本当は楽しい英文法(オックスフォード1人暮らし日記)

中世の建物と若い学生の街-オックスフォードでクラッシックギターと向きあう第二の人生
今度は英文法をご一緒に!

本当は楽しい英文法 大統領就任演説

2021-01-22 11:32:14 | Weblog

トランプ氏の4年間が終わりバイデン氏の就任式をテレビで観ました。

久しぶりのまともなスピーチ(と言ってはトランプ氏に失礼ですが)にホッとしたところです。

というのも、学生時代にニューヨークで買った、かなり年季の入った本(ケネディ大統領スピーチ全集ー写真)が、今も私のすぐ手の届くところにあるように、私の英語のお勉強にはいつもこのケネディ大統領のスピーチ集がベースにありました。 私は今でも、彼の就任演説は暗記している部分がかなりあります。 米国駐在中には、休暇を利用して主人とボストンまで旅して、ケネディ記念館も訪問しました。

(二つ目の写真は、就任演説の中の有名なフレーズが刻まれた壁の前で撮ったものです。)

英語で書かれた優れたスピーチを勉強することは、英語の勉強にとても役立ちます。もちろん日常の会話で、スピーチに使われるような修辞は(少しオーバーだったり、芝居がかった感じになりますから)そんなに使われないでしょうが、英語のリズムや言葉の選び方の大変良い勉強になります。

この就任演説で一番有名な箇所は: 

Ask not what your country can do for you,  ask what you can do for your country.

(国があなたに何をしてくれるかを問うのではなく、あなたが国に何が出来るかを問いたまえ。)

ですね。 同じ言葉を繰り返し使いながら、リズミカルなそして印象的なフレーズです。

政治だけでなくビジネスや日常生活においてもスピーチは西洋社会では大切な技能とされて、学校でも習います。 現在の日本の首相が原稿を棒読みする姿は、海外では全くありえないことに思われます。

写真の壁のスピーチを読んでみましょう。 

まるで楽曲のようにだんだん盛り上がって行き、最後の訴えBut let us begin集約され、力強いですね:

All this will not be finished in the first one hundred days,

Nor will it be finished in the first one thousand days,

nor in the life of this Administration, 

nor even perhaps in our lifetime on this planet

But let us begin.

(私がここに述べたこと全ては、最初の100日では完遂できないだろう、

いや、最初の1000日でも完遂できないだろう、

いや、この政権中にも、いや、多分、この地球上に我々が生きている間にも…

でも、始めようではないか。

 


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