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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

現実と虚構を行き来する先の読めないサスペンス映画『鳩の撃退法』

2021年09月05日 17時29分32秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:85184
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
サスペンス
現実と虚構

【あらすじ】
1年前、閏年の2月29日。
雪の降る夜。
かつては直木賞も受賞したが、
今は富山の小さな街でドライバーとして働いている津田伸一(藤原竜也)は、
行きつけのコーヒーショップで偶然、
幸地秀吉(風間俊介)と出会う。
「今度会ったらピーターパンの本を貸そう」
そう言って2人は別れた。
しかし、その夜を境に幸地秀吉は愛する家族と共に突然、
姿を消してしまう。

それから1ヶ月後、
津田の元に3,000万円を超える大金が転がりこむ。
ところが喜びも束の間、
思いもよらない事実が判明した。
「あんたが使ったのは偽の1万円札だったんだよ」
ニセ札の動向には、家族3人が失踪した事件を始め、
この街で起きる騒ぎに必ず関わっている
裏社会のドン・倉田健次郎(豊川悦司)も目を光らせているという。
倉田はすでにニセ札の行方と共に、
津田の居場所を捜し始めていた……。

神隠しにあったとされる幸地秀吉一家、
津田の元に舞い込んだ大量のニセ札、
囲いを出た鳩の行方、
津田の命を狙う裏社会のドン、
そして多くの人の運命を狂わせたあの雪の一夜の邂逅……。

富山の小さな街で経験した出来事を元に書かれた
津田の新作に心を躍らせる編集者の鳥飼(土屋太鳳)だったが、
読めば読むほど、
どうにも小説の中だけの話とは思えない。
過去の暗い記憶がよぎる鳥飼。
小説と現実、そして過去と現在が交差しながら進む物語。
彼の話は嘘?本当?

鳥飼は津田の話を頼りに、
コーヒーショップ店員・沼本(西野七瀬)の協力も得て、
小説が本当にフィクションなのか【検証】を始めるが、
そこには【驚愕の真実】が待ち受けていた―。

【感想】
原作の小説は未読だけど、
想像していたよりもよかった。
この映画は津田の創作自体と、
鳥飼がそれを事実かフィクションかを検証する2つの面白さがある。

予告で言われている
「津田の書いたことが現実になる」という言葉。
これはちょっとミスリード(笑)
それだとかなりファンタジー感あるけど、
実際は現実的なサスペンス映画。
「過去に起こり得たこと」
を津田の推論と想像で書いているので。

だから、どこまでが事実で、
どこからが架空なのかはややわかりづらい。
現実と虚構を行ったり来たりするから。
まあ、現実パートの舞台は高円寺のバーなので、
そこで見分けはつけられるけど。

とはいえ、登場人物が多い中、
点と点が線になっていく過程は予想できないスリルを味わえる。
また、「3万円」が巡り巡っていろんな人の手に渡っていく展開は、
今年2月に公開された『藁にもすがる獣たち』という
韓国映画の10億ウォンの行く末を彷彿とさせて面白い!

ただ、人によってはハマりづらいかもしれないな。
残された謎もあるし、
「解釈は観た人に任せる」的な感じもあるから。
でも、藤原竜也と風間俊介の演技はいいし、
全体的な雰囲気や世界観を味わうっていう点では楽しめる映画かと!

映画『鳩の撃退法』公式サイト | 大ヒット上映中!

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