俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
○方法俳句517・形容動詞効果3・古家榧夫01・2021-02-11(木)
○「天べうべう光の草に吾子を放つ」(古家榧夫01)
○季語(無季)(「→倉阪鬼一郎の怪しい世界」より引用)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】
【鑑賞】:オノマトペとしての「べうべう」は「→片腕のべうべう鳴れり枯野行」(島田みづ代)に見られる。掲句の「天べうべう」は形容動詞「渺々(びょうびょう)」の意味であろう。「→沼初日渺々と人語わたりくる」(前山巨峰)の使い方と同様である。「果てしなく広いさま。遠くはるかなさま。」をいう。吾子を放った「光の草」は春光か、夏の光か。
○古家榧夫(ふるやかやお)(1904~1983)
○好きな一句「父葬りその夜の雨を吾子と聞く」02
○季語(無季)(「二十世紀名句手帖⑦海と山のラビリンス」より引用)※「葬(はふ・はぶ)る」
【Profile】:神奈川県横浜市出身。野尻抱影の指導で俳句をはじめ、のち「土上」に参加し新興俳句運動に入る。1941年治安維持法違反で検挙された。榧子(ひし)の俳号も使用した。