いつのまにか、多臓器不全

普通より元気なオッサンがいきなり多臓器不全!?生死の境をさまよった約2か月間の闘病と、その後。

6月20日(土):気管切開

2009-09-07 23:07:51 | 救命センター入院4週目
いつのまにか、多臓器不全
6月20日(土):気管切開



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[Tの定期メール]

朝:今日の朝も異常なしです。いろいろ話しました。急に「ドリンク飲みたい」と言っていました。

夕:特に異常なしです。尿がかなり出ていたせいか、かなり目が覚めていました。足も手も動いていました。そのせいか、首がかなり痛むらしいです。
僕たちが行った時にはかなり痛そうにしていたので鎮痛剤を打ってもらうの?と聞いたら、いらないと言っていました。
「もし痛みが我慢できなくなったらナースコールを押してな」と言ってから帰ってきました。
痛いのも体が元気に生きている証拠!と前向きに考えるようにしています。
明日また透析の日なのでさらに目が覚めるでしょう。



[妻の記録]

 気管切開の麻酔はすぐに覚めたようだ。午前中の手術で、午後の面会時にははっきりと目覚めていた。そんなに早く覚めるとは思わなかったので、うれしい驚きだった。
 傷はよほど痛いようだ。体中にアレルギー性の皮疹が出ているので、なるべく治療に最低限の薬以外は入れたくないということで、がんばるようだ。

 しかし、なぜ、何か飲みたいというときに、「ドリンク」とか普段使わない言葉を使うんだろうか、と思う。べつに「のみもの」とか「みず」でもいいはずなんだけど。



[娘の記録]

 学校が終わると「気管切開うまいこといったか?」と聞く。
 うまいこといった、もう目覚めてる、と話しを聞いて、びっくりしたけど嬉しかった。
 
 今、すいかはしゃべることができない。首につけかえた人工呼吸器が、声帯より下から挿入されているからだ。すると呼気は声帯を通過しないから、声はでない。
 口からの呼吸器よりずっとラクになったものの、術後の痛み、しゃべることができない、体が思うように動かない、…、相当のストレスがかかっていることは容易に想像できる。
 つもる話もあるけれど、心配をかけるようなことは絶対言わないようにしよう、と皆で決めた。言い返したくても言い返せない、なんてことはないようにしようと。おおよそ笑い話か、YesかNoで答えられる話にしようと思った。



[すいかの記録]

 病室(観察室)に手術用のライトが搬入され、いよいよ気管切開手術が始まるようだ。私はそれほど緊張も何もなかったように思う。点滴からの麻酔だと思うがいつの間にか意識が薄れ、気がつけば手術の後処理を行っているようであった。A先生が結構力任せにのどを押し付けてくる。その後ホックを数箇所止めるような音がして、終了。皮膚が突っ張る感覚がある。私は内心、ちょっとホックがきついで、と思った。
 この麻酔で身体の動きが再び鈍る。今がチャンスとばかりに、A先生がまた、点滴の端子を作る処置を行う。「ちょっとチクッとしますね」痛みは薄い。
 昨日まで少しずつ身体が動かせるようになってきたが、この日の麻酔で、握力はほとんどゼロに戻り、手足も動かせなくなった。首は痛いというか、重くてぐっと押さえつけられているような感覚があった。
 その後、大便意を催したのでナースコールすると電気を当てましょうという。へえ、電気をお尻に当てると便意を促すのかと思ったが、便器の聞き違えだった。結局、出なかったが、動けない身体で排便は重要な問題であろう。
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