俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。
◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●「秋暑し佛が仏迎へる日」(透次059)・2011-10-02
母を見送りました。向こうの世ですでに逝った佛たちと再会を果たしているでしょうか。まだ忌明けではありませんが、三十五日を過ぎ、明日より喪に服しながら、当ブログを再会させていただきます。故郷に遠く離れて、ただ報を受けるしか術がないことをなさけなく思いますが、見送ることは生きている者の宿命です。2011年、このように祈りに満ちた列島ですが、今まで見送ってきた魂へのつましい弔句をあげて、また明日からの祈りにかえます。(透次)
○葬列を生者が組みて欄干まで(2002年4月9日叔父)
○黄水仙緑の風を呼びにけり(2004年4月25日父)
○春嵐遺影遺骨に後れとる(同上)
○主の亡き夏の背広の濃紺に(2006年6月友人)
○潟の雨昇華の床に垂直に(2007年6月29日叔母)(※潟は八郎潟)
○団扇より蘇り来る潟の風(2007年7月祖母)
○木犀の風の塊縫ふごとく(2010年10月6日叔母)
○秋色にもどりて枝に帰る花(2011年8月29日母)
○百日紅街道北へ帰るらむ(同上)
(花が好きで、中でも「百日紅(さるすべり)」の花がこよなく好きでした。060~068)