繋ぎ牛舎の茨城県Kさんのモットーは「粗飼料で搾る」です。
自給飼料はコーンサイレージ2.5ha。品質を極めるために、完熟堆肥の施用、刈り取り~調製~取り出し~給与まで基本に忠実、妥協しません。
輸入アルファルファ乾草は、探しに探して独自の購入ルートを確立。産地指定でCP21~22%(乾物比)、TDN56~57%のものを、年間通して給与しています。
コーンとアルファルファは相反する性質 . . . 本文を読む
栃木県南のある地域で、青年部の方々とミニ勉強会を開きました。講師は、群馬県で開業しているA獣医師。
当日は40歳代3名、30歳1名、20歳代の後継者が4名。午前中は二つの牛舎でバーンミーティング、午後はディスカッション。仲間だけの勉強会のほうが、初歩的な質問をしても恥ずかしくない、とは多くの青年部で聞かれる声。そこで、こうした形式にしてみました。
それでも当日、発言の少なかった方ほど、実 . . . 本文を読む
東京のM牧場で、個人開業の人工授精師・受精卵移植師・酪農ヘルパーとして酪農家を回っている“マルチタレント”のMさんとお会いしました。
繁殖・授精の分野では、酪農家と話し合いながら、牧場の改良方向を定めて、種雄牛や受精卵を選び、牛群の改良に寄与できることが、この仕事の喜びといいます。高齢の農家などでは、和牛受精卵を勧め、経営の方向が徐々に変われるように、手助けすることもあるそうです。
東京 . . . 本文を読む
2月16日、平成17年度の農協牛乳販売コンクール発表会が、東京で開かれました。
今年度は全国の宅配店から21店の応募があり、全国農協乳業協会会長賞を受賞したのは「宅配センターすずえ」の鈴江卓也さん(25歳・徳島県)。職員3名、パート10名で、店主自ら月間100軒を目標に、牛乳の新規開拓をしています。
多くの方に会い、できるだけ会話をすることを心がけ、配達地域を考えてエリアを選定し、ローラ . . . 本文を読む
千葉県のある牧場が、健康上の理由で、2月初旬に廃業しました。
この牧場は十数年前にフリーストールに移行。一時は100頭規模まで伸ばしましたが、近年は40頭程度に縮小。でも、“量”から“質”へと切り換えて、バルクの乳質は県下トップクラスでした。
牛のいなくなった、大きな牛舎を見るのはつらいものです。それが、デーリィジャパン誌の読者の方であれば、なおさら悔しさがつのります。
いま取材をお . . . 本文を読む
埼玉県杉戸町。江戸川の堤防に沿って酪農家が点在しています。その一画に正明寺というお寺があります。今年も2月5日、境内の「牛頭(ごず)観音」で、供養祭が行なわれました。
記念碑には、「安らかに 眠れと祈り 額ずきぬ われ育みし 牛のみたまに」と書かれています。
この地域の酪農は、昭和20年代初めに、堤防の工事で農地が削られたことや、河川敷の草を利用できることなどから、北海道から乳牛を導入し . . . 本文を読む