今年最後の牛舎訪問で、Uターン就農して4年になる千葉県の農場を訪ねました。
「時期が来たから家に帰っただけ」と言いながらも「自分でやってみて、確かめながら、技術を一つ一つ覚えているところ」と仰っていました。
Uターン、Iターンして酪農に就いた方々は、短期間に成果を上げている方が多いように思われます。「変なプライドがないので、どんどん人に聞けるから」と仰っていましたが、牛舎を“職場”として捉え、 . . . 本文を読む
栃木県の日の出という開拓集落。ずいぶん昔のことですが、この地域の共進会の審査を頼まれたことがあります。
先週の大雪の日、その一画で酪農を営むUさん(県改良同志会長)に、今回の全共を振り返って、話を伺いました。
今回の出品牛の父は、国内繋留牛が28頭、海外繋留牛が66頭。最も出品牛が多かったのはダーハムの68頭(全体の22%)。その約7割が、優等・1等賞入賞を果たしています。次いで、チヤン . . . 本文を読む
先週の社内勉強会から。
ある管理栄養士・フードコーディネーターの方が、「食べる」ということは、動植物の細胞を、火や包丁を用いた調理という文化的な方法で人の口に入れること、と仰っていました。食べものをこうした形で摂取できるのは、人間だけです。
さらに、食育には①健康・栄養教育、②味覚・五感教育、③科学・自然教育、の3つが含まれるとし、酪農は3つ目の科学・自然教育に得意分野があるだろう、と整 . . . 本文を読む
茨城県のある酪農場。今年中にフリーバーン牛舎を建て、新しい施設で搾乳を始めたい、と作業を急がせているところ。
後継者は24歳。20歳で学生結婚し、子供は4歳。握手して、父から息子主体の酪農へバトンタッチです。
息子「親父の手は、あったけえな」
父親「そうよ。心があったけえからさ」
今の時代に、親子でこうした会話ができる酪農って良いな、と心に染みました。
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消防署勤務のかたわら、30頭繋ぎ牛舎で1万kg牛群を10年間維持していた栃木県のある酪農場。
1万kg牛群を辞めてしまうのはもったいないと、3年前に退職。フリーバーン牛舎を建て、増頭しました。現在は搾乳牛90頭で、牛群検定(過去1年間)では補正乳量1万3000kg、SNF8.97%、F3.74%、P3.45%、平均産次2.7産。体細胞は29万(組合の直近データ)。
モットーは「日々の観察 . . . 本文を読む
ある地域の酪農場と、来年初めに開くミニ勉強会の打合せをしました。
決して良い立地の地域ではないのですが、40歳代前半が3人、22~30歳の後継者が6~7人います。いずれも繋ぎ牛舎で、家族労力。
企画のポイントは、①若い世代に自分の職業として、酪農に取り組む姿勢をもってもらえるようにしたいこと、②親世代+子世代の収入確保につながるような経営や技術を示唆すること、です。
さらにいえば、③親世代が . . . 本文を読む
農業分野で、リース、提携ローン、事業融資などのファイナンス事業を展開しているある会社に、話を伺いました。
最近は、乳牛などを動産担保とする直接ファイナンスも増えています。融資の際に重視されるのが農場の「意欲」と「計画性」。
それらのチェック項目の中には経営内容の数字だけでなく、「庭の手入れ」というのもあるそうです。職場環境をいつもきれいにしている姿勢が、良い経営につながるということなので . . . 本文を読む
先日の全共第10部に出品し、1等賞7席に入賞した栃木県のKさん。共進会は酪農家が競うだけでなく、牛を通して酪農や牛乳を消費者にアピールする場だから、今回の盛況は良かった、と語ってくれました。
Kさんは今年春の関東BWにもダーハムの娘牛を出品し、経産牛名誉賞に輝いています。この牛も伸びのある、デーリィキャラクターに富む素晴らしい牛です。後乳房の付着があと5cm高かったら!と、Kさん。
今は . . . 本文を読む