●方法俳句0105・比喩(直喩)=ごとく013・石原吉郎・2012-11-29
○「吊革は手錠のごとく冬の電車」(石原吉郎01)
季語(冬)
疲れきった通勤帰りの電車。窓に映る自らの姿。両手ですがるつり革がまるで手錠のように見えます。
○石原吉郎(いしはらよしろう)(1915~1977)
代表句「毬買ふや死者より遠き冬の山」02
季語(冬山)
静岡県田方郡土肥村(現伊豆市)生まれの詩人。1934年、東京外国語学校ドイツ部貿易科入学。1937年校友会雑誌『炬火』の編集にあたる。1939年バルト神学者の牧会する信濃町教会に転籍。応召。シベリア抑留。1953年特赦により帰還。1955年粕谷栄市らと詩誌『ロシナンテ』を創刊。1964年『サンチョ・パンサの帰郷』により第14回H氏賞受賞。1973年『望郷と海』により第11回藤村記念歴程賞受賞。
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