みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

地方選挙 考察 続き

2011-10-25 17:00:34 | 日記
どじょう総理じゃありませんが、敵味方に別れて争った、競い合ったみなさん
「もうノーサイドにしましょう」

森川新村長は昨日から執務を始めておられます。相手側の気持ちも相手側に投票なさった方々の気持ちも充分に分かり、忖度される度量と良識のあるリーダーです。

どちらに投票なさったとしても、勘ぐることなく、両手をあげて森川新村長のもとに参集し、くるま座で虚心坦懐に話し合って明日香村の未来を作り上げてください。

拙僧は若者所帯二組の里ですが、未来ある里にしたいと考え、行動しています。しかし、手遅れかも知れません。

明日香村は森川新村長を選んだ事で手遅れからは免れました。

彼は命懸けで前関村長と 村民が作らた素晴らしい明日香村を護りながら、かつ因襲を打破し、後の千年が安心・安全の未来都市を築かれるでしょう。

各地方の過疎で悩んで、動きのとれないみなさん、明日香村民は勇気を振り絞って「未来ある現在」を選択しました。「現在のための現在」では過疎も人口流出も止まりません。

時代はインターネットでグローバルな時代です。そんな時代にあわせた「温故知新」な「不易流行」な選択を「勇気」を持って「選択」してください。

だから明日香村村長選挙は各過疎地域のバイブルともなる 示唆に富んだ選挙でありました。

最後にひとつ。机の上でものごとを考える経済産業省の「責任ある官僚」が昨年末のNHKラジオで軽口をたたき、話してました「20万人以下の地域とかは要らないんですよー。人口増えないんで、人口の移動をコレからも促進していきます。ハイ」

拙僧「絶対許さん!」

経済と人口の事だけで考えることしか出来ない官僚に未来を描かれたくないです。私は。

でも、地域が勇気と知性と行動力を振り絞らなければ、結局 心無い官僚のもとに地域がリストラされるのです。

だから、地方の、地域の 「勇気ある選択」が絶対不可欠なのです。机上官僚は数値を巧みに操って虎視眈々と地方地域の抹殺を企んでるんです。着々と。

何故そんな地方無視の政策が立案できるのか?それは彼らが故郷を捨てて 戻ってこない 都市人種だからです。

机上の官僚さん、異論があるなら、文科省を、いや文化庁を明日香村に持ってきたら如何ですか?

財務省ならともかく、文科省が東京にある必然性あるんですか?利便性だけでしょ?

効率や利便性ばかり追ってると、東京にディープインパクトが来た場合 日本は完全に終わりますよ。

いいんですか?ね?

日本の隅々には 人口と経済の数値では推し量れないモノがあるんです。
だから、拙僧は闘うんです。

地方選挙 考察

2011-10-25 16:30:54 | 日記
明日香村での選挙は誠に示唆に富んだ選挙でありました。

何故に示唆に富んでいるのか?

「現在 人口流出が止まらない全国いたるところにある過疎地域。その復活モデル選挙になる!」 からです。

言うまでもなく、明日香は日本の古代国家 最初の都市でした。古代中国の気象学・地理学・社会群集心理学を網羅・収れんした「風水学」に基づいて築かれた都市「飛鳥」は最先端かつ、二千年安心・安全の超未来都市だったのです。栄枯盛衰を繰り返し、現在に至っていますが、ここ十年で異変が起きています。関前村長という、全国トップクラスの有能な首長を頂き、全国ブランドになった地域であるにもかかわらず起きている現象です。

「人口流出」10年間で14%約1000人が村外に出ていかれました。

繰り返しますが、日本でトップクラスの魅力と地域ブランドを持ち
二千年安心・安全であるにもかかわらずです。

何故でしょうか?地域に魅力が無いからでしょうか?

違います。

それは安心・安全を支えるもう一つの基盤「仕事と雇用が近くにない!」と言うことです。

仕事は少し時間をかければ、橿原や奈良や大阪にもあります。しかし高齢社会となった現在、老人や要介護者を抱えている方々に取っては少しでも近くで仕事がある方が良いのです。

その関係性を詳しくは、拙僧の知人であり、師匠の政策投資銀行・藻谷 浩介さんの「デフレの正体」に書かれています。是非 読んでください。

それと「人口流出」のもう一つの原因は心因的なものです。今回の選挙でも顕著・明確であるように 江戸時代から引き継がれる組制度(結い・講など)の因襲や縛りあいで、いわゆる「重い近所つき合い」です。

拙僧の里は飛鳥より更に古い邑(村)ですが、「重い近所つき合い」が嫌で村外におられる方々も少なくなく、若い世代に顕著で、結果40代以下の所帯はたった二軒です。その内一軒は拙僧の長男家族ですから、30年後には寺一軒と他家族一軒となります。

明治初期には88軒の家と330人の村民がいました。

それが今や45軒130人で、30年後には2家族、数人となるわけです。

そんな状況でも、里人たちは今も寺を大事にして、村を愛しています。

村を愛する象徴として秋祭りがあり 祭りには村外に出て行った人々が来ます。だから秋祭りには都合500人が参集するのです。

にもかかわらず、人口の流出は止まりません。拙僧の長男夫婦は奇特な人種で昨年 入村しました。

しかし彼らの悩みは仕事です。そして、流出組の本心は「村社会の付き合いの重さ」なのです。

原因の源流は徳川幕府が捻出した「結い・講」の制度です。それが余りに精巧で緻密であり、かつ威力を持って村民を縛り付けてきました。もれなく租税の徴収や地方からの反乱を抑制・制御する完璧な制度です。例外なく拙僧の寺にも
「租税徴収」や「キリシタンあらため」を書きしるしたものがあります。
個々の考えや各家庭の考えよりも、各在所や組・村全体を優先させてきたわけです。もう何百年も有効な統治システムであり、その機能が現在も残存し「重い近所つき合い」となっているのです。

その「重い近所つき合い」 から逸脱した個人や家庭は村八分にされ、酷い扱いをされました。その恐怖は未だになくなっていません。

それを巧みに利用したのが「村型選挙」です。

しかし、それで新たな家族が、出て行った村民が戻ってくるのでしょうか?

奈良・京都の古い処には全国には通用しない隠語があります。あまりに普通に使用されているので 地域の方々は隠語とさえも気づいておられませんが、東京や都市部では全く使わない言葉があります。分かりますか?

それは「顔をさす」と言うことばです。

表向きのアグリーメントと本心は違う時に使用し、意見の違う ご近所さんに配慮する言葉です。

しかし、その言葉に象徴される因襲が人口流出のもう一つの大きな原因となっているとしたら 未来に対して とても怖いことです。
明日香村の村長選挙においては顕著な例があります。
両陣営、最終日近くに決起集会をしました。

先方は500名を集め、当方は実数180名集まってくださいました。

にもかかわらず森川新村長が勝利しました。

分かられますか?

「集める」と「集まる」との違いに理由があるのです。
新人アーティストやタレントに口酸っぱく言ってきたことがあります。

「縁故知己をお願いして集める300人は居ないに等しい」

「しかし、あなたの君の魅力によって自発的に集まる50人は10000人に匹敵する」
電通やマーケット調査のデータからすると「誘い込みや強力な宣伝なしにイベントやコンサートに来場する人、一人の後ろに意志はあるが来れない人の数は200人と想定される」と示唆しています。

そうなんです。自分の意志で万障繰り併せて時間を作るのは200分の1の奇特な人なんです。
だから、万障繰り併せて自発的に来る人が50人もいれば、逆に言うと その後ろの10000人が奇跡的に都合合えば武道館コンサートや大阪城ホールは満員になるのです。

だから「300人をテクニックを使って集めるのではなく、信念と情熱を持って演奏し、歌って、感動した人のうち50人が万障繰り併せて来場するようになりなさい!」と指導してきたのです。

なので、自由に参加を募った決起集会に180人もの有志が集まった時点で 明日香村の明るい未来は決まったようなものでした。

だから、身震いしました。「聖徳太子さま、飛鳥座さま、しかと御心を承りました」と唸りました。

先方に投票なさった方々の中にも「重い近所つき合い」がなければ森川新村長に投票なさった人も少なからずおられると思います。そんな方々もコレからは堂々と森川新村長を応援してあげて

いざ 新しき 世界

2011-10-25 00:10:07 | 日記
~亀石が真西を向かぬうちに~

コブクロのマネージャーだった三浦一輝くんと 業界のGさんと 恵比寿で食事した。

10月11日にコブクロのマネージャーを離任した。病気も平癒し、新たな仕事で頑張ると言うので、Gさんの仕切りで壮行食事会を催したのだ。

10年ほど前に TSUTAYAのシンクタンクからハントし コブクロチームに紹介したのが、ホンの1ヶ月前の出来事のようだ。

その三浦一輝くんがミノスケ社長と夫唱婦随よろしく コブクロをここまで大きくした。

縁があるときもあれば、縁が離れる時もある。

全ては大河の流れの中での 出会いと別れだ。

良い無常も感じるし、寂しい無常も感じる。

三浦一輝くん、新たな人生も輝けるものにしてください。

フレー フレー MIURA