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映画好きは観なきゃ損!『ようこそ映画音響の世界へ』

2020年08月29日 00時41分17秒 | 映画

【基本情報】
 原題:Making Waves: The Art of Cinematic Sound
製作年:2019年
製作国:アメリカ
 配給:アンプラグド

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:1/115
 ストーリー:★★★★★★★★★★
キャラクター:★★★★★★★★★★
    映像:★★★★★★★★★★
    音楽:★★★★★★★★★★

【あらすじ】
ハリウッドの映画音響にスポットをあてたドキュメンタリー。
映画の“音”において大きな影響をもたらした名作映画たちを振り返り、
知られざる映画音響の歴史に迫る。

【感想】
すごいすごいすごいやばいやばいやばい!!
ドキュメンタリーなのに今年一番面白かった!!
すべての映画好きの人に観て欲しいわ、これ。

映画を「音響」という視点で切り取った作品で、
音響が映画においてどれだけ重要かを、
いろんな監督や音響担当者がインタビューに答えてるんだ。
映画や映画の舞台裏に興味がある人なら絶対ハマると思う!!

スティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス、
クリストファー・ノーランなどの超有名監督たちの音に対する想いや、
『プライベート・ライアン』、『スター・ウォーズ』、
『地獄の黙示録』などの名作たちがどういう音にこだわって制作されたのか
がわかるとっても興味深い内容。

そもそも昔は録音ができなかったから、映画って映像だけだったんだよね。
映画を観るときは生のオーケストラが演奏したり、
銃撃戦も打楽器の音で代用してた。
エジソンが蓄音機を発明してから徐々に変わってきたんだけど、
最初は映像と音の同期が相当に難しかった様子。

でも、トーキーが発明されて以降は映像と音の同期がしやすくなった。
そこで世界初のトーキー映画として上映されたのが1927年の『ジャズ・シンガー』。

そこから音もどんどん進化していくんだけど、
映画史に残る革命を起こしたのが『スター・ウォーズ』。
音響担当者は1年かけていろんな音の素材を集めてまわったようで、
ブラスターの音が鉄柱?をレンチで殴っている音だったり、
チューバッカの声はクマだったり、
当時の制作風景を観られたのが何にも勝る興奮!
特に、ジョージ・ルーカスはシンセサイザーなどの電子音ではなく、
現実の音にこだわったようなので、
あの映画に出てくる効果音はすべて身のまわりのもので作られているとのこと。

その次にまたヤバイのが出てきたんだけど、それが『地獄の黙示録』。
世界で初めて5.1chで制作した作品だそうで、
この映画の音響が現在でも基本システムとなっているらしい。

次にエポックメイキングだったのが『トイ・ストーリー』。
ジョン・ラセターのインタビューもあったけど、
もともとは『ルクソーJr.』という短編アニメーションから始まり、
その頃からリアルを追求した音にこだわっていたそう。

この頃からコンピューターで音を作るようになったのだけど、
さらなる実験的な試みをしたのが『マトリックス』。
仮想空間に突入するときの音なんかはかなりチャレンジングだったようで。

でも、個人的に一番驚いたのが『トップガン』なんだよね。
実際の戦闘機の音を録音したらしいんだけど、なんか地味だったらしく、
映画には戦闘機の音に加えて、ライオンやトラ、
サルの声も混ぜた合成音にしていたらしい。

他にも、昔の映画だけじゃなく、
『インセプション』や『ブラックパンサー』、『ワンダーウーマン』など
新しめの映画について触れられているのもよかった!

しかも、音響を「Voice(声)」、「Sound Effect(効果音)」、「Music(音楽)」の3つに分けて、
その中でさらにいくつかの項目に分けて解説してくれるのは勉強になった。
思った以上にすごすぎるんだよ、音の世界。
普段観ている映画の音ってけっこう別撮りされてて。

特に、フォーリーアーティストと呼ばれる効果音専門の人たちは、
役者の動きに合わせて足音をつけたり、衣類をこすり合わせたりしてるし、
声を聞こえやすくするために同じシーンをスタジオでアフレコして、
後から役者の口の動きに合わせて編集するといった作業もあることを初めて知った!!

これからは音にも注目して映画を観てみよう。

映画『ようこそ映画音響の世界へ』オフィシャルサイト


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