本当は楽しい英文法(オックスフォード1人暮らし日記)

中世の建物と若い学生の街-オックスフォードでクラッシックギターと向きあう第二の人生
今度は英文法をご一緒に!

本当は楽しい英文法 make

2019-02-06 17:35:55 | Weblog

Cary Grant and Audrey Hepburn in Charade 2 (cropped).jpg

その昔、私が必死に英語を勉強していた頃は、今のように色々な教材がなく、ビンボー学生としては、封切りではなく、古い映画をやる安い映画館に足を運んで同じ映画を何度も続けて観て、字幕(subtitle)を見ないでわかるようになるまで頑張ったりしました。 また、本屋さんで台本のようなものを売っている映画もあったので、それは台本を読んでから必ず観るようにしていました。

今も覚えているのは、「ローマの休日」 「シャレード」 「鳥」などです。 多分今でもこの中のいくつかのセリフは暗唱できると思います。 「ローマの休日」では王女様に話す時にはyouと二人称を使わず、she と三人称で話すのを聞いて、 学校で習った「高貴な方には三人称で話す」というのを実感したりしました。 うろ覚えですが・・・

王女のお守り役が王女に向かっていうセリフ:" She has her own duty. "  

「あなた様にはあなた様の義務がございます!」 というところをyou の代わりにshe(三人称) を使っていました。 こんな会話は映画以外では聞く機会などもちろんありませんでしたから、貴重な教科書でした。

「シャレード」はA.ヘップバーン主演のサスペンス・コメディでしたが、 その中に:

Women make  best spies.

というセリフがあって、 台本の訳は「女性はスパイに向いている。」となっていました。 当時、 私が知っているmake の意味は「作る」という動詞の他には「〜させる」という使役動詞のみで、「〜に向いている」は習ったことがありませんでした。 実は、今も多くの私の生徒さんは、この用法は学校で習っていないと言います。

この用法は、文法で習った5文型の2番目、主語+動詞+補語 なのです。

I am a teacher. / He became a doctor. /This is nice. のように主語+動詞+補語 の形です。 主語=補語、つまり I = a teacher / He =a doctor/ This = nice  という関係です。

Women (主語)= best spies  (補語) です。

make は 〜に向いている/〜に適している という意味で使われています。

Beagles make good hunting dogs. (ビーグルは優れた狩猟犬である=狩猟に向いている/適している) お久しぶりのゆりちゃんです。 ゆりちゃんはとても賢い犬だったので、多分:

Beagles make good service dogs. (ビーグルは介助犬に向いている。)とも言えたかもです。