植物からつくられたエタノール燃料を混合したバイオガソリン。先月末から、首都圏のガソリンスタンド50店で試験販売が始まりました。昨日立ち寄ったスタンドもバイオガソリンでした。
このガソリンは、日本が京都議定書(国際条約)で世界に対して公約した温室効果ガスの削減目標に向けて、石油業界として協力するために販売するもの、だそうです。
米国では、エタノール原料の90%がトウモロコシ、5%がグレインソルガムとなっています。こうした需要増大により穀物価格が上昇し、畜産に大きな影響を与えているだけに、給油していても複雑な気持ちでした。
トウモロコシの飼料向けとエタノール向けとの競合が今後どうなるのか、輸出用途への影響などが懸念される一方で、重要な副産物である高蛋白・高繊維・高脂肪なDDGS(ドライド・ディスチラース・グレイン・ソリュブル)が、飼料への影響を議論する際の鍵といわれています。
米国でのDDGSの飼料向けの利用は、乳牛45%、肉牛37%、養豚13%、養鶏5%とされ、これら副産物は「by product」とは言わず「co product」と呼ばれ、エタノールと同等の価値をもつものとして、その重要性が認識されているそうです(「砂糖類情報」2006.12)。
食料になるべき農産物が燃料に利用されることについては、さまざまな議論が表されていますが、トウモロコシやサトウキビだけでなく、セルロース系原料やチーズホエイなどを利用したエタノールの生産振興は、米国だけでなく世界規模で農業に抜本的な変化をもたらすかもしれません。
なお、DDGSについては、弊誌8月号から新連載予定です。
このガソリンは、日本が京都議定書(国際条約)で世界に対して公約した温室効果ガスの削減目標に向けて、石油業界として協力するために販売するもの、だそうです。
米国では、エタノール原料の90%がトウモロコシ、5%がグレインソルガムとなっています。こうした需要増大により穀物価格が上昇し、畜産に大きな影響を与えているだけに、給油していても複雑な気持ちでした。
トウモロコシの飼料向けとエタノール向けとの競合が今後どうなるのか、輸出用途への影響などが懸念される一方で、重要な副産物である高蛋白・高繊維・高脂肪なDDGS(ドライド・ディスチラース・グレイン・ソリュブル)が、飼料への影響を議論する際の鍵といわれています。
米国でのDDGSの飼料向けの利用は、乳牛45%、肉牛37%、養豚13%、養鶏5%とされ、これら副産物は「by product」とは言わず「co product」と呼ばれ、エタノールと同等の価値をもつものとして、その重要性が認識されているそうです(「砂糖類情報」2006.12)。
食料になるべき農産物が燃料に利用されることについては、さまざまな議論が表されていますが、トウモロコシやサトウキビだけでなく、セルロース系原料やチーズホエイなどを利用したエタノールの生産振興は、米国だけでなく世界規模で農業に抜本的な変化をもたらすかもしれません。
なお、DDGSについては、弊誌8月号から新連載予定です。