Amazonでポニョを予約するついでの数冊の宮崎駿関連の書籍を購入しました。
その中に今回の『シュナの旅』もありました。
初めて読みましたが、普段アニメに慣れているからか全体としては地味な印象でしたが、宮崎作品のエッセンスがギッシリ詰まった作品だなぁと感じました。
この作品は1983年の発表で『風の谷のナウシカ』(マンガ・映画の両方で考えると)と同時期に作られたと思われます。
宮崎作品の世界に登場する人物、風景などのプロトタイプが満載の作品で、まさに原点ともいえます。
例えば、主人公シュナのイメージは『もののけ姫』のアシタカに似ています。それから”ヤックル”という架空の動物もでてきます。
この『シュナの旅』はオールカラーの絵物語で、アニメ、マンガのようなスピード感はないものの物語性を帯びた絵と必要最低限の文章がイマジネーションを活性化し、独特の世界観にいざなってくれます。
チベットの民話『犬になった王子』を基にしていながら、『ナウシカ』のような高度な文明が崩壊した”超未来”をにおわす設定を背負わせています。
劇中に登場する”銃”がなによりの証拠で、これに違和感を覚えてしまうと物語にのめりこめないでしょうね。
ワタクシはこういう設定が大好きなので、すぐにのめりこんでしまいました。
ストーリーは『映画版ナウシカ』『もののけ姫』みたいに「一応ハッピーエンドだけど根本的な問題はクリアされていない」的展開をみせ、読者にある程度の”ひっかかり”を持たせています。
こういう演出って意外に印象に残りませんか?
だって、ハッピーエンドでスっと終わってしまう物語ってスグ忘れちゃうでしょ~。
自然とか世界とかに対して一人の人間のちっぽけさを描きながら、絶望せず前向きに生きるという宮崎作品の共通テーマ(じゃないかと勝手に思ってるんですけどね・・・)もしっかり入っててます。
こういうテーマも絵物語だからこそ、ひしひしと感じられるように思います。
アニメだと場面がすぐに展開してしまうのでテーマとかじっくり感じる暇がなく、娯楽性だけが残ってしまう場合があるんですよね・・・。
「おもしろかったね!」がいけないワケではないんですけどね。
読者のペースで、なおかつ著者のイメージを強く印象付けるためには「絵物語」は最適なメディアだったといえるでしょう。
と、難しく書いてきましたが、全ページ”オールカラー”のため誰でも読める作品ですし、その深いテーマ性は大人の鑑賞にも堪えうるものと思います。
宮崎駿ファンもそうでない方にもオススメの一冊ですよ。
それにしても今回の記事は固~い文章になってしまったなぁ~。
初の”アフィリエイト投稿”だからってワケではないんですが、きっと今の気分でしょう。
まぁ、そんな時もあります。
ところで”アフィリエイト投稿”してみました。
この舌を噛みそうな”アフィリエイト投稿”とはなんぞや?というと「Amazon掲載商品の画像付きリンクを簡単に作成で」るという機能でございます。
つまり、オススメの商品なんかを画像付きで自分のブログに貼り付けることができるってことです。
普段からワタクシのブログではアニメなんかの話題が多いもんで、こうすればおおっぴらにその作品の画像(DVDのジャッケットですけどね)が貼り付けられるワケなんですね~。
まぁ今後もこんなカンジでボチボチやっていきますのでよろしく。
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