●五感俳句066・聴覚017・各務支考・2011-12-12
○「食堂に雀鳴くなり夕時雨」(各務支考01)
季語(夕時雨・冬)
「食堂」は「じきどう」で寺院のなかの修行僧が食事をする建物。空からは時雨がほろほろ降り始めました。雀の鳴き声のあつまる食堂もゆっくりと暮れていきます。
○各務支考(かがみしこう)(1665~1731)
代表句「叱られて次の間へ出る寒さかな」02
季語(寒さ・冬)
江戸前期の俳人。美濃の人。元禄3(1690)年,→松尾芭蕉に入門し,同5年には奥羽に行脚し,俳論書『葛の松原』を上梓した。同7年には『続猿蓑』を編集して蕉門俳人として確固たる地位を得た。蕉門一の論客として蕉風の地方普及に尽力。美濃派の祖となった。
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