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◇日々是、ジョイトイ。

   思うまま。 望むまま。 本能のまま。

■ With The Beatles / The Beatles

2006-12-05 | 【音】
◆ With The Beatles ◆


1963/11/22 英国発売

デビュー作 「Please Please Me」 をアルバムチャートNo.1から蹴落としたのがコレ。

今回は7~10月までの3ヶ月間のレコーディング期間を確保。が・・ 彼らがアビイ・ロード・スタジオに入ることが出来たのは、たったの8日間。
時まさに 
「ビートル・マニア」 絶頂期、いろいろ忙しかったのでありましょう。
ちなみに1週間後 「抱きしめたい」 がシングルリリースされますが、ビートルズは 「基本的にシングル曲をアルバム収録はしない」 というスタイルを貫くことになります。
そんなワケで 「抱きしめたい」・「シー・ラヴズ・ユー」 もアルバム収録はされていません。

このアルバムの全体的な印象は、前作の続編的といったところでしょうか??
とは言え、いつもの担当以外の楽器をいじり出したり色々とその後の Beatles の基礎(?)になる部分も出てきているようにも思います。 ライブとレコーディングの分離の始まりとでも言いましょうか・・。
また、じわじわと、ジョージがその活動の幅を広げてきます。 彼の作品も初レコーディングされました。

初登場1位・TOP1を21週キープ(英)

おわかりでしょうか?
「Please~」 で30週。 入れ代わり 「With~」 で21週。
イギリスでは、一年中 ビートルズ のアルバムがチャートNo.1だったわけです。
もはや笑うしかありませぬ。

It Won't Be Long L=M
イントロ無しでいきなりジョンのボーカルが炸裂。

「シー・ラヴズ・ユー」 などでお馴染みの “Yeah! Yeah! Yeah!” のコーラスも。
もうオッケイです。 個人的に 「イントロ無し」 に弱いので。
前作に続きアップテンポのロックナンバーでアルバムスタート! ってことは・・。

『シングル用に書くつもりが、仕上がらなかった』 by ジョン  ◆♪
All I've Got To Do L=M
この曲もイントロ無しのジョンの作品。

『スモーキー・ロビンソンを狙った』 by ジョン
しかし定説では前作で取り上げた 「Anna」 by Alexander を彷彿させると言われています。
All My Loving L=M

イントロ無しのポールの作品。
Vol.はポールのダブルトラックで、ハーモニーもポール自身がやってます。

個人的に、コレはもうトドメ・・。
小学生の頃、一番最初に好きになった ビートルズ・ナンバー です。

“Close your eyes~♪" を聴いた瞬間から脳内にはドーパミンが満ち満ちて、3連系のギターに反応する身体は止められません。

目を閉じて。 離れちゃうけど 忘れないで。
手紙を書くから。 毎日ありったけの想いを 君に送るから。


暖かな日差しに包まれているような気分がします。
そして、少しばかり哀しい気持ちにもなります。
無条件に好きです。  許してください。 

『ポールの初期の名曲のひとつ』 by ジョン  ◆♪

Don't Bothr Me harison
『僕が初めて曲を書いたのは、はたして自分にも曲が書けるものかそれを確かめるつもりだった。 ・・大していい曲とは思わないね。 いや、曲とすら呼べないものかもしれない。 でも、この曲のおかげで書き続ければ、いつか良い曲が出来るかもと思うようになった』 by ジョージ

作曲・Vol.ジョージです。
後の 「I Need You」 に繋がった重要な曲だと思います。
ちなみに両曲ともワタシは大好きです。
Little Child L=M
もともとはリンゴの為に作られたらしいのですが、Vo.はジョン。
そういえば前作収録のリンゴ 「Boys」 的ノリの良さ。
Vol.リンゴ想定の曲は明るくノリノリ要素の傾向なのかも。
ピアノはポール。 ハモニカはもちろんジョンです。

『僕とポールででっち上げた曲だ』 by ジョン
Till There Was You Willson
オリジナルはミュージカル 『ザ・ミュージック・マン』 の挿入歌。
ペギー・リーの61年バージョンのカバー。
アコースティックに合わせて、ドラムではなくボンゴを使用。
ライブ演奏もやっていたらしいのですが、どんな楽器編成だったのでしょう?
そのうち調べてみる・・ かもしれません。
Please Mister Postman Hollard=Beitman
オリジナルは女性ボーカルグループ 「マーベレッツ」 の61年作品。
もしかすると ビートルズ より 「カーペンターズ」 のバージョンを聴いたほうが先だったかも?
「カーペンターズ」 とでは歌詞の人称表現が違います。 オリジナルが女性グループということなので ビートルズ の方が変えているということなのでしょう。

“You gotta wait a minute! wait a minute!”
う~ん。 わかるわかる、その気持ち。  ◆♪
Roll Over Beethoven Berry
オリジナルは言わずと知れた 「チャック・ベリー」 の56年作品。

Vol.はジョージ。 実は 57~61 まではジョンがVo.を取っていたらしい。
ハンドクラップがいかしてます!!
Hold Me Tight L=M

ポールの作品。

前作録音時(PleasePleaseMe)
にも演奏されたがボツ。 アレンジを変えて再録音。
ハンドクラップを入れたのかな?

『かなり貧弱な曲』 by ジョン

『この曲のことはあまり覚えてないな。中には、“やっつけ”で作った曲もあるし、そういう 曲はほとんど覚えてないんだ。そんな曲の内の一つだ』 by ポール

まあ、そういうことにしておきましょう。 くすっ。

You Really Got A Hold On Me Robinson
オリジナルは 「スモーキーロビンソン&ミラクルズ」 の62年の作品。
Vol.は ジョン&ジョージ という珍しい組み合わせ。
基本的に彼ら好みの曲に間違いないと思います。 映画 「レット・イット・ビー」 の中でも演奏している姿が見られるぐらいですからね。
 
ピアノはG・マーティン。
I Wanna Be Your Man L=M
さあ来ました、リンゴのVo.! 例によってノリノリです。 “Ahhh~!”
もともとは 「ストーンズ」 のセカンドシングルの為の曲。 レコーディング中のストーンズを L=M が訪ね、制作途中のこの曲をその場で完成させたそうです。
ストーンズ初のベストテン・ヒットにもなりました。

ハモンドオルガンはジョン。
Devil In Her Heart Drapkin
オリジナルは女性ボーカルグループ 「ドネイズ」 の62年の作品。
オリジナルタイトルは 「(ゼアズ・ア)デヴィル・イン・ヒズ・ハート」
・・全然ヒットしなかった曲だそうです。

Vol.はジョージ。
良い曲だと思うんだけど。 ちょっと粋な感じがするんだけど・・。
というのも、遠い昔、僕は海辺でこの曲をバックに女の娘と優雅にダンスなんぞを踊った事があるのです。 まるでギャッツビーみたいな気分でした(笑)。
エッ? その娘のハートには悪魔が棲んでいたかって?
武士の情けじゃ、訊いてくれるな。 あう"~。(T_T) 
Not A Second Time L=M

ジョンの作品。

Vol.はジョンのダブルトラック。 ピアノはG・マーティン。
63年12月27日付の 「タイム」 誌上で評論家がこの曲のエンディングが、マーラーの 「大地の歌」 の最後のコードと同じ エオリア終止法 を使っていると指摘。

『今に至るまで、僕は “エオリア終止法” がどういうものか皆目見当もつかない。異国の鳥みたいな響きだよ』 by ジョン

Money Bradford=Gordy
オリジナルは 「バレット・ストロング」 の59年作品。
Vo.のジョン吼えてます。 ピアノはG・マーティン。
歌詞をちょっといじって "I wanna be free" という1節を付け加えた様です。
全編パワフル。 リンゴのドラムもかっこ良い。
ジョンが吼えバックは "That's what I want!" とシャウトし続けです。
ジョンの喉仏の運命やいかに・・。

というワケで、このアルバムもストレート・ロックで始まり、シャウトで終わるという前作の流れをくんだ展開でありました。
「今すぐ金をくれ!」 と叫びながら ビートルズ はその疾走に加速を付けていくのです。

“ That's what I want !  That's what I want !”

◆Please Please Me←                         →◆A Hard Day's Night
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■ Please Please Me / The Beatles

2006-12-05 | 【音】
◆ Please Please Me ◆

1963/3/22 英国発売

記念すべきデビュー・アルバム。

が・・ なんとツアー中だった彼らは急遽ロンドンに戻り1日で録音を済ませ、あくる日にはまたツアーに戻っていったらしい!
ブライアン・エプスタインによれば 「キャバーン」 でのライブ・パフォーマンスを再現しようとしたらしく殆ど一発録りだったとか。
コーラスワーク&ハモニカがいかにもビートルズらしくて好き。
確かに一発録りの勢いが感じられるような気も。


初登場9位・TOP1を30週キープ(英)

『実際、私たちはただキャバーンでのパフォーマンスをそれから比べるとずっと静かなスタジオで再現しただけだ。 初期のレコーディングは、イントロとエンディングそれと中間に入る楽器演奏の部分が私の担当だった。 例えば “Please Please Me” は最初1分10秒しかなかった。 だから私がコーラスは2回、2回目のコーラスはこれをやるようにと指示したんだ。 アレンジをいってもその程度だったね』 byジョージ・マーティン
I Saw Her Standing There L=M
ポールの作品。 "you know what I mean" の歌詞のみがジョン。
初期の歌詞は 
"She was just seventeen,and she was never a beauty queen" だったとか。

1,2,3,4! ポールの気合充分のカウントインで始まるご機嫌なロックナンバー!
シンプルでストレート。  まさにライブの幕開けにふさわしい。  ◆♪
Misery L=M
63年にツアー共演の ヘレン・シャピロ の為に作った曲だとか。
チラリと入るピアノが良い味出してます。  ピアノ奏者はジョージ・マーティン。
Anna (Go to him) Alexander
オリジナルは アレクサンダー が62年にリリースしたR&B。
ボーカルはジョン。  荒削りな歌声がまたよろし。
Chains Goffin=King
オリジナルは黒人女性グループ 「クッキーズ」 の62年作品。
進行はブルースだけどポップな感じ(?)  オリジナルもそうなのか?
Boys Dixon=Farrell
オリジナルは黒人女性グループ 「シュレルズ」 の60年作品。
なにやらジョンは 「シュレルズ」 のファンクラブに入っていた程のファンという話し。

ボーカルはリンゴ。 リンゴ加入前はピート・ベストが唄っていたらしい。
ドラムス奏者ナンバーってとこか? 4人ともノリノリです。 
"bop-a-shoo-wa!" "Ahhh~!"
Ask Me Why L=M
ジョンの作品。

実はこの作品、デビュー前の62年6月15日、BBCのラジオ番組で演奏しているらしい。
公共電波に L=M の作品が流れた歴史的瞬間と言えなくも無いね。
Please Please Me L=M

アルバムタイトル・ソングで2枚目のシングル。
そして初のナンバー1ヒットとなった曲。(B: Ask Me Why)
伝説はココから始まった。

ジョージ・マーティンが用意した 「How Do You Do It」 を録音後、なんと彼らは発売拒否!
替わりにジョンがコレを作ったというエピソード付きの曲。
演奏が終わった後、マーティンはコントロールルームから 
『キミたちは最初のN0.1レコードを作ったんだ』 と言ったとか。
Love Me Do L=M

デビュー曲。 ポールの作品。(B: PS.I Love You)

この曲は2バージョンあって、最初にシングル発売されたものはリンゴがドラムを叩いたんだけど、すぐにアンディ・ホワイトで録り直し・・。 アルバム収録はアンディのバージョンで、リンゴはタンバリンを叩いています。
さらに言えば、ジョージ・マーティンのオーディション時には ピート・ベスト がドラムを叩いていたそうだ。

『かなりファンキーだ』 by ジョン
P.S.I Love You L=M
ポールの作品。  典型的ポール節のラブソングかな。

えっと、この曲も最初リンゴが叩いたんだけど、マーティンが納得せずにボツ・・。
「Love Me Do」 と同じ日にアンディで録り直し、リンゴはマラカスを振ってます。
Baby It's You David=Bachrach
オリジナルは再び 「シュレルズ」 の61年作品。
ボーカルはジョン。
甘い甘いラブソング。  結構好きです。  いい歳して。
Do you Want To Know A Secret L=M
ジョンの作品。
幼年期に母親が口ずさんでいた 「ディズニー映画」 のメロディーから着想が湧いたとか。

ジョージがリードVol.を取ってます。
この曲は 他アーティストのカバーでもNo.1を取った L=M 初の作品 であります。
A Taste Of Honey Scott=Marlow
オリジナルは 「ボビースコット&コンボ」 で同名映画の主題歌。
が・・ ビートルズがカバーしたのは 「レニー・ウエルチ」 の62年バージョン。

アルバム中唯一ダブルトラックによるポールの二重唱。 全てポールの趣味ということらしい。
最初、西部劇かと思ってしまった。  でも好き。  かなり好き。
There's A Place L=M
全編通して、ビートルズらしいコーラス&ハモニカ。

『黒人ぽいモータウンの線を狙った曲だ』 by ジョン とはご愛嬌?
実はこの曲、アメリカでリリースするも、ヒットしなかったのです・・。
Twist And Shout Medley=Russell
オリジナルは黒人男性トリオ 「アイズレー・ブラザース」 の62年の作品。
2テイク録ったそうです。 Come on! Come on! Come on! Come on! Baby now!

『“キャバーン” で演奏すると、決まって大騒ぎになる曲があった。 “Twist And Shout” がそれだ。 ジョンはまさに絶叫していた。 歌うたび彼が喉仏をどうしていたのか、それは神のみぞ知る。 まるで肉を削るようにして歌っていたからね。 あれは、最初のテイクで完成させるべき曲だった。 2度やっても絶対良くならないのは分かっていたんだ。』 by ジョージ・マーティン

この言葉が全てを物語っております。  はい。  ◆♪

「I Saw Her Standing There」 で始まり 「Twist And Shout」 でエンディング。
見事にトータルストーリーが出来ていると思います。
こうして伝説は始まり、そして続いていったのでした・・。

“Well Shake It ! Shake It ! Shake It ! Baby Now !”
 

→◆With The Beatles

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