●色彩俳句445・蒼13・鈴鹿呂仁1・2019-08-21(水)
○「蒼天に戦なきかな捨案山子」(鈴鹿呂仁1)
○季語(捨案山子・三秋)(「俳句界201604」より引用)【→色彩俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:ぼろぼろになって捨てられた案山子。役割を全うしたからである。今、あくまでも蒼い秋の空に戦などはない。
●鈴鹿呂仁(すずかろじん)
○好きな一句「便箋の白は埋まらず雁渡る」2
○季語(雁渡る・晩秋)(引用同上)
【Profile】:1950年京都府出身。祖父・→鈴鹿野風呂。叔父・→丸山海道。「京鹿子」前主宰・→豊田都峰に師事。「京鹿子」4代目主宰。
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■Pickup「夏~秋の蒼」俳句9句(20190821)
01「雷蒼し民族ひとりゐるときを」(小川双々子)(雷・三夏)(好きな一句)
02「蒼々と水衰へて河鹿鳴く」(透次)(河鹿・三夏)(三色絵俳句46)
03「思ひ出も金魚の水も蒼を帯びぬ」(中村草田男)(金魚・三夏)(色彩俳句91蒼3)
04「かつをさげてゆく蒼海のあらしかな」(豊田君仙子)(かつお・三夏)(色彩俳句175 蒼5)
05「朝顔の蔓蒼天にゆき着けず」(杓谷多見夫)(朝顔・初秋)(色彩俳句189蒼6)
06「消えてより蜥蜴の蒼さ長崎忌」(鍵和田秞子)(長崎忌・初秋)(色彩俳句291蒼9)
07「九月の蟬よ蒼穹を謳歌せよ」(透次)(九月の蟬・初秋)(挿絵俳句394)
08「蒼き月案山子に命やどすよう」(風天)(案山子・三秋)(色彩俳句10 蒼1)
09「蒼天に戦なきかな捨案山子」(鈴鹿呂仁)(捨案山子・三秋 )(色彩俳句445蒼13)
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