田舎暮らしの日々是好日

山羊とともにのんびりと農家生活をしながら日頃の憂さ晴らしをつぶやきます。

人生の模様替え

2020-05-19 04:13:33 | 日記

 何のために生きてるのかを
 自問してきた。
 人生を楽しむために」
 と祖父に言ったことがある。

 この子は「家」をつぶす気かと
 随筆でぼやいていた。



  先祖の財産を守ることが私の使命と教育されたと思ってきた。
 私が子供の頃は
 ほとんどの家に神棚があり
 床の間には天皇をあがめる写真や掛け軸があった。
 家は天皇、すなわち国に通じていたのだろう。
 家を守ることが愛国心につながると思っていたように思う。



 近年特に気になっているのが
 人権、個人の尊重に関することである。
 妻が人権擁護員になってからはことのほか、
 男女同権とか平等とかについて
 議論するようになった。
 
  与論の伝統の習俗、慣習、葬儀、結婚式での新しいしきたりに変わっていく精神に
 昔とはずいぶん隔たりがあるように思う。
 誠、とか美徳と言われてきたことが
 言葉とともに失われて行っている。



  方言(ゆんぬふとぅば)を使えるようなっても
 誠や美徳の精神が伴わなければ
 外国語を使えるようになったのと同じだろうと  思う。
  
  生活の中に使う言葉でなければ教えても次の世代に残らない。
 無意味な思えて私は仕方ない。
 台風の波に流されていく 砂山を築いているようなことだと思っている。
 そうはわかっているが、
 今日もこれから
 波打ち際に砂を運ぶ作業を続ける。

  私の家族制度に関する考えを
 古いと思われること、 
 今の社会の仕組みでは受け入れられないことは分かって抵抗している。

  現国会の審議を傍聴していて、
 日本の国の未来を危惧しない家族がいるとしたら
 私は堪らない。
  
  私は子供のころから家族会議を尊重してきた。
 大家族で育ってきた関係で、こんなことを考えるのだろう。
 数日前から、山田洋二監督の「家族はたいへんだ」のドラマ映画をみていて、
 私のやっているわがままな生き様を、三代同居の家族のありさまに重ねる。


  家を継ぐのを
 私の代で切ろうと決めた。
 家を会社等の組織に変えよう。
 孫のうちの誰かが私の路線を歩いてもらいたい。
 73歳まで現役で働いて
 未来絵の道を造る。

  家業の農業は長男の息子が継いでくれた。
 あとは先祖の墓守をどうするか、
 先祖供養を合わせて考えよう。



  わたしのは、屋敷内に樹木葬にしてもらう。
 葬儀のしきたりが変わってくるだろう。
 あの世は身近にあって
 行ったり来たりしている  今

  そろそろ時間になった あの世に行ってこよう。



  5時の時報  雨も止んだようだ。
 
 
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