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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

尺が長いのにだんだん面白さが増してくる『ジャイアンツ』

2018年12月13日 11時42分01秒 | 映画


「午前十時の映画祭9」にて。
1956年のアメリカ映画『ジャイアンツ』。

まず長い(笑)
201分。
今まで見た中だと『七人の侍』の207分に次いで長かったかも。
でも不思議と飽きないどころか、後半になるにつれて面白くなってくる。

話はざっくり言うと、とある夫婦の25年間の軌跡のようなもの。
59万エーカーの土地(広すぎてよくわからないが)を持つ主人公(ロック・ハドソン)が、
馬を買いに行った家の娘(エリザベス・テイラー)に恋をし、交際0日で結婚。
両想いになる確率でさえ奇跡的なのに、
お互い一目惚れとか幻想すぎるが(笑)

嫁は主人の家があるテキサスに移るものの、
生活習慣や人間の気質の違いに戸惑い、時々ぶつかり合いながらも、
子供をもうけ、さらに孫まで生まれ、ちゃんちゃんという流れだ。

この映画は、女性の自立や人種差別など、
今でも話題になることが1956年当時から盛り込まれているのが先進的だなと思った。

また、ロック・ハドソンは、
「この土地は代々受け継がれるべきものである」
という前時代的な考えの持ち主だけど、
子供たちは誰も継ごうとせず、それぞれ別のことをやりたいということに
「子育ては思い通りにはならない」と夫婦揃って嘆いているのも、
また現代にも通ずる普遍的な話だと思った。

しかし、個人的には、
この映画の撮影が終わった1週間後に
当時24歳で不慮の事故死を遂げたジェームズ・ディーンを推したい。

彼は使用人としてロック・ハドソンの家に雇われていたけど、
密かにエリザベス・テイラーに想いを寄せていたのだ。
彼は、譲り受けた小さな土地で油田を掘り当て、一躍億万長者となった。
そして、その頃には年頃に成長していたエリザベス・テイラーの娘に近づくも、
結局はずーっとエリザベス・テイラーの後を追っかけていたというのがわかり、
とても切なくなった。

ただ、彼は飲んだくれで、
ラストのベロンベロンのシーンは、
この前工事現場で寝てしまった自分と重なって恥ずかしかったが(笑)

ちなみにエリザベス・テイラーは生涯で7人と8回結婚し、
最初はあのヒルトンホテル創業者の息子で、
最後は土木作業員という幅の広さ
(しかもうち一人は、キャリー・フィッシャーの父親との不倫w)に驚く。
それ以外にもたくさんの浮名を流したようなので、
本当に「ハリウッド女優」だなと思うわ(笑)


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