●五感俳句0161・嗅覚025・宮部鱒太01・2014-02-10(月)
○「野火の匂いの宇野重吉とすれちがう」(宮部鱒太01)
季語(野火・春)
誰か思いいれのある俳優を俳句にできるかといえば、なかなか難しいでしょう。しかも、それを嗅覚として詠みこむのは困難です。それを、この句は見事に実現しています。しかも、宇野重吉です。
○宮部鱒太(みやべますた)(1917~2012)
代表句「戦友は別のさくらを見ていたり」02
季語(さくら・春)
熊本県生まれ。幕末の国学者、兵法家宮部鼎蔵の曾孫。応召し1946年帰還後、京都の「京鹿子」を中心に活躍。また熊本で1963年に『夜行』を創刊。「熊本剣俳句協会」の創立、「九州俳句作家協会」設立に参画。→俳人一覧(あ・か・さ・た・な・は・ま・や)
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