本当は楽しい英文法(オックスフォード1人暮らし日記)

中世の建物と若い学生の街-オックスフォードでクラッシックギターと向きあう第二の人生
今度は英文法をご一緒に!

本当は楽しい英文法 冠詞 その4 その他

2016-08-30 10:32:19 | Weblog

台風10号接近。 嬬恋のキャベツ畑を覆う黒雲ですが、雄大で美しくもあります。

さて、この項「冠詞」もこれで最後です。

私たちにとってやっかいだけど大切な冠詞です。  

他にも暗記しておくと便利なものをまとめてみます。 

日本人はやたらtheをつけたがるとよく言われますので、 迷ったら抜かして(言ったふり)をする! 相手は空耳で聞いてくれるかもです。

というのも、無冠詞というのもまたそれなりの意味を持つからです。

中学1年で go to school と習いました。

school には冠詞はつきません。 「そこで勉強するという内容も含む」言葉だからです。 

同様に、 high school や college も冠詞なしで:

I finished high school and went to college.
(私は高校を終えて大学に進みました。)
(*米国ではuniversityはthe /冠詞をつけます。)

高校も大学も「私がそこで勉強した」という意味を表し、ただの「場所」を言うわけではないからです。

同じような言葉は: church
I go to church every Sunday.
(私は毎週日曜日に教会に行きます。) 
もちろん、「お祈りに行く」という内容を含みます。
その教会を修理する、などという時は、 repair the church で、これは宗教的な意味がないからです。

I was in hospital.  (*米国ではthe hospital)
(患者として)入院していた。

He is in prison for robbery.
(彼は窃盗の罪で牢屋につながれてます。)

その彼のお母さんが面会に行くなら: go to the prison to visit her son
息子は罪を犯して入っているのだからその内容を含み、 お母さんの方は単に息子のいる場所に面会に行くという意味だからです。

その他の無冠詞で覚えておくと良いのは:
⭐️go to bed  / in bed
などはベッドそのものでなく「眠ること」を表し冠詞なしです。

だから新しいベッドを買ったなんていう「もの」をいう時は冠詞がつきます。
I bought a new bed.

⭐️ go to work/be at work/finish work

はそれぞれ、「仕事場や仕事をすること」を表し無冠詞です。

どうでしょう?
自信がある時は、結構大きな声ではっきり喋れますよね。
できるだけ、自信のある言い方を増やして使ってゆけば、そのうち度胸もついてくるものですね。 このくらい覚えたら、あとは相手の空耳を当てにして、 どんどん喋ってみましょう!
 

本当は楽しい英文法 冠詞 その3 固有名詞に冠詞がつく時

2016-08-22 12:44:58 | Weblog

     

オリンピックが終わりました。

今は社会人の長男はブラジルのサンパウロで生まれました。

リオにも何回か行きましたので、 コルコバードの丘のキリスト像やポン・デ・アスーカルの山やケーブルカーは懐かしく、 その映像をオリンピックとともに楽しみました。 

5年間駐在した当時のブラジルで、 貧困や文盲など、 それまでは表面的にしか理解していなかったことを身をもって知りました。

また、電車が時間通りに来て、約束事はその通りに進む日本とは真反対の精神風土にも触れて、 戸惑った日々でした。

amanha (アマニャン)とは明日という意味ですが。

「いつできますか?」

[amanha] 「明日」

で、 日本ならOKですが、

ブラジルでは Se deus quiser. (シ デウス キゼー)「もし神が望めば。」

が付きます。 つまり、いつになるか予測はつきません。 神が望まないかも知れませんからね。

これが常に仕事で起こる主人は日本の本社との板挟みで、本当に胃に穴が開く思いをしていたようです。

そのブラジルが、 100分の1秒を競うオリンピックを見事に成し遂げたのですから、 本当におめでとう!


さて、 今日は、世界の国々が集まったオリンピックに因んで、固有名詞と冠詞について考えます。

国の名前でも、 Japan, France, Italy, Spain, Canada...などには冠詞はつきません。

一方、 共和国、王国、国を表す言葉、Republic, Kingdom, Statesなどがつくと: 

冠詞のtheが付きます。

the Dominican Republic

the United Kingdom

the United States of America

また複数形の国名にも付きます。

the Philippines

the Netherlands

国名に限らず、中学では、固有名詞、山田とか花子、には冠詞はつかないと習いました。

He is Mr. Yamada.   Her name is Hanako. のように。

でも、 A Mr. Yamada is to see you.

と冠詞がつくことがあります。 これは、

「山田さんという方が、お目にかかりたいとおっしゃっていますが…。」

という意味で、どんな方かわからないが…というニュアンスです。

また、 The Yamadas と名前に複数のsが付いた形で、theが付いていると、山田家という意味、つまり、 the Yamada family ということになります。 よく、海外の友人から届くクリスマスカードの差出人がこうなっていることがあります。

4年後の東京オリンピックの時にはプラカードの国名にも注意してみましょう


本当は楽しい英文法 冠詞 その2 丸覚えしておけば役に立つ!

2016-08-11 15:20:35 | Weblog

大した料理でなくても、 爽やかな風が吹く緑の木々の下でいただくと美味しいものです。 下界が38℃というニュースを聞けばなおさら。 爽やかな風が美味しさを倍増する『森食」は何よりのおもてなしです。

We had lunch in the garden.

私たちには不可解な冠詞ではありますが、 会話にもよく出てくるし、ある程度英語が話せるとなれば、 間違いたくないところなので暗記しておけばラクチンというのが今日のお題です。

1. お食事には the は付かない。

breakfast   lunch   dinner

には普通、冠詞をつけません。 よく使うから覚えておくといいですね。

What shall we have for breakfast?

(朝ごはんは何にしましょうか?)

What time is lunch?

(お昼ご飯はいつ?)

We had dinner in a very nice restaurant.

(素敵なレストランで夕飯を食べました。)

ただし、 形容詞がつくと、冠詞もご一緒についてきます。

We had a very nice lunch in the garden.

 (お庭で素敵なお昼ごはんを食べました。)


2. 数字と一緒にいう時は冠詞がつかない

明日は終戦記念日。

World War 2 が終わった日です。 (第二次世界大戦)

このように数字と一緒の時は冠詞なしです。

飛行場のアナウンスでは:

Please go to Gate 8...(8番搭乗口へどうぞ。)

ホテルでは:

Please go to Room 8...(8号室へどうぞ。)

教室では:

There is a mistake on page 23...(23ページに間違いがあります。)

3.  テレビに付いて、ラジオにつかないthe

I always listen to the radio.   (いつもラジオを聴いています。)

I would rather watch TV.   (テレビ観てる方がいいです。)


4. 中学1年で習いました。 楽器にはtheがつくが、スポーツにはつかない。

play the piano / play baseball

でも、ジャズやpopの楽器には必ずしもつかないようで:

The recording was made with M. Davis on trumpet.

( マイル デイビスのトランペットの録音が行われた。)


このくらい暗記しておけば日常会話は大丈夫じゃないでしょうか?


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本当は楽しい英文法 冠詞 その1 a /an とthe

2016-08-04 23:12:15 | Weblog

 

パワースポットというのは和製英語だと思いますが、 それが随所にあるという榛名神社と、ただ今話題の真田城址/上田城にお客人と一緒に行ってきました。 真田氏の上田城は、いまNHKの大河ドラマの舞台ということで大勢の人を迎えています。

パワースポットの写真をスマホでたくさん撮ったのにうまくupできません。 何かのパワーが邪魔しているのかしら? 逆さになったり横になったり。

(横になっているのがNo.1パワースポット)

不可解なパワースポットですが、 それと同じくらい英語の文法で我々にとって不可解なのが今日のテーマの「冠詞」です。

イギリスで英国人の英語教師から勧められた英文法の本の冠詞の項の初めに書いてあるのが、「あなたの母国語が西洋語(フランス語、ドイツ語、イタリア語、オランダ語、スェーデン語、ギリシャ語… )の人はこの項は読まなくても良い、あなたの国語と同じです。」です。

その次に我々、母国語が西洋語ではない人々に向けてこう書かれています。

「冠詞は英文法の中でも、最もむつかしもののひとつです。  でもご安心ください。 文章から全ての冠詞を消し去っても、意味は通じますから。」

というわけで、私も冠詞を全てマスターしようとは思わず、 「これだけは」というところを押さえて学習したいと思います。

英語の冠詞には 

1. a/an という単数に使われる不定冠詞、 (その複数にはsome/any)

2.  the という定冠詞、 そして

3.   無冠詞があります。

言葉ですから、 伝える側と受け取る側がありますね。 話し手と聞き手、書き言葉なら、 著者と読者です。

この二者の間で、初めて出てきたこと(名詞)には、 不定冠詞を付け、次には「さっきのアレ」という感じに特定されるので定冠詞がつきます。 つまり…

We visited a shrine and an old castle.

(私たちは、神社と古いお城を訪ねました。)ー 初めて出てきた。

 The shrine was very quiet and the old castle was full of people.

神社はとても静かでした、一方、古城は人で溢れていました。ー さっき言った。

日本語は冠詞がないので、どちらも 神社/古いお城、で変わりありませんが、 英語はa とtheを使い分けます。 初めて出てきたら a  で次からthe といいましたが…、そうとも限りません。

受け取る方がそれだとわかれば良いのですから、 村に一つしかない駅なら初めから :

the station と言います。

なので、東京なら羽田か成田なので 初めから、the airport になりますし、 普通、家には台所は一つなので、the kitchen、床もそれとわかるから普通は the floor、玄関も一つが普通なので、the front doorですね。

お部屋に窓が一つなら、それしかないので、 初めから、Open the window, please.

大きなお部屋で窓がいくつもあるけど、 暑いからどれか一つ開けてという時は:

Open a window, please.

最上級というのは「一番」なのですからそれで特定されるからtheがつくと考えてもいいですね。

Please open the window nearest the door.

(ドアに一番近い窓を開けてください。)

the most expensive restaurant in town (街で一番高いレストラン)

the nearest post office  (一番近い郵便局)

また行きつけのというのも決まっているので, かかりつけのと言いたければtheをつけて:

the doctor/ the dentist/the hospital

いつも行くという意味では:

the bank/the post office 

と言います。

もちろん、 「この別荘地のどこかに銀行ってあります?」

なんていう時は: Is there a bank near here?

あるかないかも、まだ、わからないから特定できないからです。

ではまた続きは次に!