●方法俳句0111・同質因果010・大島蓼太・2013-01-10
○「更くる夜の炭もて炭を砕く音」(大島蓼太01)
季語(炭・冬)
方法の「同質回帰・因果」。「同質因果」4句目。夜が深々と更けていきます。済を砕くのはやはり同じ炭です。すなわち炭どうしをぶつけて砕いているのです。「同質因果」の極みのような行為です。良質な炭ほどキンキンと響きます。
○大島蓼太(おおしまりょうた)(1718~1787)
代表句「馬かりてかはるがはるに霞みけり」02
季語(霞・春)
信濃国伊那生まれ。江戸に出て幕府御用の縫物師となる。→服部嵐雪門下の吏登に師事。当時勢力のあった難解な江戸座を攻撃し、俳壇的地位を得た。江戸蕉門の第一人者として門人三千人を擁したという。
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