雪国のスパニエルより

 キャバリアのpeguとA・コッカーのpou。 今日はなにがあったかな…?

雪国の犬。

2008-01-12 | Weblog

そう。 何かに急かされて。 

 それが何だったのか。

 

 わずか8歳で虹の橋を渡った、先代わんこ。

6歳を迎え、きっとそれが歳相応の落ち着きだったであろうにも関わらず

あと2年で、同じになるのではないかと

 

静かになったぺぐちゃんを見て、覚えた恐怖。

 

 ぺぐちゃんが居なくなるなんて、考えられない。

それは絶対、嫌。

だけど、これは命あるものの宿命。 

  もう1匹いたら・・・

 

 そんな気持ちでぺぐちゃんとの縁をとりもってくれた

ショップを訪れた私ですからどういう犬を飼おうなどという希望は

全く無かった。



 そして、ソコでたまたま出合ったのが

  ぽんちゃん。


生後3ヶ月をとうに過ぎショップのスミのスミ、一番目立たない隅っこで

どうぞ誰か、この子を拾って頂戴。 的に付けられてた値札は

格安赤札バーゲン七万八千円也。 

 
や、安い・・・

顔はなんだか変だけどとりあえずぺぐちゃんと同じ耳たれ犬。

お店の方の話に依れば『ご飯の時間も他の子がキャンキャン騒ぐのに

この子は自分の番まで、黙ってジッと待っている。』



 ほっほぅ~ひらひらヘラヘラと無用に騒ぐぺぐちゃんとは違うのだな。

よしっ この子にしよう♪  …安いし

 

 アメリカンコッカースパニエル なんて名前は聞いたことがあるけれど

雑誌で見た写真はふんヅマッタ顔に、何様だよって長い毛。

特に可愛いと思ったことも無ければ

飼うなんて思いもよらなかった。

 何でコウいう事になったのか。運命としか、言いようが無い。

 

 だけど、小さな彼が店員さんの言うとおり静かだったのは

我が家の敷居をまたぐその直前まで。

家に入った彼はうりんこの如く猪突に激走し

ご挨拶に訪れた先輩犬ぺぐちゃんを蹴散らした。

 はい。この瞬間、ぺぐちゃんの上位犬は無くなりました。

 店員さんの言うとおり、確かにご飯の時間彼はジッとまっている。

しかし、ソレは耐えて待っているのでも

ましてや服従で待っているのでも無いことは間もなく、分る。

 その後頻繁にみることとなる彼のこの体勢。



デカいおでこに目を隠し微動だにしないで、うつむくこの姿。

一見殊勝に見えるこの姿ですがこの体勢のあと必ず、爆発 が待っている。

 

何のことは無い。

激安犬は激高犬であったのである。

 その後の涙なくしては書けないぽんちゃんとの格闘。

私の勉強不足も手伝って

ほとんど問題犬に成長した彼とのすったもんだの日々はまたいずれ書くとして

どうにか今のレベルに落ち着いたのが、3歳頃かな?4歳かな?

 ぺぐちゃんもオチッコが覚えられないとか家を齧るとか色々問題はあったけど

ぽんちゃんの攻撃性は正直、キツかった。

 犬によって性格も違えば対応も異なる。

正に千差万別なのだと思い知らされました。

 先日、ぺぐちゃんを連れて行った獣医さんで何気に見た本に載っていた
  

『作法にかなったおじぎ』

そういえば、ワンコって色々な場面でこのポーズを取りますよね。

多いのは『あそぼっ』って時。 

ぺぐちゃだって、今もたまにします。

先日遊びに行ったわんちゃん達もしていた。

 でも・・・ 考えてみたら・・・ 

ぽんちゃんのはみたことがな~い

おい。 ぽんちゃん。  

何故、しない。

もしかして・・・知らない?

 

 普段私はショップに行っても生体は見ない。

これ以上飼えないのにガラスの中の彼らをみるのは、辛いから。

だからぽんちゃんがいったい何時からあの狭いガラスの中に居たのか

分らない。

そのショップは長年営業しているショップで

ぽんちゃんが特別早く親犬から引き離されたとも、思えない。

だけど犬の性格がそれぞれであることを考えると

親離れに時間のかかる子がいても不思議はない。

人間だってそうなのですから。

 まして、ぽんちゃんの強気にみえて実は繊細な神経を考えると

ガラスケースの中で毎日人々にジロジロ眺められ名前もなく過ごすのは

さぞかし辛かったのではないだろうか。

 

 ぽんちゃん。

  

キミは実に人付き合いが下手な、不器用な犬だったよ。

 だけど、ソレって
 

     雪国の人そのもの。 だわ。

 

 もろろん私も雪国人。  

 人見知ラーで恥しがり屋さんなのよ~