俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
○次元俳句519・背後13・大淀三千風01・2021-02-21(日)
○「梅ひとり後に寒き榾火かな」(『葱摺』1689)(大淀三千風01)
○季語(梅・初春)【→次元俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】
【鑑賞】:一人梅の花を前にして立つ。背後には焚火の榾が寒く燃え残る。同じ「背後」俳句に「→とつぷりと後暮れゐし焚火かな」(→松本たかし)(『松本たかし句集』1935)(1928作)があるが、こちらは夕闇を背後に、焚火を前にしている。掲句はその250年ほど前の句。
○大淀三千風(おおよどみちかぜ)(1639~1707)
○好きな一句「柳髪も世を秋風の手剃りかな」02
○季語(秋風・三秋)(「現代俳句協会現代俳句コラム」より引用)※【柳髪りゅうはつ】:女性の髪の美しさを柳の枝にたとえた語。
【Profile】:伊勢国の生まれ。松島見物に出掛けてそのまま仙台に住みつき多くの門人を育てた。天和3(1683)年に仙台の住居を捨てて行脚生活に入る。以後、大磯で鴫立庵を再興するなど諸国を巡りその足跡は四国、九州にも及ぶ。