みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

先週末 本山参拝後 清水寺参拝 茶碗坂から茶碗坂まで

2011-10-13 18:49:38 | 日記
50年ぶりの本山参拝をして、里のみんなと相乗りしてる宇陀市榛原のE寺住職夫妻と檀家さんたちとで清水寺に行った。

先ほどのブログにも書いたように 渋滞のバス車中を間延びしないように あの手この手で ぺらりぺらりと高田順次したが、クイズもやった。

清水寺に関するうんちく記事を読みながらクイズを出すのである。

とっさにしては(否、ありきたりだが)清水寺クイズは そこそこ盛り上がった。
中でも「清水寺を支える柱の太さは?」 という設問は面白かった。結果として。
結果として…

記事には最大の柱は12メートルもある!と書いてあったので こりゃ受けると判断、題材とした。

当たる人は誰もいない。だって直径12メートルなんて想像もつかない。

「当たった方には里の寺特製お線香1ヶ月分!」線香1ヶ月分はあまり嬉しくないかも知れんが無いよりいい。

あーでもない、こーでもない!と言いながら、先だってのブログに登場(白い彼岸花)のタタミ屋のタミオちゃんに当たった!

「清水寺の柱で、最大のものは直径12メートル」とそらんじながら 里の寺の檀家さんたちは清水寺の山門をくぐって行った。

みなさんが清水寺を参拝してる間、拙僧は清水寺から里までをより楽しくバス移動してもらう為に、おつまみやジュース、ビールの用意をし、振り分けをしていた。

しかし酒豪が粒揃いの檀家さんたちが缶ビール500ミリリットル二本で満足する訳はない。ビールもクーラーボックスに入れてあるが殆ど氷も溶けていた。

日本酒やアイスブロックを買い出しに 清水寺の茶碗坂を下りきり、東山通りでコンビニを探した。混雑している茶碗坂から路地に入った所で京うどんを見つけ ズルズルとかけこんだ。超旨い( ̄~ ̄)大好きな 心斎橋・川福のうどん屋にも引けを取らない味だった。
コンビニを見つけ、アイスブロックと日本酒を両手に持てる分買い込んだ渋滞続く茶碗坂を歩いた。

ホンマにあちこち歩き、本山参拝と清水寺界隈で ウォーキングカウンターは12000歩を超え、距離にして8㎞歩いた。1日で少しスリムとなった。

清水寺参拝を終えた檀家さんたちが次々にバスの駐車場に戻ってきた。

口々に「12メートルちゃうでぇ~」「円周ちゃうかぁ?」「いや、長さやで!」「ちゃうちゃう!1.2㍍の読み違えやぁ!住職のぉ!ガハハ(^▽^)」

「住職っ!清水寺のひとに聞いたら、そんな太いの無い。有り得ない。屋久島杉でもそんな太くないですっ!って言うとったでぇ~」「えっ!?そ、そうなん!?」「住職!考えたらバスより太いやん!そんなアホなーでっせぇ~」

た 確かに……

盛り上げようとしたばかりに 刺激的な数値を選んだのが 失敗だー

あちゃー住職の権威と信頼 失墜すー
ほうほうの体で「じゃ!帰りまひょか!」と大声出したが 今度は清水寺帰りの観光バスが茶碗坂に集中し、バスが駐車場から出れなかった。万事休す

アカン。腹すえて待たんとイカンくなった。

結局、中国人や欧米人達の奇異な視線を浴びながら 清水寺駐車場での酒盛りが始まったのだ。びょびょびょびょびょびょ びょー

我らがバスが駐車場を出れたのはとっぷりと日は暮れて、午後の7時近くとなっていた。

出発予定は二時間遅れ、住職の権威と信頼は失墜し、中国人やら欧米人観光客の観光バスに囲まれ酒盛りははじまり……

くたくたの清水寺参拝であった。

恐るべし連休中のバス移動
恐るべし連休中の清水寺茶碗坂

恐るべし処かまわず盛り上がる我が酒呑みたち

バスが駐車場を出たとき 正直「おーっ!やっと一息つけるどー!」と思った。
しかし、それは甘かった。間違いだったことを思いしるのに さほどの時間はかからなかったのだ……

先週末 本山参拝後 清水寺参拝 道中詳細

2011-10-13 15:05:47 | 日記
本山参拝を終え、折角の京都だからと清水寺に向かった。

同組のS寺さんは連休なので観光しないらしい。

しかし折角なので清水寺観光を敢行した。

しばしして やはりと思った。

観光バスが烏丸通りから清水寺に向かう車線に数珠繋ぎの超渋滞。

案内MC役の拙僧からは渋滞を覚悟して下さいとインフォメーションしていたが、半端な渋滞じゃなかった

前のブログにも書いたが、通常10分のところが一時間以上もかかった。

運転手も拙僧も さすがの状況に諦めの構えで清水寺の茶碗坂へちびちびとバスを進めていた。しかし、20分も過ぎるとバス内に倦怠感が充満してきた。このままノーコメントではイライラが思わぬところでトラブルを生むかもしれない。
決断した

拙僧のマイクパフォーマンスで間延びを埋めよう。折角の楽しく充実した本山参拝の感動を低下させる訳にはイカンのだ。

本山でもぺらりぺらりと高田順次ばりの引率トークで仕切ってきたが、バス中では漫談ツッコミマイクパフォーマンスとした。

「里のみなさ~んご覧のように見たこともない観光地渋滞、バス渋滞このままのペースでは清水寺まで一時間はかかりますです。ハイ。渋滞の無いわれら里では味わえない貴重な渋滞ですから、心置きなく、じっくり味わって下さいっねー」 みたいな……

そうこうしている内に五条通りを抜け、やっとこさ清水寺への参道 通称茶碗坂に入った。

これまた、渋滞最後の仕上げ。帰りの観光バスと登りの観光バスが道せましと、ギュウギュウとすれ違いながら進むのだが これがまた進まない。

ぴとぴととカタツムリのように進んでバスの駐車場についた時には とっぷり陽もおちて 真っ赤な夕焼けとなっていた。

渋滞漫談仕上げに拙僧がひとつ「堀川の本山から清水寺まで、秋の日の釣瓶落としをじっくり味わって頂いている内に夕焼けに染まる真っ赤な清水寺に到着致しました。同乗のみなさまの日頃の信心・精進のおかげで、かくもの参拝日和、渋滞日和となりましたっみなさま、清水寺でぇ御座いますぅ

口のへらない拙僧なのでした。