俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

■五感俳句613「行く雁や此岸の鍵の揺れどほし」(斎藤一骨)

2023-03-27 04:56:00 | 五感俳句

○五感俳句613・振動覚5・斎藤一骨01・2023-03-27(月)
○「行く雁や此岸の鍵の揺れどほし」(斎藤一骨01)
○季語(行く雁・仲春)(「→現代俳句データベース」より引用)【→五感俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:視覚での「振動覚」第5弾。揺れ止まない鍵束と上空には帰る雁。「此岸の鍵」がこの句の鍵であろう。実体として揺れる鍵束の背後には、重みを持たない「彼岸の鍵」の気配が感じられる。


斎藤一骨(さいとういっこつ)
○好きな一句「紙風船蹴つて虚空のありにけり」02
○季語(紙風船・三春)(「→魂の一行詩」より引用)

【Profile】:1918年埼玉県出身。「」に所属した。句集『沃土(2012)』は遺句集。


コメント    この記事についてブログを書く
« ■次元俳句613「つばくらめ川... | トップ | ■五体俳句613「暗算の指動き... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

五感俳句」カテゴリの最新記事