以前DENSOの開発に勤めているお客さんから
アサダサンのところは珍しくDENSO製のプラグを使ってるんですね?
と言われたことがあります。
話を聞くとDENSO製のイリジウムプラグは、電極が細いのが特徴ゆえ
ちょっとでも湿ってくると火花の飛びが悪くなって、
セッティング途中の車や
燃料の噴射が濃くなる冬場のチューニングカーには不向きだと。
確かに冬場の朝一番の始動時に、なるべくかぶらないように
CPUの各補正セッティングや始動時噴射量のセッティングにはかなり神経を使っています。
NGK製なら何の問題もなかった始動もDENSO製に変えたとたん、
始動不良頻発と言う車両も入庫してきました。
セッティングが決まってしまうとDENSO製のプラグは非常にパワーがでて
高回転で弾けるように回ってくれるので好んで使っているのですが
街のりで不具合が出やすいのであれば、
お客さんにはNGK製を勧めたほうが良いのかもしれませんね。
画像は走行7000kmほどでノッキングが多発するようになり
低回転での失火 かぶりの症状が出るようになってしまった
DENSOのイリジウムパワーIK27 (NGKで言う9番)
店のデモカーのR34 GT-Rは結構いじってあります。
当然燃料もあほみたいに噴射するようになっていますが
始動時の燃料は多すぎればプラグがかぶってエンジンかからず。
少なすぎてもガス欠症状と同じでエンジンかからずとなります。
あとは寒いときと暖かいときでは燃料の気化状況が異なるので
寒くなるとたくさんの燃料を吹くように設定してあります。
でも、このさじ加減が難しく、
結構必要量よりもたくさん吹くように設定しちゃってあることが多いのですが、
実際その数字が良いのか悪いのかは寒くなってみないとわからないのが現状。
ここのところ、ここ愛知県もグッと冷え込んで朝一番は車の水温も5度前後指しています。
水温5度だと燃料は標準の18パーセント増しになっています。
エンジンスタート!・・・
キュるキュるキュ キュ キュ・・・ドルンっ ブっ ブっブ ボーボーボー プスtっ・・・。
やはり濃すぎるご様子です。
スタート時はいろんな補正が絡み合って燃料の噴射量を決定するので
いろいろな所を調整&試始動を繰り返してゆきますが・・・
その間に水温は少しずつ上昇↑
大体の数字は決まりましたが、続きは今日の夜まで車を冷やしてからですね。