Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

『あゝ、荒野 前篇』

2017年10月29日 22時28分46秒 | 映画


タイトルから想像できないほど面白かった。

それぞれ恵まれない環境で育った
菅田将暉とヤン・イクチュンが、
行き場を求めてボクシングを始める話。

木下あかり含め、この3人は幼少期の家庭環境がひどく、
それゆえに何かに飢え、
歯を食いしばりながら生きて行く様子が
とてもリアルで見応えがある。

菅田将暉の気性の荒い性格や生々しいセックスシーンが面白い。
こんなん『校閲ガール』では見れなかった(笑)

とにかく、セックスに流血にと、
R15全開の映像で、
底辺なクズっぷりを見せつけられながらも、
爽快感のある仕上がりがすごくいい。

彼らの幼少期を暗くした根源となる親たちもまた新宿に流れ着き、
後篇も目が離せない。

ちなみに原作は読んでいません(笑)

菅田将暉の働く介護施設の老人たちも
またかなり生々しく描かれており、
うちのじーちゃんばーちゃんの健康なまま突然亡くなったことが、
ある意味幸運だという気もした。

『野良犬』

2017年10月29日 22時24分55秒 | 映画


「午前十時の映画祭8」にて。
1949年の日本映画。
あのドラクエおばあちゃんの淡路恵子が16歳で映画デビューした作品である。
さすがにどの人かすぐにはわからなかったけど(笑)

自分の拳銃をスられた刑事である三船敏郎が、
志村喬と組んで犯人を追い詰める話。
自らの拳銃で殺人事件も起きてしまい、
責任の重さを感じる三船敏郎の演技がよかった。

最初に犯人の目星をつけた女性から、
地道な捜査でどんどん人を伝い、
最後には犯人に行き着くものの、
昔の映画だからかセリフが聞き取りづらいのと、
登場人物が多いのとで、
ちょっとわかりづらくなるところがある。

ラスト10分の犯人と対峙するシーンが、
それまでと一気に流れが変わって見応えある。
特に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』のラストのように、
緊迫したシーンのバックで童謡が流れる、
音と映像の不調和が印象的。

当時29歳の三船敏郎、マジかっこいいわ。
これが、名だたるハリウッドスターも憧れる
“世界のミフネ”か。