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なんてことない女子トークをここまでのエンタメに昇華できるバカリズムの凄さ『架空OL日記』

2020年02月29日 17時51分02秒 | 映画


鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:18/43
⠀ ⠀ 笑い😂:★★★★☆
⠀ ⠀ 共感😊:★★★☆☆
シュール🤔:★★★★☆

バカリズムすげえ!!
元は彼がOLになりきって架空の日常を綴ったブログが始まりらしいんだけど、
これを映画としてちゃんと成立させちゃうのがすごい!

主人公に目的があって、そこに到達するまでに課題があって、
それを解決するっていう物語の基本がさ、まったくないんだよね。
ただひたすら、OLの日常を流していくだけ🙄

だから、見始めたときはまったく面白さがわからなくて。
「月曜日って憂鬱だよねー」、「てか、あいつマジウザくない?」みたいな、
第三者からしたら本当にどうでもいいような女子トークがつらつら続くだけだし、
そもそもバカリズムがOLの格好して場になじんでる意味がわからなかったんだけど、、、
気づいたらハマってるんよ。。。

同じ職場のOL同士の話だから、会社の愚痴がメインなんだけれど、
よくよく聞いてると「これ、現実にもあるあるな話じゃないか?」と思い始めて、
共感度が徐々に高まってくるんだよね。

もちろん、僕は彼女らの業務(銀行の一般職)をやっているわけでもないし、
世の中OLばかりでもないけど、
彼女たちの話って自分の身のまわりにも置き換えられそうな事象がけっこうあるし、
それに対してバカリズム独特のツッコミやコメントが入るから、妙に楽しくなってくる。

この感覚は日本人だからこそわかることだと思う。
多分、海外の人には通じないかなー。

「朝礼でいつも立ってるところに違う人がいるとムカつく」とか、
「給湯室のスポンジに泡が残ってるのが嫌だ」とか、
「会社の便座は汚いからいつも腰浮かせてる」とか、
「バレンタインでチョコあげたら“そっちも大変だね”と歩み寄ってくる言い方がウザい、素直に受け取れるバカ」とか、
文章で書くとまったく面白さが伝わらないけど、
そんな彼女たちの愚痴と、それに対するみんなのあーだこーだっていう掛け合いが
だんだんツボってくるのがこの映画の魅力。

まあ、僕自身が女っぽいところがあるからかもしれないけど、
彼女たちの話はかなり楽しく聞けました(笑)

その会社特有でない、みんながわかりそうな最大公約数的なところをうまく抽出して、
大したオチもない女子トークをここまで面白い映像作品にできる
バカリズムの才能とセンスが凄まじい。

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