●五感俳句049・聴覚012・石田あき子
○「網戸して小鳥のこゑのなかに病む」(石田あき子01)
季語(網戸・夏)
石田波郷の妻、あき子の句は波郷看病の句が多いですが、この句はどうでしょうか。網戸を閉じて病床にいると小鳥の鳴き声が聞こえてきます。
○石田あき子(いしだあきこ)(1915~1975)
代表句「ひとたびは夫帰り来よ曼珠沙華」02
季語(曼珠沙華・秋)
埼玉県生まれ。1942年→石田波郷と結婚。病弱の夫の看病と二児の養育に専心。1958年、練馬高野台に移り住み、→水原秋櫻子の「馬酔木」、波郷の「鶴」に投句。1969年波郷没。その間の夫への献身的な看護を詠んだ作品を集めた句集「見舞籠」で第14回俳人協会賞。看護生活を記録した「夫帰り来よ」が講談社から出版。
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