雪国のスパニエルより

 キャバリアのpeguとA・コッカーのpou。 今日はなにがあったかな…?

さくらんぼ 落ちた。

2008-02-06 | Weblog

冷たく春の立った日  さくらんぼ 片方落ちた


→You Tube

 

 ぺぐちゃん。

キミが居なくなってから、私はどこをみても景色が霞んで見える。

キミと過ごした日々が、あまりに楽しすぎたから。

 

 私があなたの周りに死神の影を感じ始めたのは、いつの頃からだったろうか。



辺りの草が茶色に染まりだした頃だったように、思う。

 

 最初は気のせいだと思っていた。

だけど、その影はだんだん頻繁に姿を見せるようになる。

見たくない! 

 
見たくないのに、その影は更に濃くなっていく。

私は怯えた。 そんなはずは無い!

死神に見せ付けるように、彼の楽しい姿を求めた。

ほら、ぺぐちゃんはこんなに元気。 こんな素敵な笑顔で笑っている。

あなたになんか、用はないのよ!

私は必死で彼の手を引いて、走り続けた。

だけど、時折ぺぐちゃんは付いて来れない。

 哀しく、苛立つ。

  そんなはずはないでしょう!

あなたはまだまだ、私の側に居てくれるはずでしょう!

  焦る。

 一生懸命走るのに、死神との距離は広がるどころか、縮んでいく。

 ぺぐちゃんが逝く、前日。 

彼は朝、ご飯を食べたがらない。 

お願いだからお薬だけでも飲んで!

口に入れようとした時、彼はキッチンマットの上にお粗相をした。

もう!何やってるの~!! 思わす、怒ってしまった。

怒りながら、心の中で

もしかしたら、この子はダメなのかも知れない・・・。 って、思った。

あわてて打ち消したが、もう遅かった。

私が死神に負けた瞬間だった。

 その日彼は痙攣を起こし、翌朝動けない姿となって帰ってきた。

守るつもりで引きずりまわし、最後の最後で手を離してしまった。

ごめん!ぺぐちゃん!!

間違ったやり方。悔やんでも、悔やみきれない。

 

  そんな私なのに、病院で最後に会った彼は

ガラスの酸素室の中から、真っ直ぐ私を見つめ

ゆっくりお座りをして、カリカリとケースを掻き

どうしてこっちに来てくれないの?  と、言った。


私は涙が止まらなかった。

 

 2年前の冬。思いつきで始めたブログ。

最初はテキトーに様々な事を書いていたが

「犬ブログなんだから」 と、2人に的を絞って書きはじめた。



始めのうちはこんな動きをしてくれたら面白いのに。って、思いながら作っていた。

だけど、日を重ねる毎に彼等の自由な動きの面白さに、私が引かれ始める。


だんだん、写真から彼等の会話が聞こえてくる。

私はただ舞台設定をして、書くだけ。

あとは2人が勝手に色々やらかしてくれる。



もう、彼等を連れて歩くのが楽しくて、楽しくて!

 この辺りで彼等が自由に動けるところにはほとんど、行ったと思う。

充実した、日々。

 


写真の中の二人は、自由で、イキイキとし、弾けていた。

 

 だけど、ぺぐちゃんは大好きな雪遊びが出来る季節になって

その目がだんだん透きとおるように、澄んでいく。

   

突然の幕切れ。

 

 ぺぐちゃんは亡くなる数時間前、ぽんちゃんのところに帰ってきたようだった。

私は病院からの電話を恐れつつコタツでウトウトしていたのだが

ソファーで丸まって寝ていたぽんちゃんが

突然、首をあげ真っ暗な窓の外を睨むように見つめた。

 

 「どうしたの?」私が声をかけても

ジッと見つめている。

きっとぺぐちゃんが、ぽんちゃんに会いに来たのだな。と、思った。

「頼んだぞ!」とでも言われたのか・・・。
 
ぽんちゃんは私が泣いていると、吠えて怒る。

隊長の言いつけを実践しているのかな。

ぺぐちゃんは「アノ飼い主は案外ダメだから・・・」なんて言い残したかな?

 

 今日、お姉ちゃんのレースが行われます。

彼女には、具合が悪いとしか伝えていません。

本当なら、レースを控えた合宿に入っているお姉ちゃんに

聞かせるべきではないのかもしれません。

だけどぺぐちゃんの命が灯っている間に

9年間、朝のお散歩を共にしたお姉ちゃんに祈って欲しかった。

彼を思って欲しかった。

彼女に伝えてからほとんど3日間。ウソのメールを流していました。

ぺぐちゃんは頑張っている。 貴女も負けないように頑張って!

死神に負けた私がです。

今日レースが始まってしまえば彼女が携帯で私のブログを覗く余裕はありません。

皆さんに可愛がってもらったぺぐちゃんの報告が、これで漸く出来ます。

遅くなってごめんなさい。欺くような前回のUP、ごめんなさい。

 皆さんに応援され頑張ったぺぐちゃんは



2月4日朝5時30分。虹の橋に旅立ちました。

今その亡骸は、彼が大好きだった和室の大好きだった場所で

お友達から送っていただいた沢山の、やはり大好きな草花に囲まれて

お姉ちゃんの帰りを待っています。


彼が元気になったらゲージツ公園に出かける時に颯爽と着て行こうと

大切にしていたコートが、死に装束となりました。

 オモチャより、ご飯より、オヤツより何よりお散歩が好きだった彼。

具合が悪くなってからも、私達が出かけるそぶりを見せると

置いていかないで!と、吠え続けた彼。

彼は自由を愛し、頑固なまでにそれを貫いた。

具合が悪くなってから、21日。12歳まで、あと21日。

春を待ち、春の日に旅立った彼。



今、安らかな寝顔をみると

彼はその人生を満足してくれたのではないかと思うのは

私の自己弁護でしょうか。

 

 今日でこのブログは最終回です。

ぺぐぽんが揃わなくては、お話ができませんから・・・。



7日にお姉ちゃんとぽんちゃんと一緒に、彼が大好きだった土手の風にあたらせて

その後、荼毘に付します。

全てが終わったら、お世話になったブログ村から出て行きます。

皆さん。沢山の応援を頂き、ありがとうございました。

 

 このブログは私のぺぐぽんのアルバム代わりに一冊製本し、先に逝ってしまった

ぺぐちゃんといつか私より先に逝くであろうぽんちゃんの骨と共に

私がこの世から消えるときに一緒に葬ってもらいます。

ですから、その本が出来るまで残しておきます。

沢山の方にご覧いただき、とても嬉しかったです。ありがとうございました。

 

 いつか落ち着いたら、またぽんちゃんの新しい相棒を迎えようと思います。

そうしたら、また別のブログを書くこともあるかも知れません。

また、トライのキャバで名前がPeguだったりしてね!

 でも、まだわからない。

ぺぐちゃんを思い出して、涙がでなくなったらね!

 もっと皆さんとお話がしたかったのにこんな幕切れがやって来てしまいました。

ごめんなさい。

ここはお終いですが、皆さんのところへは落ち着いたらお邪魔しますからね!
 

ぺぐちゃん。キミは最高に面白い、素晴らしいワンコだったよ!

 

 楽しい時間を、ありがとう!



最新の画像もっと見る

50 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (jamjam)
2008-02-06 11:40:20
ぺぐちゃん、たくさん楽しませてくれてありがとう。
jamjamはもちろん、このブログを読んでいた人の記憶の中にはずっとぺぐちゃんがいるよ。
最後にぺぐちゃんはぽんちゃんにすべて託して逝ったんだね。
落ち込むぺぐこさんを慰めて、自分を責めちゃダメ。
ボクはここの家族になれて幸せだったよっって。
ぽんちゃんに伝えてもらうように頼んで逝ったんですよ。
ぺぐちゃんを思い出して泣く時間は、ぺぐちゃんのことを想っている時間です。
いっぱい泣いてもいいから、いっぱい想ってあげて下さい。
そしていつか、笑ってぺぐちゃんの思い出話ができるようになったら、ぽんちゃんにも相棒ができているかもしれませんね。
ぺぐこさん、楽しいブログをありがとうございました。
ぽんちゃんがしばらく見られないのは淋しいけど、近い将来、また絶対見られると思って待ってますよ。
最後にぺぐちゃん、たくさんの笑顔をくれて、本当にどうもありがとう!
返信する
Unknown (うー♀)
2008-02-06 11:42:42
ぺぐこさん
春になったら
雪が解けたら
ムクとモモを連れて
ちっちゃな車で
ぺぐちゃんとぽんちゃんに会いに行きたい
と、あじろう♂と勝手に計画してました。

決して遠い距離ではない
そう思っていたけど
ぺぐちゃんは遠いお空に行ったのかな。
お姉ちゃんが帰ってくるまでは
まだお家にいるんだね。

たくさん遊んでいろんなとこに行って
きっと楽しいぺぐちゃんの一生だったね。
ムクとモモにも伝えます。

ちょっと遠いけど 最後でいいから
ぺぐちゃん、ムクモモにも会いに来てね。

ぺぐちゃんのこと、忘れません。
返信する
ありがとう (みふゆ)
2008-02-06 11:52:13
ぺぐぽんと知り合いになってからまだ半年位かな。
でももうず~~っと前から一緒にいたような気がするよ。それだけ楽しくて可愛かったぺぐちゃん。
あたしは一目で君に一目惚れだったさ。
そして二人をいつも優しく見つめてみていたぺぐこさん、もう自分を責めないで。
ぺぐちゃんは最後まで幸せだったよ。
涙が止まらないけど、ずっと泣いてばっかしいたらぺぐちゃんに怒られそうだから頑張るね。
このBlogは終わりにするんだね。
やめないで~!!って言いたいけど、いつかまた素敵な相棒を迎えてさくらんぼが復活したらまた会おうね。
いつまでもぺぐちゃんは心の中で残ってるよ。
たっくさんの思い出をありがとう。
返信する
ぺぐちゃんへ。 (tomochiro)
2008-02-06 12:12:26
最後まであきらめず闘ったぺぐちゃんは立派だったよ。
「頑張って」って言うのは残酷なくらい頑張ったね。
その頑張ってた姿を決して忘れる事など無いでしょう。
いつか必ず皆が行く虹の橋。
そこで目一杯散歩して、クンクンして
美味しいご飯食べて待っててね。
又きっと会える、それまでの間のサヨナラです。


ぺぐこさん、今は泣きたいだけ泣いて下さいね。
そして決して悔やまないで下さい。
こんなにいい笑顔をしてるぺぐちゃん、
楽しい一生だったに違いありません。

ブログも今日でおしまいなのですね。
楽しい時間をありがとうございました。
ぺぐちゃん、ぽんちゃんの笑顔は
幸せで、優しい気持ちにしてくれました。

いつか、またお会い出来ますように…


返信する
Unknown (小姫ママ)
2008-02-06 12:41:01
ぺぐちゃん お疲れ様。
今はお空でみんなの事 見てるのかな?
お姉ちゃんの応援してるのかな?
ゆっくり休んでね。。。

ぺぐこさん 大丈夫ですか?
ぽんちゃんの為にも元気を出してね。
私もマリリンを亡くしてから1年半経つけど、まだまだ思い出すと涙です・・・
でも、小姫と出会って そのおかげでたくさんの方と知り合えて 今こうしてぺぐこさんとも出会えた。
いつの日かまた新しい家族が増えた時、またお話させてくださいね。
それまでの間 さようなら
返信する
永久に (ナビパ)
2008-02-06 12:58:52
お悔やみ申し上げます。突然の訃報に戸惑っています。
「雪国のスパニエルより」に訪問しはじめてまだ数ヶ月ですが昔からの知り合いのような・・・

ぺぐちゃんの純粋で透き通るような笑顔の中の瞳が
忘れられません。

今は穏やかな寝顔をしていますね。
絶対に満足な人生だったと思います!

今は虹の橋を渡りぺぐこさんファミリーを見守ってくれているのでしょう。
ぺぐちゃんを知っているみんなの心にも良き思い出とし永久に残るものだと思います。

自由を愛したぺぐちゃん そっちでも頑固を貫いてお散歩を楽しんでね♪そしてありがとう。


ぺぐこさん&ぽんちゃん 涙が笑顔に変わったらその時はまたお会いできる事を楽しみに待っています。
返信する
Unknown (ダイアナ)
2008-02-06 13:00:08
ごめんなさい。涙でコメント出来ません
返信する
Unknown (めるぷる)
2008-02-06 13:16:22
いつも楽しみにしていた ぺぐちゃんとぽんちゃんの笑顔でした。
ぺぐちゃんのキラキラした目が大好きです。
素敵な楽しい時間を私にもいっぱい頂きました。
ありがとうございます。
返信する
はじめまして (プニプニ)
2008-02-06 13:47:41
はじめまして。
みふゆさんのところからきました。
初めてお邪魔したのに、涙で文字が見えなくて。
ぺぐちゃんの笑顔、キラキラしていて可愛いですね。
ひと足早く虹の橋へと旅立っていったのですね。
今ごろは走り回っていることでしょう。
うちには今年3歳のシーズーがいます。
飼い主よりも早く年を取り、寿命を全うするとわかっていても
その日が来るのが、今から怖いです。
なので、愛するわが子を亡くされた悲しみは
想像を絶するものがあると思います。

ぺぐちゃん、安らかな顔で眠っていますね。
今まで注いでくれた愛情に、きっと感謝していると思います。
返信する
Unknown (foohhaha)
2008-02-06 15:39:12
家族の皆さんが一番つらいのに。涙がとまりません。ぺぐこさん・・・。
こんなときどう言葉にしていいかわかりません。
ただただ突然すぎて。あまりにも突然すぎて、信じられない。
信じたくないです。きっと春はくると信じてたのに・・・。
ぺぐちゃんにどれだけ癒され楽しませてもらったか。
ぺぐちゃん、今はお胸、苦しくないよね。きっと虹の橋の向こうで
楽しく自由にきままにお散歩して、そして自由にこちらにも渡ってきて
ぺぐこさんやぽんちゃんの周りを楽しく歩きまわってるんだよね。

君はみんなの中で永遠に生き続けるよ。本当にありがとう。

このブログは我が家にふうを迎える前からずっと楽しく読ませて
いただいてました。ぺぐこさんとまたどこかできっとお会いできると信じてます。

ご冥福を心よりお祈りいたします。ぺぐちゃん、本当にありがとう。
返信する