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過酷すぎる状況に見入ってしまう『八甲田山』

2019年06月29日 20時56分40秒 | 映画


「午前十時の映画祭10-FINAL」にて。
1977年の日本映画『八甲田山』。
当時の日本映画の第1位らしい。

時は明治。
将来的なロシアとの戦争を見据えて、
寒冷地での訓練をしようと、
真冬の八甲田山を登る話なんだけど、
実話ベースかつ、
近代の登山史における世界最大級の山岳遭難事故とのこと。

高倉健と北大路欣也がそれぞれ隊を率いて八甲田山を目指し、
結果的に高倉健の部隊は全員生還するものの、
北大路欣也の部隊は人が多かった上に、
天候の急変や指揮系統の乱れなど複数の要素が絡み合い、
210人中199人が死亡するという大惨事に。

あまりにも過酷すぎる環境で発狂する人が現れるなど、
かなり痛ましい映像だった。。。

北大路欣也は、遭難の責任を取って、
舌を噛み切って自決するんだけど、
それによって、出発前に高倉健と交わした
「八甲田山で落ち合おう」という約束は果たされず、
変わり果てた姿で再会したのは、
とても悲しいシーンだった。

でも、もっと悲しいのは、
ここでの生還者は、
2年後の日露戦争における黒溝台会戦において、
マイナス20度の極寒を戦い抜き、
全員戦死したこと。。。
そのおかげで、
後の奉天会戦は日本の勝利に終わったけれど、
その背景にこの遭難事故があったと思うと感慨深い。

2015年に『エベレスト 3D』という映画を見たけど、
それ以上に過酷さが伝わってくる内容だった。
実際のロケも真冬の八甲田山で行われたので、
かなり大変だったらしい。

ちなみに、当時の北大路欣也と加賀まりこが
今の自分と同い年だったと知ってびっくり。
22歳だった秋吉久美子もかわいかった。


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