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清々しいほどの波乱万丈なマネーサスペンス『藁にもすがる獣たち』

2021年02月19日 21時56分12秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:4/27
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
韓国映画
サスペンス
金に目が眩んだ人間
誰が勝つのかわからない
流血

【あらすじ】
失踪した恋人が残した多額の借金を抱えて、
金融業者からの取り立てに追われるテヨン(チョン・ウソン)。
暗い過去を清算して新たな人生を歩もうとするヨンヒ(チョン・ドヨン)。
家業を廃業させ、アルバイトで必死に生計を立てているジュンマン(ペ・ソンウ)。
株式投資の失敗により、家庭が崩壊したミラン(シン・ヒョンビン)。

ある日、ジュンマンがアルバイト先である
サウナ施設のロッカーの中に忘れ物のバッグを発見する。
その中には10億ウォン(約1億円弱)もの大金が入っていた。
地獄から抜け出すために藁にもすがりたい、
欲望に駆られた獣たちの運命は――。

果たして最後に笑うのは誰だ!?

【感想】
これメッチャ面白いじゃん!
点と点が線でつながっていく人間ドラマ、
ダークな世界観を生み出す役者の演技、
そして惨いシーンを詰め込んだバイオレンスさ。
見事なまでの波乱万丈なマネーサスペンス。

いやもう韓国映画すごい、本当にすごい。
世界観の作り方がうますぎる。
原作は日本の小説で読んでいないけれど、
韓国映画だからこそのハラハラ感と臨場感、
そして爽快感があった!!

これ、話の前提となる部分がわかりやすいってのがいいと思うんだよね。
つまり、いかにお金に困っているかっていうのを
観客に伝える方法がうまいとでも言うのかな。

まず、基本的に夜のシーンが多くて暗い雰囲気。
これだけでシリアスな感じになる。
そして、暴力シーンを入れることで、
お金が理由で命が危険に晒されていることがわかる。
韓国映画ってこの暴力シーンがものすごく惨いんだよ。
スプラッターばりに血もいっぱい出るからか、
身の危険の感じ方がハンパない。

そんな状況下にある中で、
突如現れた10億ウォン。
お金に困ってなくても欲しいぐらいの大金だよ。
そんなものがね、
こんな生活から抜け出したい人たちの前に出てきたらさ、
そりゃ空腹の馬の前にニンジンぶら下げるようなものでしょ。

「なんでみんなそんなにお金に必死になるのか」
っていう動機づけがはっきりしているから、
登場人物の行動すべてに一貫性があって、
迷うことなく映画の世界に入り込める。

この映画、全部で6つか7つの章に分かれていて、
それぞれの中で各登場人物のエピソードが流れていくスタイル。
でね、時系列がバラバラなんだけど、
ここがまた面白いポイントなのよ。
「だから、これはこうなのか!」、
「だから、こことここがつながっていくのか!」
という発見が次々に出てくる。
まさに、点と点がつながっていく爽快感とでも言うべきか。

そして、10億ウォンの持ち主が次々に変わっていく。
緋村剣心じゃないけど、
「拙者は流浪人。また流れるでござるよ」
とでも言わんばかりに、
10億ウォンはどんどん人の手を渡っていく。

その過程でバラバラだった登場人物たちがつながっていき、
観ている方は「え、結局10億ウォンって誰のものになるの?」
っていう好奇心に支配されていく。。。

ちょっと激しいシーンばかりを集めた予告とは違う印象はあるけれど、
本当に面白いサスペンス映画だった。
本当に清々しいほどに。

映画「藁にもすがる獣たち」公式サイト

映画「藁にもすがる獣たち」2021年2月19日(金)より公開!

映画「藁にもすがる獣たち」公式サイト

 


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