【個人的な評価】
「午前十時の映画祭11」で面白かった順位:10/17
ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★
映像:★★★☆☆
音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★☆
【要素】
サスペンス
強奪犯
詐欺師
汚職刑事
銃撃戦
最後まで気が抜けない
【元になった出来事や原作・過去作など】
なし
【あらすじ】
埠頭に停泊中の麻薬密輸船が爆発し、
多数の死傷者が発生。
その原因は、
マフィアと対立する組織との抗争によるものだった。
関税局捜査官のクイヤン(チャズ・パルミンテリ)は、
1人だけ無傷で生き残った左半身に麻痺がある
詐欺師ヴァーバル・キント(ケヴィン・スペイシー)を尋問。
クイヤンに問われるまま、
キントは事件に至った経緯を語り始める―。
6週間前、NYの警察署で銃器強奪事件の「面通し」に
5人の容疑者が集められた。
彼らには"ある共通点"があり、
それが今回の事件のきっかけになったというのだが…。
【感想】
「午前十時の映画祭11」にて。
1995年のアメリカ映画。
これは秀逸なサスペンス映画だった!
最後にすべての真相が明らかになるまでまったく気が抜けないから!
物語は"面通し"から始まる。
これは、容疑者の顔を事件関係者に見させて、
あるセリフをしゃべってもらうことで、
容疑者が真犯人であるか否かを見分けさせること。
よく刑事モノの映画では見かける光景かな。
そこに集められた5人の“ユージュアル・サスペクツ”。
これはタイトルにもなっているんだけど、
実際には容疑者としていつも名前が挙がる人物に使われる言葉でもある。
5人の曲者が同じ場所に収監されたら、
悪だくみが始まらないわけがない。
案の定、彼らは宝石強奪計画を立て、
釈放後にそれを実行し、成功させる。
しかし、その次の宝石強奪計画で、
彼らはとんだ事件に巻き込まれるのだ。
実は、彼らには"ある共通点"があって集められたことが明らかになる。
そして、その黒幕には存在自体が
都市伝説と化している“カイザー・ソゼ”の名前が挙がる。
これが誰なのかっていうのが、
この映画の最終目的。
これがもう、全然尻尾がつかめなくて。
そもそも実在するのかしないのかも怪しいのだから、
手がかりが何もない。
そんな中で、みんなカイザー・ソゼの名前に震え上がり、
中には逃げて殺される人も。
存在が不確かなカイザー・ソゼの指示通りに動く彼らを見ながら、
その正体を予想するのが楽しかった。
当てずっぽうで、
「こういう映画の犯人って大体こいつだよね」
みたいなのはあるよ?
でも、根拠もないし、
むしろ別の人が犯人だと誘導されても、
それはそれで納得感あるのも、
よく練られたストーリーだなと思う。
すべての真相が明らかになったとき、
「おおおお、そうきたか~」っていう驚きはあるんだけど、
それ以上に、
正体となる人物のキャラクター設定に沿った
言動のハマり具合に感動さえした。
今ではたくさんの映画があるから、
勘のいい人なら犯人なんてすぐわかってしまうかもしれない。
でも、1995年時点でこのクオリティなら、
名作と言われるのもうなずけるわ。
それにしても、アプリゲームの
『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』に
"ソゼ皇帝"ってキャラクターがいるんだけど、
この映画の"カイザー・ソゼ"から取ったんだな(笑)
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