本当は楽しい英文法(オックスフォード1人暮らし日記)

中世の建物と若い学生の街-オックスフォードでクラッシックギターと向きあう第二の人生
今度は英文法をご一緒に!

本当は楽しい英文法 Social Disancing

2020-04-20 11:41:04 | Weblog

イギリスで英語教育法の授業を受けていたときに、教育実習で「ロンドンの大火」のところの授業を受け持つことになりました。 イギリス人なら誰でも学校で習ったことがある歴史上の大事件ですが、私はその授業のために図書館にこもって一夜漬けの勉強をしました。

「1666年(日本は江戸時代初期)9月2日の午前1時過ぎに、パン屋さんのかまどから出火して4日間にわたって燃え続け、ロンドン市内の家屋のおよそ85%(1万3200戸)が焼失したと言われています。 この事件で特筆すべきは、その時まで大流行していたペストがこの大火事で菌が死滅して大流行に歯止めがかかったということでした。」

この時は偶然の「大火」のおかげで、ペスト菌を撲滅できたわけですが、今回のコロナウイルスに対しては、世界中でSocial Distancing  を守ろう!ということが言われています。

では、この言葉 Social Distancing とはどういう意味でしょうか?

まず、social (社会的)を使った英語の言葉では、social language があります。

社会的言語>とは、人々が社会で暮らすときに共通して使われる言葉という意味です。

例えば、あいさつ。 Good morning.  Hello.   Hi.  Good bye!

                                       How are you? (ご機嫌いかが?)

           Happy birthday!   Happy New Year!  Merry Christmas!

           (お誕生日おめでとう。 あけましておめでとう。など)

他には: Sorry.   Excuse me!  I beg your pardon.  (すみません・・・)

など、 また日本語では「いただきます」「ごちそうさま」など。

次に distancing  とは。

言語的には、いわゆる「遠回しに」という意味で、 丁寧に言うときに使います。

Are you free this afternoon?  (午後おひま?)というのを少し遠回しに:

I wondered if you were free this afternoon. (もしかして午後おひまかな?なんて・・・。)という具合です。

物理的には:距離を保つと言うことですね。

ですので、 「社会で暮らす人々の出会いの距離を少し広げて距離を保つ」と言った意味ですね。 

同じ授業で、教官が、「赤信号で渡ったら、ドイツでは犯罪者だよ」(You are a criminal.) とわざわざ言っていたのが印象に残っています。 

確かに日本やドイツと違って、イギリスや米国、また、もちろん!ラテンの国々では、 車が来ない時に、赤信号で待つ人はまずいません!どんどん渡ります!

日本は、諸外国が課している罰金など無くても人々はよく規則を守ります。

Social Distancing  をできるだけ守って、大火で焼き尽くしたのとは違う方法でウィルスをやっつけるのを、海外の皆さんに見せたいものです。

散歩をしていたら、silver lining を雲の切れ目に見つけました。

がんばろー!

 


本当は楽しい英文法  語源  pandemic

2020-04-12 11:53:49 | Weblog

コロナウィルスの広がりは止まるところを知らず、地球を覆い尽くそうとしています。

パンデミック(pandemic) という言葉が聞かれ始めてからすでに時間が経ち、目に見えない「敵」はますます広がっているようです。

ギリシャ語源で、pan は「すべて」、demic は demos (人々)を表す言葉のようです。 pandemicは、形容詞としては「世界的な」 名詞としては、「全世界に広がった病気」などを表します。

同じようなギリシャ語源の言葉にはepidemic がありますね。「伝染性の」とか、 「伝染病」や「流行」と言った意味で使われます。

BBC や CNN など、海外のメディア報道を見ていると、例えば;

Boris Johnson tests positive for coronavirus.

(ジョンソン首相はテストの結果、コロナウィルスの陽性と判明。)

といったtest (自動詞として)の使われ方とか:

Ministers are continuing ①to urge people to stay at home over the Easter weekend

② to curb the spread of the virus, despite warm and sunny weather across parts of the UK.

外出を控えるように要請する

②ウィルスの広がりを抑える  curb は(車道との境目の)縁石のこともいいますね。 動詞では「抑止する」という意味。 curve (カーブ)と間違わないように!

集中治療室から出たジョンソン首相の言葉ー治療してくれたスタッフに対して:

in his first public statement since being moved out of intensive care on Thursday, Mr Johnson paid tribute to the medics treating him, saying:

③   "I can't thank them enough. I owe them my life."

③ どんなにお礼を言っても足りない。 一生の命の恩人だ。

みたいな面白い表現、いつも日本語で聞いている言葉の英語表現などありますよ。

外出もできず、ついついパソコンやスマホに・・・という方々、時々世界のニュース表現を覗いて見るのは如何?

我々は近所を散歩。 鯉のぼりが! みんなを励ましているようです。

 

空を見ると大きな雲が。

Every cloud has a silver lining.  (すべての雲の端には銀の縁取りがある。)

ーどんなに広く、大きく見える雲にも端っこがあり、その端っこには、後ろに太陽が輝いている証拠に銀の縁取りがある。

春のこない冬はない。 出口のないトンネルは無い。

ガンバロ〜!