燕たちの憂鬱

ここ神宮の杜では、今宵も燕たちの溜息まじりの歓声がこだまする!

「正々堂々」とは?

2007-04-20 16:43:08 | プロ野球
SNS mixi のスワローズ・コミュニティで、昨夜の古田監督退場の引き金になった、7回表11点リードの場面で横浜・石川選手が敢行した盗塁の是非をめぐり、大論争が巻き起こっている。



私の立場は、「非」。
明らかにランナー(でアウト)を取る意志のないバッテリー相手に、100%決まる盗塁をしかけるというのは、あまりに姑息な作戦でしょう。
自分の価値観としては、「正々堂々」とは言えないわけです。

白熱した論戦が展開される中、厳密に数えたわけではないけど、7:3くらいで「是」が多数派だったように思う。(スワローズのコミュニティなんだから、スワローズファンが圧倒的多数なのにそうだった!)ルールで認められた限りにおいて、どんな場合でも全力を出し切るべき、というのがその論拠。
この手の問題は、その人個人の価値観に関わる問題なので、どちらが正しいという結論はないのだが…。
この論戦を通じて、私と同じ価値観の方が日本人では少数派ということが、改めてわかった。
「改めて」と言ったのは、今までにも、野球に関連した論戦で日本人の多数派と価値観の相違を感じたことが、二度ほど有ったから。

かつて私が日本人の多数派と価値観が違うと感じた場面
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★シーズン終盤の消化試合における個人タイトル争いのための敬遠合戦
~こんなの納得するファンがいるわけないと思ってたら…。
⇔そういう行為に及んだ当事者に対する同情的な意見が多数派だった。

★甲子園における松井の全打席敬遠
~高校野球は負けたら終わり。
 ルールで許される範囲で勝つための最善策を講じるのは当然の話しで、何がいけないの?
⇔世論がごうごうの非難。
 その世論に動かされる形で、その指令を出した監督が解任になったのには、唖然呆然!

何を以って「正々堂々」か?
常に「正々堂々」と戦わなくてはいけないのか?
それが問題だ。
どうやら、私の感性は、農耕民族の日本人でなく、狩猟民族の欧米人に近いようだ。

ちなみに、昨夜のような盗塁を敢行した時、メジャーリーグでは記録上、盗塁(S)でなく、フィルダースチョイス(F)が付くそうだ。
少なくとも、個人記録上他の盗塁と同価値だとは、到底思えないのだが…。

コメント (3)
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