08:51:31
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立川風の会 (手習い)
2011-01-21 09:04:35


「輝く未来の風」の立川の仲間達が集まって
八王子の山奥で畑作業を楽しんでいますよ。
返信する
バンド・ビリーヴ (手習いのブログ)
2016-09-10 16:35:38
立川の仲間のバンド・ビリーヴです。
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