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こじらせ男子の『ラ・ラ・ランド』だった『青くて痛くて脆い』

2020年08月28日 21時45分33秒 | 映画


【基本情報】
製作年:2020年
製作国:日本
 配給:東宝

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:81/114
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】
人付き合いが苦手で、人と距離を取ろうとする田端楓(吉沢亮)。
意識は高いが空気の読めない発言ばかりで周囲から浮きまくっている秋好寿乃(杉咲花)。

ひょんなことから知り合った2人は秘密結社サークル「モアイ」を作り、
「世界を変える」という大それた目標を掲げ、
ボランティアやフリースクールなどの慈善活動をしていた。
まわりからはバカにされながらも、
モアイは2人にとってかけがえのない居場所となっていった。

しかし、秋好は"この世界"からいなくなってしまった。

モアイ設立から3年。
秋好がいなくなったモアイは、社会人とのコネ作りや各種イベントなどを行う
意識高い系の就活サークルへと変貌してしまう。

変わり果てたサークルを目の当たりにし、楓の怒りや憎しみが爆発する。
「モアイをぶっ潰そう」
楓は、秋好が叶えたかった夢を取り戻すために親友や後輩と手を組み、
モアイ奪還計画を遂行する。

【感想】
よくも悪くも「え?」っていう映画(笑)
てっきり復讐劇かと思ったんだけどね。
実際は、こじらせ男子の『ラ・ラ・ランド』とでも言うべきか。

特に、笑いも涙もないけれど、他人との関わり方や自身の在り方について、
ちょっと自分を振り返りたくなるような映画だった。

まず、開始後1分でわかりみが深いナレーションがあって。
楓は、とにかく人と距離を取ろうとするんだけど、
それは、自分の何気ない言動で他人を傷つけてしまわないため。
だから、不用意に人と関わらないし、否定もしない。
結果、その相手から恨まれることもなく、最終的には自分を守ることにもなる。

30数年生きてると、些細なことで面倒に巻き込まれることもあるし、
なるべく人に入り込まない方がいいよなって思うことはあるから、
楓のこのスタンスはけっこう共感できる部分もあったんだよね(笑)

そんなスタンスの彼に、まったく空気を読まずズケズケ入ってくる秋好がこれまた鬱陶しくて。
ゴリゴリの営業マンとか、見てるだけなのに話しかけてくるショップ店員ばりのめんどくささ。
僕だったらちょっとキツイなーって思った(笑)

でも、気づいたら2人はいっしょになってる。
結局、楓も寂しかったところはあると思うんだよね。
本当に人と距離を取りたいときって、人が嫌いか、興味ないかのどちらかで、
この場合は完全にシャットアウトすると思うんだけど、
なんだかんだでいっしょにいてしまうってのは、
やっぱり誰かといたいという願望がどこかにあったからだと思う。

後に、秋好は途中からジョインした脇坂(柄本佑)と付き合うことになるんだけど、
ここから物語が一気に加速する。
お話の内容上、細かく話すとネタバレになってしまうのだけど、、、
まあ気づく人は気づくよね(笑)

楓の負の感情の出どころは。
彼が本当にぶっ潰したかったものは何なのか。

そして、あの国宝級のイケメンに対して
「ほんっとうに気持ち悪い」と言い放つ杉咲花の役どころは
気持ちいいほど潔かったわwww

ラストが『ラ・ラ・ランド』過ぎてちょっと笑ってしまうのだけど、
ここも共感ポイント高かった。

楓が「もし自分がもっと素直だったら」起きたであろう願望の世界が映し出されるのだけど、
普段の生活でもけっこうあるんじゃないかな。
「もっとちゃんと話せてたら」とか
「あそこでうんって言ってたら」とか
「あれに参加してたら」とか。

そういうのって若いうちだけかなと思ってたら、
意外と年齢重ねても日々起こるよなって最近思う。

ただ、この映画を観て思ったのは、
変にかっこつけたりこだわったりしない方がいいんじゃないかなーってこと。

まあ、言うほど簡単じゃないんだけどね(笑)

映画『青くて痛くて脆い』公式サイト

吉沢亮×杉咲花 「君の膵臓をたべたい」住野よる原作、誰も見たことのない青春サスペンス! 大ヒット上映中

 


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