今年2019年はハリウッドのゴジラ映画が公開されるので、それに乗っかって東宝怪獣映画の感想記事を書いていくと予告しましたので今回から早速記事を書いてまいります。
一つの記事で一作品ずつ少なくとも週一ペースで記事にしていく予定ですのでよかったらお付き合いください。ちなみに作品選びはランダムにワタクシの観たい作品から行いますので何卒ご了承ください。
『ゴジラ(1954)』
1954年(昭和29年)11月3日に東宝が製作・公開したモノクロの日本映画で、監督は本多猪四郎さん。特殊技術は円谷英二さん。巨大怪獣ゴジラが登場するゴジラシリーズ第1作であり、日本の怪獣映画の元祖です。怪獣映画、特撮映画、パニック映画、反核映画の傑作としても名高い作品です。上映時間97分。
あらすじ
海底に潜んでいたジュラ紀の怪獣ゴジラが水爆実験で安住の地を追われ、東京に上陸し、町を火の海に変えた。未曾有の”怪獣災害”を前にした人々はゴジラを撃退できるのか?
感想
本作は怪獣王ゴジラのデビュー作ですが、怪獣映画というよりはパニック映画として鑑賞しました。
それにしても60年以上前の映画なのにかなり面白かったですね。
まず、なにより凄かったのは映像ですね。細かいツッコミ所やクオリティの低い部分はあるものの、ゴジラの襲撃で町が壊され燃えるシーン、人々が恐怖に逃げ惑うシーン、避難所での看病のシーンなどが妙にリアルで怖かったですね~。
こういう映像は、かつての戦争での傷痕や記憶が生々しく残っていた時代だからこそ作れたのかもしれませんね。
それからストーリーもよくできていたと思います。怪獣が出てきて大暴れという単純な展開に現実主義者の主人公と理想主義者の二人の科学者との思想的対立、反核思想、発展する科学と自然破壊といったメッセージ性を含ませて、鑑賞後の心に余韻を残してくれました。
かといって本作のメッセージ性は映画の娯楽性を邪魔するほど強く押し付けてこないのもよかったですね。
ストーリーの深い部分を理解できない小さな子どもから、”怪獣”という非現実的な存在を肯定しない大人まで鑑賞できるように配慮して作られているようにも感じました。だからこそ、”ゴジラ”は日本人に広く受け入れられたんでしょうね。
【公式】「ゴジラ」予告 初ゴジと呼ばれる記念すべきゴジラの第1作。
予告だけでも面白い!現実にはいない巨大生物に恐れおののく役者たちの演技が巧すぎてめちゃくちゃリアルなんだよな~。それに壊され燃えさかる街並みがミニチュアとわかっていても感じる迫力と恐怖。初代にして至高の映画ですわ、コレ。
それにしても濁点を使ったネーミング、恐竜をモチーフにしながらもさらなる荒々しさと力強さに漲るデザイン、そして巨大さ凶暴さ力強さの三つを表現しきった鳴き声は本当に秀逸ですよね。どれか一つ欠けても本作は”怪獣王ゴジラ”を表現できずに成功しなかったかもしれません。
メインの役者さんは若い人ばかりのため少し重みが足りないんですが、ベテランの志村喬さんの存在がそれを補ってくれてました。実に等身大の人間臭い演技をしてくれますので必見です。
ちなみに志村さんは本作と同じ年に公開された『七人の侍』にも出演して、すばらしい演技をされていますのでそちらも必見ですよ。
”人形は顔が命”っていいますが、ゴジラを見てると本当にそう思いますね。怖い、強そう、でもどこか愛嬌があるというこれ以上ない造形してますよね。
ただ醜いだけのクリーチャーではないという造形であるがゆえに日本人に愛され、暴れるだけの”怪獣”から後に地球を守る”ヒーロー”に変貌を遂げていったのかもしれませんね。
ということで今回はここまで。次回乞うご期待!
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『ゴジラ(1954)』
1954年(昭和29年)11月3日に東宝が製作・公開したモノクロの日本映画で、監督は本多猪四郎さん。特殊技術は円谷英二さん。巨大怪獣ゴジラが登場するゴジラシリーズ第1作であり、日本の怪獣映画の元祖です。怪獣映画、特撮映画、パニック映画、反核映画の傑作としても名高い作品です。上映時間97分。
あらすじ
海底に潜んでいたジュラ紀の怪獣ゴジラが水爆実験で安住の地を追われ、東京に上陸し、町を火の海に変えた。未曾有の”怪獣災害”を前にした人々はゴジラを撃退できるのか?
感想
本作は怪獣王ゴジラのデビュー作ですが、怪獣映画というよりはパニック映画として鑑賞しました。
それにしても60年以上前の映画なのにかなり面白かったですね。
まず、なにより凄かったのは映像ですね。細かいツッコミ所やクオリティの低い部分はあるものの、ゴジラの襲撃で町が壊され燃えるシーン、人々が恐怖に逃げ惑うシーン、避難所での看病のシーンなどが妙にリアルで怖かったですね~。
こういう映像は、かつての戦争での傷痕や記憶が生々しく残っていた時代だからこそ作れたのかもしれませんね。
それからストーリーもよくできていたと思います。怪獣が出てきて大暴れという単純な展開に現実主義者の主人公と理想主義者の二人の科学者との思想的対立、反核思想、発展する科学と自然破壊といったメッセージ性を含ませて、鑑賞後の心に余韻を残してくれました。
かといって本作のメッセージ性は映画の娯楽性を邪魔するほど強く押し付けてこないのもよかったですね。
ストーリーの深い部分を理解できない小さな子どもから、”怪獣”という非現実的な存在を肯定しない大人まで鑑賞できるように配慮して作られているようにも感じました。だからこそ、”ゴジラ”は日本人に広く受け入れられたんでしょうね。
【公式】「ゴジラ」予告 初ゴジと呼ばれる記念すべきゴジラの第1作。
予告だけでも面白い!現実にはいない巨大生物に恐れおののく役者たちの演技が巧すぎてめちゃくちゃリアルなんだよな~。それに壊され燃えさかる街並みがミニチュアとわかっていても感じる迫力と恐怖。初代にして至高の映画ですわ、コレ。
それにしても濁点を使ったネーミング、恐竜をモチーフにしながらもさらなる荒々しさと力強さに漲るデザイン、そして巨大さ凶暴さ力強さの三つを表現しきった鳴き声は本当に秀逸ですよね。どれか一つ欠けても本作は”怪獣王ゴジラ”を表現できずに成功しなかったかもしれません。
![]() | ゴジラ(昭和29年度作品) 東宝DVD名作セレクション |
香山滋,円谷英二 | |
東宝 |
メインの役者さんは若い人ばかりのため少し重みが足りないんですが、ベテランの志村喬さんの存在がそれを補ってくれてました。実に等身大の人間臭い演技をしてくれますので必見です。
ちなみに志村さんは本作と同じ年に公開された『七人の侍』にも出演して、すばらしい演技をされていますのでそちらも必見ですよ。
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BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ) | |
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”人形は顔が命”っていいますが、ゴジラを見てると本当にそう思いますね。怖い、強そう、でもどこか愛嬌があるというこれ以上ない造形してますよね。
ただ醜いだけのクリーチャーではないという造形であるがゆえに日本人に愛され、暴れるだけの”怪獣”から後に地球を守る”ヒーロー”に変貌を遂げていったのかもしれませんね。
ということで今回はここまで。次回乞うご期待!
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