◇日々是、ジョイトイ。

   思うまま。 望むまま。 本能のまま。

■ Revolver (A) / The Beatles

2007-01-26 | 【音】
◆ Revolver (A) ◆


・Taxman
・Eleanor Rigby
・I'm Only Sleeping
・Love You To
・Here,There And Everywhere
・Yellow Submarine
・She Said She Said

1966/8/5 英国発売 「Revolver」 の 「A面」 です。

タイトルは元々 「Abracadabra」 と呼ばれていたようですが既に誰か他のアルバムで使われていたため 「Beatles On Safari」・「Bubble And Squeak」 など数点が候補に。 結局はビートルズの日本公演に際して警備の警察官が携帯していたピストルの名前 “Revolver”  からポールが思いつきそれを採用。 なにしろ東京から電報を打った、ということらしいので、よほどインスピレーションが湧いたのでありましょう。

インド音楽との融合。 凝ったコード進行。 テープループや逆回転。
ブラスの起用や様々な効果音。 まさに 「スタジオ・ワーク」 真っ盛りです。 アルバム発売直後のツアーではとうとう1曲も演奏されることは無く、8月29日を最後に彼らはツアーそのものから撤退してしまいます。 『アイドル・グループ ビートルズ』 の終焉です。 このアルバムではトレードマークだった “リッケンバッカー” のギターも “ギブソン” に持ち替えられています。

初登場1位・7週TOP1キープ(英)

ツアー撤退による 「沈黙の時期」 に入った ビートルズ はその副産物として 「プロモーション・フィルム」 というアイデアを披露する事になります。
なにげに、こんなとこでも先駆者だったワケです。
 

B面の “Tomorrow Never Knows” は必聴です。  できれば 「大音響で」 ね(笑)。

Taxman Harrison
ジョージの作品。
ベースもドラムもギターも、歯切れが良くてみんな カッコE。
後半ギターがベースに被ってくるドライブ感もいかしてる。 歌詞に出てくるヒースとウィルソンは、当時のイギリスの保守党と労働党の党首。 "There's one for you,nineteen for me" というのは当時 20シリング=1ポンド だったところからきています。 95%は税金で持って行かれるという皮肉です。 リードギターはポール。  ◆♪

『“Taxman” はいくら僕たちが稼げるようになっても、そのほとんどが税金で持ってかれるという、当時も今も変わらない状況を初めて意識して書いたものなんだ』 by ジョージ 
Eleanor Rigby L=M

ポールの作品。(Yellow submarineと両A面)
ストリングスをバックにポール一人でレコーディング。
“Yesterday”のパターンです。 ちなみにこの曲では ビートルズ  は楽器演奏はしていません。
歌詞が素晴らしい。 これもまた、逸品。

『この曲はピアノで出だしのメロディを思いつき、言葉を付けて弾いてみたのが始まりだった。 元々のタイトルは 「Miss Daisy Hawkins」 だったと思う。 結婚式のあと教会で米を拾うのは彼女だったんだ。 本や新聞から思いついた最初の一行から始めるのが僕らみんなのやり方だったんだ。 最初は Miss Daisy Hawkins は Annabel Lee みたいに若い女性、だけどセクシーじゃない女性だった。 だけど、彼女は教会でお米を拾っているって言っちゃっているんだから、彼女は掃除婦でなくてはダメだと思った。 結婚式に間に合わなくて突然寂しくなったんだ。 実際彼女は全てうまくいかないオールド・ミスタイプなんだ。 ジェーン(ポールの元恋人) がブリストルで公演をしていて僕は彼女が終わるのを待って通りを歩いていたんだ。 本当は Daisy Miss Howkins と言う名前が好きじゃなくてもっとリアルな名前が欲しかった。 その時 『Eleanor Rigby picks up the rice and lives in a dream』 という考えが浮かんだ。 そして彼女が誕生したんだ。 次が Father Mackensie だ。 Father McCartney にする予定だったんだけど、こんな寂しい歌に父さんを持ち出すのも抵抗があって。 だから、電話帳を探したんだ。 ランダムにやるやり方って、自分の頭で考えるより完全なものが出てくるんだ。 とにかく、 Father MacKensie がいて、彼は僕が想像した通り、孤独で靴下を縫っているんだ』 by ポール

I'm Only Sleeping L=M

ジョンの作品。
まさに夢の途中といった気だるい曲調。 怪しげなギターの音はテープの逆回転。 ジョンのVol.もテープ速度を操作してあるらしい。 絶対にシングルにはならないけれど、ある意味後期の ビートルズ の方向性を示すマスト・ソング。  ◆♪

『まずコード進行を譜面にとり、それを逆の順番にひっくり返す。 それからそのコード進行に従って演奏するんだけど、再生するまで分からない。 何回かやってみて気に入ったのがあれば取っておくわけさ』 by G・マーティン

Love To You Harrison
ジョージの作品。
シタール用のインド音楽です(笑)。 なかなか良い感じ。
末っ子扱いのジョージも大人になった。 まさにジョージの 「個」 が確立されつつある一曲。

タブラはインドのミュージシャン、Anil Bhagwat。 シタールはもちろんジョージ。 

『これはぼくがシタールのために初めて書いた曲の一つ。 「Norwegian Wood」 はシタールのパートに関してはあくまでも偶然で、ぼくが初めて意識的の書いたのはこれなんだ』 by ジョージ
Here,There And Everywhere L=M
ポールの作品。
メロディーラインが美しい、いかにもポール的なバラード。
コーラスが優しい気持ちにしてくれます。
以前作っていた ビートルズ・コンテンツ は、この曲から名前を取って
 「Here,There And Everywhere」 と付けていました。
そのくらい、好きな曲。  ◆♪

『これはジョンの家のプールサイドで1日で書き上げた曲だ』 by ポール

『ビートルズの曲の中でもぼくのお気に入りの一つだよ』 by ジョン
Yellow Submarine L=M
リンゴの為に書かれたポールの作品。(Eleanor Rigbyと両A面)
ポールはコップの水をストローでブクブクと・・ ジョージはバケツの水を引っかきまわし・・ ジョンは乗務員の台詞をライブで。
あとはもうスタジオにいた人全員参加の大コーラス。

良いなァ、こういうの。 遊び心満載で。 それもこれもリンゴいればこそ。
本当に。 リンゴがいればこその ビートルズ なんだよ。 僕はそう思います。
 
『タンクの中でブクブクいう水の音や、鎖がカチャカチャいう音、そういった色々な音が聞き取れるだろう。 私たちは実際そういった音をスタジオで出したんだ。 ジョンは小型のハンドマイクを自分のアンプに差し込んでそこから話せるようにした。 だから、 “full stream ahead” と言うセリフはメイン・ヴォーカルが歌っている最中にライブで録音されたのさ。 みんな笑っていたよ』 by G・マーティン
She Said She Said L=M
ジョンの作品。
LSD体験を唄った作品と言われています。
曲中で 「彼女」 が語る 「死が何であるかを知っている」 という台詞はピーター・フォンダがトリップの最中にずーっとジョンの耳元で囁き続けていた台詞なんだそうです(笑)。


このブログの文字制限は 10,000文字でして・・
いろいろ言い回しを変えたり、文節丸ごと削ったりしてみたのですが、どうにも文字制限がクリアできないので 「A面」・「B面」 の 
2部に分ける コトにしました。 
面倒くさくてスミマセン。 m(__)m

“ Tomorrow Never Knows・・”
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