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ヴァニラ・アイスはプラチナの夢をみるか?

サンプル数一人の話。日記、アニメの感想などを独りよがりに書いてます。

『この世界の片隅に』スカパー課題アニメ映画2018年3月号

2018-02-19 01:24:14 | アニメ・特撮系
映画『この世界の片隅に』を先日、劇場にて通算5回目の観賞をしてまいりました。2016年11月の封切からのロング上映はたいしたものですが、DVDも発売されて久しいのにいまだに劇場でも人が入っているということに驚かされます。

そしてようやくCSでも3月に放送が決定されましたね。ワタクシのブログではこの作品をちゃんと取り上げてなかったので、この機会にちゃんと感想を書いていこうと思います。

ということで、スカパー課題アニメ映画2018年3月号『この世界の片隅に』開幕でございます。


『この世界の片隅に』


本作はこうの史代の同名漫画を原作とする、片渕須直監督・脚本の長編アニメ映画。2016年11月12日より上映開始されました。本編は129分とアニメ映画としては長め。ちなみに当初の予定はさらに長い時間を予定していたが、制作上の都合で129分になった経緯があり、原作からカットされたエピソードも数多くあります。

本作は公開後大ヒットし、2018年2月現在でも上映中です。また制作資金の一部をクラウドファンディングで集めたということでも話題になりました。

さらにこの大ヒットを受け、当初の絵コンテに沿った長尺版(160分)を制作することが2017年11月に正式に発表されました。

あらすじ

18歳のすずさんに、突然縁談がもちあがる。
良いも悪いも決められないまま話は進み、1944(昭和19)年2月、すずさんは呉へとお嫁にやって来る。呉はそのころ日本海軍の一大拠点で、軍港の街として栄え、世界最大の戦艦と謳われた「大和」も呉を母港としていた。
見知らぬ土地で、海軍勤務の文官・北條周作の妻となったすずさんの日々が始まった。

夫の両親は優しく、義姉の径子は厳しく、その娘の晴美はおっとりしてかわいらしい。隣保班の知多さん、刈谷さん、堂本さんも個性的だ。
配給物資がだんだん減っていく中でも、すずさんは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、毎日のくらしを積み重ねていく。

ある時、道に迷い遊郭に迷い込んだすずさんは、遊女のリンと出会う。
またある時は、重巡洋艦「青葉」の水兵となった小学校の同級生・水原哲が現れ、すずさんも夫の周作も複雑な想いを抱える。

1945(昭和20)年3月。呉は、空を埋め尽くすほどの数の艦載機による空襲にさらされ、すずさんが大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。
そして、昭和20年の夏がやってくる――。(公式HPより引用)


感想


本作は一言でいえば、戦時中の日本人をほのぼのと、そして丹念に描いた原作の味をそのままアニメにした上で、監督の得意分野である軍事的なリアリティを加えて完成した作品です。

ほのぼのといっても戦時中なので戦争の悲劇は描かれていますが、基本的には庶民の喜怒哀楽を描くことを中心にしています。なので戦争が激化し、本土への本格的な空襲が始まるまでは笑えるシーンも多くて劇場でも結構笑い声が響いていたのが印象的でした。

そんなところで突然顔を出してくる”戦争”。

ほのぼのとした絵柄の人物にリアリティのある戦闘機たちの攻撃シーンの対比はまさに紙をビリビリと大きな音を立てて破くかごとくで秀逸。戦争で貧しいながらもそれなりに明るく暮らしてきた人たちを突如飲み込んでくる”戦争の怖さ”を上手く表現していたと思います。

それにしても本作を観て人間の基本が”食事”であることを思い知らされます。何度も何度も食事シーンが出てきます。戦争が始まる前も、始まっても、激しくなっても、そして戦争に敗けても。人間に明日がくるたびに”食事”をとるワケですから。

だから、すずさんの姑のサンさんが敗戦後に”いよいよという時のため”の白米を食べるときも「全部食べちゃあいけんよ。明日も明後日もあるんじゃけえ」というセリフがとても印象的でした。

人間って死ぬまで生きてるワケですからね~。

映画『この世界の片隅に』予告編


作画はすごく丁寧。コトリンゴさんの音楽、歌もすばらしい。そしてなにより銃撃シーン、爆撃シーンのリアリティさが印象的でした。作画もですが、効果音がすごかったです。襲撃や爆撃の音が意外に軽く、乾いた感じがわざとらしくなく、より恐ろしさを感じました。

それから資料や聞き取りなどから戦時中の広島・呉の町の様子や空襲だけでなく空襲警報などの世の中の出来事までも徹底して再現した試みは物語そのものを離れて評価したい点です。

どの作品でも現実世界を舞台にした場合に物語がフィクションであっても当時の状況が嘘っぱちすぎないようにするもんでしょうが、本作はもっとすごいですね。

冒頭に広島の”中島本町”が登場しますが、今はこの町は存在しません。なぜならば8月6日の原爆投下で壊滅してしまうからです。今では平和記念公園となっていますので当時の面影はほとんど残っていませんが、監督は当時の資料や語り部の人たちからアニメでその町を再現したのです。

”失われた町”の再現は本編のストーリーと直接関わるものではありませんが、こういう映像があればこそ、そこに生きていた人たちが確かにいたことを時を隔てたワタクシでもイメージできると思うのです。

ちなみにのりを届ける序盤のエピソードの際に登場する”大正呉服店”の建物は原爆にも耐え、現在は”レストルーム”として現存しています。

もしこの映画のロケ地巡礼をするならば立ち寄っていただきたいと思います。

さて、話を映画に戻しましょう。

ワタクシは本作を観賞するまで、戦時中の日本人をどこか遠くの人たちと思ってきました。ワタクシにとっても祖父祖母の世代なのでも理性ではそんなことはないともちろんわかってはいるのですが、戦後の教育のためか、たんなる勉強不足か、心の奥底ではフィルターをかけて見ていたと思います。

でも日本に暮らす庶民を描いたこの映画を通じて、そのフィルターが完全に外れ、当時の日本人も確かにワタクシにつながっているんだと確信が持てたと思います。

そう思うと過去を生きて、ワタクシたちにつなげてくれた全ての人たちが愛おしくなってきました。歴史の見方はいろいろでしょうから、ワタクシと同じ心境にならない人も多いかもしれませんが・・・。

そういう意味でもぜひ観てほしい映画ですね。

【Amazon.co.jp限定】 この世界の片隅に (特装限定版) (Amazon.co.jpオリジナルメイキングDISC付) [Blu-ray]
のん,細谷佳正,稲葉菜月,尾身美詞,小野大輔
バンダイビジュアル


ワタクシはブルーレイを買いました。納得の画質ですが、ワタクシが注目した戦闘機の襲撃、爆撃シーンの効果音も十分迫力がありましたので、CSでのTV放送でも期待ができます。

ところでキャストに触れていませんでした。主役のすず役であるのんさんを始め、この役はこの人しかないという絶妙なキャスティングだったと思います。個人的には周作の姉径子役の尾身美詞さん、周作の父円太郎役の牛山茂さんがお気に入りですね。

全編広島弁ですので演技も大変だったと思うのですが、姑サン役で広島出身の新谷真弓さんが方言指導を行ったことや周作役の細谷佳正さんも広島出身ということもあり方言も違和感はあまりなかったと思います(ワタクシは岡山県人ですから細かいことはわかりませんが・・・)。

それからスタッフエンドロールでは原作では描いてない、すずさんたちのその後が少しだけ描かれます。すごくいい終わり方なんですよ~。これを観ると”すずさんが今でも呉のどこかで生きてるんじゃないか”って思ってしまうんですよね。

さらにエンドロールの後に流れるクラウドファンディングに参加した人たちの名前が並ぶもう一つの”エンドロール”も秀逸で、映画本編でほぼカットした白木リンのことが描かれます。

そして最後の最後には・・・・が・・・・してくれます。ワタクシ、これを最初に観た時に鳥肌が立ちました。詳しくは本編を観てのお楽しみってことでここでは書きません。

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)
こうの 史代
双葉社


今回、ブログに映画版の記事を書くので改めて原作の方も読み返してみました。漫画は独特な絵のタッチと構成なので少し読みづらい印象ですね。アニメ観てから読んでもいいかもしれませんね。

ところでアニメでは白木リン関係のエピソードをバッサリとカットしています。なので少しピンとこないシーンもありました。そこを補完するためにはぜひ原作も手に取っていただきたいですね。

まぁそれも読んだらアニメの”すずさん”の印象とのギャップを感じるかもしれませんが・・・。


放送局:日本映画専門チャンネル

  3/18(日) 21:00 
  3/21(水) 21:00 
  3/25(日) 18:10


本編の前後に片淵監督のインタビューがあるとのこと。それも注目ですね。

TV初登場が地上波ではなくCSでの放送というのは少し残念ではありますが、エンドロールまでしっかり観ていただきたいのでカットせずに放送できるCSはちょうどよかったですね。

いや~、それにしてもこの映画って感想書くの難しいですね。何度観てもいろいろ思うことが出てくるもんで、何度も観てるから書きたいことがまとまらなくて大変でした。

今回の文章でこの映画の魅力をうまく書けたとは思っていませんので、つまんなそうな映画だな~って思っても騙されたと思って本作を観てほしいです。それだけの映画ではあると思います。

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『ルパン三世 お宝返却大作戦!!』スカパー課題アニメ映画2018年2月号

2018-01-26 23:30:46 | アニメ・特撮系
う~ん、2月の課題アニメは随分選ぶのに苦労しました。アニメ映画はいろいろラインナップされてるんですが、ワタクシが観てない(録画してない)ばっかりで・・・。

で、結局ルパン三世のTVスペシャルに頼ることにしました。

『ルパン三世 お宝返却大作戦!!』

本作はアニメ『ルパン三世』のTVスペシャルシリーズ第15作、2003年8月1日に日本テレビ系の『金曜特別ロードショー』にて放送されました。

1995年に栗田ルパンになって以降、TVスペシャルは毎回、観てはいるものの印象に残ってる作品が『ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト』と本作だけでした。2月のスカパーでは両方とも放送するのですが、いつもと趣向の違うアイデアが盛り込まれていること、ルパンファミリーのアクションが印象的だったんで本作を選びました。

あらすじ

亡きドロボウ仲間のマークがかつてサグラダ・ファミリアから盗んだトリックダイヤを狙うルパン。これを手に入れるには、マークがあちこちから盗んできたお宝を期日内にもとの場所に返さなくてならないことに!!そこへ同じくトリックダイヤを狙うマフィアのイワンも絡んでいつもの大騒動に!はたしてルパンはトリックダイヤを手に入れられるのか?そしてトリックダイヤとサグラダ・ファミリアに秘められた秘密とは?

ルパン三世のテーマ/Yuji Ohno & Lupintic Five【公式】


TVスペシャルってこともあって予告編動画がありませんでしたので、代わりにテーマ音楽の生演奏動画を持ってきました。

ジャズアレンジですが、いいですよね~。

感想

ストーリーはまずまずですが、ルパン三世が”お宝を盗まない”というアイデア、ルパンファミリー各々のカッコいいアクション。それをテンポよくポンポンと見せてくれたのがよかったです。

大泥棒のルパン三世がどうやってお宝を返却していくのか?が前半の見どころになります。

本物の”真実の口”をレプリカと取り換える時のギャグ要素満点の展開に笑ったかと思ったら、”超高性能”の自動車を敵に追われながら返却するシーンのカッコよさ(次元のガンアクションやルパンのカーアクションが盛りだくさん)に唸ってました。

前半はとにかくテンポいいんですね。トリックダイヤを得るために奔走するルパン一味と、それを邪魔する敵勢力という対立もわかりやすくて楽しいのです。

それから後半はトリックダイヤの秘密とサグラダ・ファミリアで繰り広げられるアクションシーンが見どころです。

負傷しながらも友人の仇を討つために左手一本で執念を見せる五右衛門。次元のリボルバー対敵のオートマチックの銃対決。元暗殺者ってところ垣間見せる峰不二子。そしてコミカルに動き回るルパンとルパンファミリーの見せ場これでもかっていうくらい詰まってました。

そして、ガウディがサグラダ・ファミリアに隠したお宝の正体が明らかになるクライマックスが最大の見せ場になりますね。まぁ”ルパンのポケットには入らない”タイプのお宝なんですケドね~。

ところでストーリーそのものは結構薄いです。だって最後までマフィアとのお宝争奪戦ってスケールから脱しませんしね。ただ本筋とは別に、仕事のスランプに陥ったマークの姪がルパンたちに接することでスランプを脱するという話を重ねて進行させます(しかも結構控えめに)。

彼女は危険に陥ることもなく、もちろん戦いに関わることもないので敵勢力と面識もないまま物語が終わったりするのでゲストヒロインというには小粒。偶然マークの姪だったためルパンたちと関わってしまっただけという存在なのです。

それでも亡きマークの願いでサグラダ・ファミリアのあるバルセロナまでルパン一味に同行します。そこでルパンのある何気ない一言が彼女のスランプを脱するきっかけを与えることになるのです。別にルパンも彼女がスランプに陥ってるとか知らないんです。

ほんのちょっと関わっただけのヤツの別に自分のために言ってくれた言葉でもない一言で立ち直るってシチューションってわざとらしくなくて素敵じゃないですか?

ルパン三世 お宝返却大作戦!! [DVD]
モンキー・パンチ,柏原寛司
バップ


アクション重視の作品ってこともあって作画がすごくいいです。キレがあってそれでいて楽しいです。ストーリーを深く考えなければ結構楽しめる作品だと思います。

ちなみに本作の銭形警部はコメディリリーフがメインのお仕事だったので銭形ファンにはちょっと不満かも?ですね。

そういえば敵側のゲストキャラのイワンを演じるのは山寺宏一さん。まさか後に銭形警部を演じることになるとは放送当時思ってなかったですね~。他のキャストで注目は劇中では死んでるマーク役を八奈見乗児さんが演じていますが、さすがの存在感でした。

それから今観なおすと声優として実力をつけた栗田さんと栗田さん以外のメインキャストの声の老化具合とのバランスもギリギリのタイミングでした。ここから先は栗田さん以外のメインキャストの老化が目立って昔から観ている人間としては悲しかったですからね・・・。

放送局:日テレプラス

放送日時:1月27日(土)8 :20 ⇒うわ!明日の朝だ!
     2月 4日(日)27:20
     2月18日(日)11:20


*実は1月と2月にまたがっての放送だったんですよね~。

余談ですが、本作でルパンが現アメリカ大統領トランプさんのビルにトイレットペーパーを盗みにいったことが明かされます。2003年当時、政治家ではなく大富豪だったトランプさんがまさかアメリカ大統領になってしまうとは当時のスタッフもさぞや驚いているでしょうね。

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『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』 スカパー課題アニメ映画2017年11月号

2017-10-30 00:12:15 | アニメ・特撮系
まだ11月に入ってないのですが、初回放送日が近いのでこのタイミングでやってしまいます。

今回、『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』です。まぁ正直評価の高い作品ではないのですが、地上波ではほとんど放送された実績のない作品というレア度と不世出の”声優”山田康雄の仕事を観てほしいから選びました。


『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』


1985年7月13日公開。監督は鈴木清順、吉田しげつぐ。劇場版ルパン三世としては3作目、意外なことに最後の山田康雄出演作。キャラクターデザインは当時放送中の”パート3”から踏襲(ピンクのジャケット)。パート2から踏襲する(赤のジャケット)その後のルパン三世作品と一線を画するテイストになっている他、作品全体もスラップスティックな要素が強いのも特徴。またテレビ放送の機会が少ないことからルパン三世作品の中でも特に知名度の低い作品になっている。キャストでは当時活躍中のタレントも起用している。

余談だが、当初、押井守がまったく別の映画を作るハズだったが、その内容があまりに実験的だったため押井が降板したという経緯がある。

あらすじ

数十年前、ニューヨークで発見された楔形文字の粘土板には古代バビロンの黄金の在り処が記してあるという。それを次なる標的に定めたルパン三世はすでにそのお宝の捜索に乗り出していたニューヨークマフィアのボス・マルチアーノと壮絶な争奪戦を演じる。それに謎の老婆ロゼッタ、お馴染み銭形警部を加え、上を下への大騒ぎ。はたしてお宝の行方は?ロゼッタ婆さんの正体とは?

ルパン三世 バビロンの黄金伝説 予告


感想

全体的にはいつもの長編ルパン。ルパンのポケットに収まらないお宝は手に入らないオチはいつも通り。まあまあ面白かったです。

それよりも特徴的なのはいつもよりもスラップスティックなドタバタが多いこと。特に序盤の銭形とのおいかけっこが無駄に長い。正直、尺稼ぎとしか思えないし、ワタクシ的にはしんどかったですね。嫌いな人は嫌いな作品でしょうね。

それでもドタバタにはだんだん慣れてくるし、話が進んでいけば大人しくなってくるのでドタバタ劇が合わない人も序盤を乗り越えたら大丈夫と思います。

ストーリーも長編でやるほどの話ではないという印象でした。大味だし、細かいことをツッコミだしたらきりがないです。まぁこのあたり押井監督降板後、TVシリーズのスタッフにより急造されたことが原因なのかな?とも思うのですが、真相はどうなんでしょうね?

キャスティングでは山田ルパンと納谷銭形の安定感はさすがですね。ハチャメチャすぎる展開もなんだか面白く観れてしまうのは二人の実力によるところが大きいと思います。それから忘れてはいけないのがタレント起用。

ロゼッタ婆さんを塩沢とき(なんだかデカいヘアスタイル!)、マフィアのボス・マルチアーノをカルーセル麻紀(元祖ニューハーフタレント!)と主要キャラにキャスティングしていますが、そんなに悪くなかったです。特にマフィアのボスをカルーセル麻紀が演じるってのは違和感を覚えるんですが、実際に聴いてみれば印象も変わります。痩身で神経質で実は気の弱いマルチアーノを上手く演じてくれてます。

それから作画ですが、絵柄が独特なので慣れるまでには時間がかかるかもしれませんが、丁寧に作っている印象はあります。メカニックもリアルとデフォルメのバランスがすごく良くて楽しいですし、今回やたらでてくる建物の崩壊シーンおよびその中でのアクションは結構力が入っていて見どころの一つだと思います。

結局、この作品はストーリーの細かいことは気にせずに、キャラクター同士の軽妙なやりとりやドタバタの勢いを楽しむのが正しい観方のような気がします。

まぁ時間があって山田康雄に興味のある人は観てください。

放送局:チャンネルNECO

放送日:11/5(日) 14:00~ 11/20(月)19:00~

水野晴郎・映画解説 「ルパン三世 バビロンの黄金伝説」


こんなものがyoutubeにありました。いや~懐かしい!!監督の一人が鈴木清順さんなんですよね。

まぁ鈴木さんはルパンの第2シリーズでも監修として関わっているので監督起用にはさしも意外ではなかったのですが、晴郎ちゃんの解説の通り今作のテイストって鈴木監督によるところが大きいのでしょうか?

じつは鈴木監督の他の作品を観てないのでワタクシには全然わかりませんが・・・。

ところでこの作品って、極端に地上波で放送されてないようですね。ワタクシも社会人になってCS放送で初めて観ましたからね。そんなに放送しちゃいけないシーンってなかったと思うんですがね・・・。やっぱり人を選ぶ作品だからかな?

ルパン三世 バビロンの黄金伝説 [DVD]
モンキー・パンチ,大和屋竺,浦沢義雄
東宝


2回目にして思うことは今回の記事のように月が変わる前に記事にするべきかな?と思います。でないと日付の早い作品が選びづらくなってしまいますからね。

ということで月の最後の更新で次月放送の作品を選んで記事にしていきたいと思いますのでよろしくです。


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『地球(テラ)へ…』スカパー課題アニメ映画2017年10月号

2017-10-09 22:17:12 | アニメ・特撮系
お待たせいたしました。

今回からようやく新企画始動です。といっても古いアニメ映画の感想を書くだけなんていままでもやってきたことなんでやってることは基本同じですね。ただし、スカパーで放送されるアニメ映画の中から月に一作品を選び、なおかつ放送日よりも前に記事を書いておいて、これから観ようって人の参考にしてもらおうって企画なんです。

というワケで早速、本題へいきましょう。

今月の課題アニメは「女性チャンネル / LaLa TV」で放送される『地球(テラ)へ・・・』です。

なぜ、この作品を選んだかというとまず、初回の放送日が10/20と月の中旬以降と比較的遅く、すでにソフト化されていて、ワタクシが視聴済であったからです。初めての試みなので時間が欲しかったということです。ちなみに作品への思い入れはあんまりありません。

作品紹介
竹宮惠子による同名のSF漫画を原作に作られ、1980年4月26日に公開されたSFアニメ映画です。監督はアニメを制作した経験のない恩地日出夫(ドラマ『傷だらけの天使』の監督の一人)、キャスティングは主要キャラに有名俳優を起用と、今ならこれだけで大批判を喰らいそうですね。またウィキペディアによると”主要キャラクターはコスプレをしながらアフレコを行なった”とのこと。なんじゃそりゃ?(「地球へ… アフレコ」でgoogle画像検索すると何かヒットするかも?)ちなみにワタクシ、原作は読んでませんのであしからず。

同年の他のアニメ映画としては『ドラえもん のび太の恐竜』、『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』、『ヤマトよ永遠に』などなどがありました。


あらすじ
地球(テラ)の環境が人類によって住めないほど悪化したため、環境の回復を地球自身に任せ、人類は地球を出てSD体制というコンピューターに完全管理、統制された社会を構築して生きながらえた。それと同時に生まれるようになった超能力をもつ新人類”ミュウ”。人類は”ミュウ”を受け入れず迫害し抹殺した。そんな未来世界の話。14歳の成人検査で”ミュウ”と判定された少年ジョミー・マーキス・シンは迫害から生き残った”ミュウ”たちの長ソルジャー・ブルーからその才能を見出され、ブルーの遺志を継いで”ミュウ”たちの新たなる長となり、敵対する人類との和解と共存に悩みながら地球(テラ)を目指すことになる。一方、人類側のエリート、キース・アニアンは人類を管理するマザーコンピューターの忠実な僕だったが、ある時”ミュウ”が人為的に生まれている事実に気づく。その疑問を抱えつつ”ミュウ”との戦いに身を投じ、マザーの期待通りに人類の代表にまで上り詰めるキース。地球(テラ)をめぐる両者の攻防は激しさを増していく。果たして人類と”ミュウ”の未来はどうなってしまうのか?

感想
今見るとさすがに古い作品ですね。まぁ40年前近い作品ですからね~。当然目新しさは期待するだけ酷ですね。まぁ今では使われなくなったSEとかも聞けるから一周まわって面白いかもしれませんが。

話は30年くらいの長い時間を描いた漫画を2時間の映画にしただけあって、かなりはしょられている印象で、説明不足気味。

まあ人間と”ミュウ”の対立と和解という軸だけはずさないようにはなってるので話にはついて行けるし、そこそこ面白かったです。きっと原作が面白いからこそ、いろいろ省いてもそれなりに面白かったのでしょう。

映画は”ミュウ”側を描く時間が多く、もっと人間側を描いて欲しかったですね(原作ではもっとバランスがいいのでしょうか?)。

作画については手抜きの部分もあるものの大事なシーンではかなり力が入ってますね。人間が動くところとか、ジョミーのマントがふわりとなる作画には唸ってしまいました。逆に宇宙船による戦闘シーンはチープな印象。まぁ見せたいところはそこじゃないってことなんでしょう。

劇中の音楽は可もなく不可もなく無難な印象ですが、ダ・カーポの主題歌二曲は名曲でしょう。

「地球へ…(Coming Home To Terra)」ダ・カーポ


「愛の惑星(All We Need is Love)」ダ・カーポ


この2曲が懐かしのアニソンとかに出てこないのが不思議です。

キャスティングですが、映画紹介のところでも書きましたが、主要キャラは有名俳優を起用しています。

ちなみに有名俳優が演じた役だけ紹介してみますと・・・・。

ジョミー・マーキス・シン - 井上純一
キース・アニアン - 沖雅也
ソルジャー・ブルー - 志垣太郎
フィシス - 秋吉久美子
ジョナ・マツカ - 薬師丸ひろ子
グランドマザー - 岸田今日子(この人は本職の声優みたいなもんですよね)

この中で井上純一さんって人だけワタクシ、よく知らなかったのですが、当時ジャニーズ所属のアイドルで戸田恵子さんの元ダンナさんだったそうです。それから沖さんも若くて亡くなっているので今の若い人には馴染みがないでしょうね。ワタクシは『太陽にほえろ!』ファンなので特別に思い入れがありますケド。

この人たち、確かに本職に比べれると下手といえば下手なのですが、コスプレの効果があったのかそんなに違和感はないですね。まあ、薬師丸ひろ子は除いてですが。

みんな役の特徴を掴んで演じてくれてますね。特にソルジャー・ブルーの志垣さんとキースの沖さん。

志垣さんは当時ベルサイユのばらに出演中だっただけあって本職にひけをとらない演技をしてくれました。

それから沖さんの演技は本当に素晴らしいです。表面的には人間味の薄いエリートでありながら”ミュウ”と人間の関係に人知れず思い悩むキースという難しい役どころを年齢ごとにちゃんと演じ分けてます。ただ惜しいのはキースの出番って案外少ないことですね。

この映画の一番の見どころは沖さんの演技かもしれませんね。

最後に総評ですが、古い作品ではあるもののそれなりにしっかり作ってあるのでそこそこは楽しめる作品でした。時間に余裕があれば観ていただければいいのではないでしょうか?


放送局:女性チャンネル / LaLa TV 

放送日時:地球(テラ)へ・・・

2017/10/20 (金) 23:00~25:15
2017/10/28 (土) 17:45~20:00
2017/10/30 (月) 26:00~28:15



地球へ・・・ [Blu-ray]
井上純一,秋吉久美子,志垣太郎,薬師丸ひろ子,岸田今日子
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)


ちなみに『地球へ...』は2007年にもテレビアニメ化されているんですが、ちゃんと観てないんだよなぁ~。今回、映画でいろいろ気になったからテレビの方もちゃんと観てみようかな?

ということで新企画の第一回はこんな感じになりました。とりあえず続けていけるように頑張りますのでどうぞよろしく。で、次回ですが、今の段階では不明ですね・・・。課題というだけあって予告してないと企画の意味がないと思います。が、とりあえず今日は燃え尽きたので、それについてはまたブログで発表することにします。


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『メアリと魔女の花』観てきました。

2017-07-25 23:56:27 | アニメ・特撮系
お待たせいたしました。ようやく映画の記事です。で、今回はアニメ映画『メアリと魔女の花』を観てきました。


この映画は、スタジオジブリから独立した米林宏昌監督の最新作(監督としては3作品目)にして独立後の初作品になります。あらすじ代わりに予告動画を貼っておきます。

「メアリと魔女の花」予告3


前作『思い出のマーニー』とは全く雰囲気の違うアクション満載のアニメって印象の予告ですよね。前2作は米林監督の人柄がにじみ出るかのような地味ながら丁寧で、手堅い印象のある作品でした。

当初、この作品もそういうアニメかと思っていたのですが、公開間近の予告映像を見て印象がガラリと変わりました。米林監督のアクションってどんなだろうと、期待と不安が入り混じった気持ちで鑑賞してきました。

それにしても今回は観に行くのかどうか悩みましたね~。明らかに子ども向けの作品だし、しかも女の子向けっぽい作品ですから、アラフォーおじさんのワタクシが一人で鑑賞してら劇場で浮いちゃうんじゃないかってすごく心配してたんですよ。

だから公開してから2週間ほど時間をあけてから観にいったのです。でもね、心配は杞憂だったみたいです。午後6時40分開始の回でしたが、ワタクシを入れても20人ほどの観客。しかもその中で子供は数人でした。あとは大人ばっかりでした。世の中、案外マニアックな大人も多いのかもしれません。

それはさておき感想を書いていきましょう。

ストーリー

ストーリーをザックリと表現すると、不器用で自分に自信を持てない少女が借り物の魔法の力で調子に乗って失敗して、後悔して、問題を解決して、成長する話となります。

あれ~?どこかで見かけたことのあるストーリーだなぁ?と思って考えていたら、『ドラえもん』が思い浮かびました。のび太がドラえもんから秘密道具を借りて、調子に乗って、失敗して大騒動に発展する。ただし、『ドラえもん』が完結しちゃうのでのび太は成長しませんが・・・・(大長編の『ドラえもん』なら問題解決までしてのび太も成長する時がありますね)。

とにかくわかりやすい。子どもがわかりやすい物語作りを心がけたってことなんでしょう。逆に大人にとっては展開も読みやすいのですけどね。それに元々原作がありますから、変な改変はやりにくかったのでしょう。

まぁ子供向け作品としては及第点でしょう。

作画

さすがジブリ出身の監督だけあって、非常に丁寧で、質も高い作画だったと思います。

さらに米林監督の十八番、液体の表現は圧巻でした。この作品では水に限らず”液体”が様々に登場しますが、特に終盤ラスボス(?)が体を変形させながら暴走するシーンは素晴らしかったです。さすがに宮崎駿をも唸らせた表現力ですね。

ただ、残念なことは、液体以外の作画シーンについては「この場面、ジブリのあの作品に似てないか?」と思うところがしばしば。ラピュタ、もののけ姫などのシーンを切り抜いてきたかのようなシーンがいっぱいでした。それにどうしたってあの『魔女の宅急便』と比べてしまいますよね~。あえて具体的なシーンを指摘しませんが、やっぱりジブリ育ちってことなんでしょうね~。

キャスティング

主人公メアリに杉咲花、準主役のピーターに神木隆之介さんなど俳優さん中心のキャスティングでしたが、特に違和感なく鑑賞できました。ただ、敵役の一人ドクター・デイ役の小日向文世さんはもうちょっと胡散臭く演じてもらえたら、なおよかったんですが・・・。

本職の声優さんを起用しないということについて批判的なアニメファンの方々もいるようですが、ワタクシは”上手ければ、役に合っていればOK”という人間なので今回のキャスティングになんの不満もありません。

むしろ杉咲さんは今後も声優として活躍しても全然問題ないくらい上手かったと思います。

演出

アクション中心のアニメのはずなんですが、かなりおとなしい印象ですね。アクションはほとんどほうきで飛ぶシーンだし、敵キャラとのバトルも特に見ごたえがないのです。

アクション以外では普通というか手堅いというか・・・。まぁギャグシーンにも挑戦していますが、少し空まわっていたようなので次回はもうちょっと頑張ってほしいです。

それから動物キャラと獣人キャラのキャラクター作りをもっとあざといくらいに可愛さアピールした方がよかったですね。デザインそのものは十分に可愛いのですが、劇中ではキュンとこないんです。『千と千尋の神隠し』にでてくる釜じいでさえ、あんなデザインなのに劇中ではキュンするのに・・・。なんだかすごくもったいない気がしました。

というか、そもそも主人公メアリとピーター以外に脇役の印象が薄いとも感じました。昨年大ヒットした『君の名は。』は最終的に二人だけの世界に辿り着くので二人だけ描いていてもいいのですが、この作品はメアリの成長物語なので影響うける他者との関係性を描かないとイマイチ薄い物語になってしまうのではないかと思うのです。

総評

やっぱり手堅くて丁寧ではあるが地味な印象の作品ってことになりますね。

クライマックスでもっと派手なアクションを期待していたのですがね~。やっぱりおとなしい。あざとくキャラクターの可愛いさアピールもしない。悪い作品ではないものの、これでは印象に残りにくいですね~。

しかもキャラクターデザインも相まって作画に既視感がハンパないし、独立後の”米林監督らしさ”がまだまだ出せてなかった思います。正直、この作品を観るなら、過去の名作ジブリ作品を観た方が満足できると思います。

やっぱり独立後に冒険して大コケしたくなかったのかな~?

メアリと魔女の花 ビジュアルガイド
スタジオポノック
KADOKAWA


スタジオポノック絵コンテ集 メアリと魔女の花
米林 宏昌
KADOKAWA


気が付けばすごく厳しい評価になってしまいました。そりゃ2016年のアニメ映画観てりゃこうもなりますって・・・。

それにワタクシは米林監督を”ポスト宮崎駿”の一角としてすごく期待してるんです。だからこそ厳しい評価してるんです。ま、米林監督は今回がまだ3作品目ですから次回こそ自分の殻を破るような作品を世に送り出してワタクシを楽しませてほしいものです。


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バイオハザード: ヴェンデッタを観てきた!

2017-06-04 23:01:09 | アニメ・特撮系
ようやくフルCG長編アニメーション映画の『バイオハザード: ヴェンデッタ』を観てきました。

『バイオハザード』といえば、日本発のゾンビホラーゲームの金字塔で、今年に最新作”7”も発売されたばかり、しかもハリウッドではミラ・ジョボビッチ主演の劇場映画シリーズが人気を博し、昨年完結編が公開されたばかりですね。

そんなファンならば興奮冷めやらぬ状態の中、また『バイオハザード』シリーズの映像作品が公開されました。

それが今回観てきた『バイオハザード: ヴェンデッタ』です。実写版とは違いフルCGでのアニメーション作品で今作で3作目になります。フルCGアニメシリーズは物語の設定をゲーム版から継承していますので、ゲームのキャラクターがそのまま出てくるのがゲーム版のファンにとっては大きな魅力となっています。ちなみにグロテスクなシーンが多いことに配慮してPG12指定の映画となっています。

ちなみに舞台がアメリカなので登場人物が英語で会話し、字幕が出る映画ですが、日本製です。

ワタクシもゲーム版の大ファンなので、今回の最新作はすごく楽しみしていたのです。まぁゲーム下手なのでワタクシ自身はゲーム版をまともにプレーしたことがないんですけどね。

それはさておき、今作の大きな魅力の一つがクリスとレオンの共闘と、シリーズで消息が明らかになってなかったレベッカの登場ですね。

この3人は、それぞれゲーム版での主人公を務めた人物なのですが、ゲーム中では案外絡みの少ないので、この映画でどのように描かれるのかすごく楽しみでした。

5/27公開『BIOHAZARD: VENDETTA(バイオハザード:ヴェンデッタ)』 PV2


予告を観てもわかると思いますが、日本製のCGアニメのなかでは群を抜くデキでした。多少、人間の肌の質感や表情に違和感があったものの劇場の大スクリーンでも見劣りしないクオリティでした。

人間の肌や表情についてはあえて違和感を残すようにしたのかもしれないですな。というのも、かなりグロいシーンが多いので、あまりにリアルにしちゃうとPG12どころでは済まなくなってしまうでしょうからね。

映画としてもかなり面白かったですね。バイオハザードらしい閉鎖空間でのホラーシーンあり、ハリウッド映画さながらのド派手なアクションあり、ある程度の細かい設定と映画的な娯楽重視の演出のバランスが見事でシリーズのファンならずとも一本の映画としても十分に楽しめるものになっていました。

もちろん、旧来のファンの心をつかむ演出も忘れていません。

ゾンビが人を喰らって振り向くシーンとか、レオンの名セリフ「泣けるぜ」とか、ラスボスをあの武器でとどめをさして、あの乗り物のシーンで終わるとか・・・・。ゲームでの名場面のオマージュもいっぱい。

そして、やっぱり見どころはクリスとレオンの共闘ですね。物語も終盤に差し掛かったところでの2人の共闘シーンが描かれます。クリスは腕力を活かし直線的に戦い、一方レオンはハンドガン1丁でスタイリッシュに戦うという対照的な戦闘シーンが実に楽しい。まぁ大量のゾンビたちをドバドバ流血させながら倒してるんで、心臓の弱い方にはオススメできませんが・・・。

それから、個人的にはレベッカがかわいかったですね。レベッカはゲーム版1から登場している人物で、初登場時18歳。20年近く時間が経過している今作(何年の話なのか明確になってないっぽいです)では30歳オーバーですが、18歳のイメージを保ったまま、うまく可愛さを保ってふけさせることに成功していますね。架空の人物をうまく老けさせるのって難しいと思うのですがね。

『BIOHAZARD: VENDETTA(バイオハザード:ヴェンデッタ)』ショートPV③ レベッカ・チェンバース 編


クリスとレオンだけではかなりむさくるしい映画になっていたと思いますが、レベッカのおかげで随分華やかになってますね。それから物語においても重要な人物で、今後のシリーズを大きく変える存在になるかもしれませんね。

バイオハザード0 HDリマスター - PS3
カプコン
カプコン


レベッカが主人公を務めた作品のリメイク版です。”1”の前日譚にあたる作品です。18歳のレベッカとともに戦い方はぜひどうぞ。

いやぁ、観に行ってよかったと思える映画でしたが、細かいところにツッコミ所はいっぱい。レオンがバイクに乗ってのアクションシーンはもはや新手のヒーロー映画かと思うくらいバイオハザードの世界観ギリギリのシーンですし、終盤、クリスとレオンのたった二人に壊滅させられる敵のアジトの護衛たち弱すぎるだろ!とか思ってしまいましたが、細かいことはどうでもいいくらい他が面白いから気になりません。

ただ、やはりグロなシーンだらけなので、苦手な方にはオススメできないですね。

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考えるな!感じるんだ!!~アニメ映画『夜は短し歩けよ乙女』~

2017-04-16 22:34:02 | アニメ・特撮系
アニメ映画『夜は短し歩けよ乙女』をついに観てきました。この作品は森見登美彦さん原作の小説のアニメ化です。原作の方ですがほぼ未読の状態での鑑賞になりました。

それにしても、まさかこんなに感想の書きづらい映画とは思っていませんでしたよ。

演出・展開がすべてが唐突、突飛すぎるんですよ。それについての説明も全くしてくれないし、真面目に話が進まないから観客をどんどんおいてけぼりしていくこと請け合いです。

強引、ご都合主義、過剰なメタファー。ストーリーを描くことより面白い画作り優先。ワタクシも映画開始30分くらい「この映画はどう見たらいいのか?」とずっと考えながら観てました。というか最初はすごく難解な映画なのか?って思っていたんですよ。

でも全然わからないので、考えることを放棄したら、今度はだんだん面白くなってきました。つまり、考えちゃいけなかったんです。何も考えず、そこに映し出されるものを受け入れてしまうと、案外面白かったです。実はすごくバカバカしい(いい意味で)作品だったんです。

つきぬけた”バカバカしさ”はある種の清々しさが漂うもんですが、この映画もそんな映画でした。だからあえて”究極に清々しいバカ映画”と評しておきましょう。

でも決して万人向けではありませんし、賛否分かれると思うのでオススメするのも怖いんですよね。これから鑑賞する方への注意としては「とにかく何も考えるな!感じろ!」とだけ言っておきます。でも、このアドバイスがあてならなくても責任は一切負いませんので悪しからず。


『夜は短し歩けよ乙女』 告知映像#2キャスト発表


キャスティングはすごくよかったですね。特にパンツ総番長役のロバート秋山さんはすごく上手でした。劇中のミュージカルシーンも様になってましたし、今後も声の仕事で活躍してほしいですね。

アニメ『四畳半神話体系』と共通する登場人物は樋口以外は同じキャストだし、『四畳半神話体系』を観ておくと入りやすいのかな?

『夜は短し歩けよ乙女』 90秒予告


映像作品としてクオリティは間違いなくハイレベルでハイセンス。外国ではアートアニメ扱いされるかもしれません。劇中いろいろ無茶してくれますが、映像の力なくしては成立しなかったでしょうね。

少し真面目にこの作品を分析しておくと、ここ最近のアニメにおける”細かい設定や世界観、緻密な展開”を貴ぶ傾向に対するアンチテーゼも含まれているのかな?と思ったりもしました。

この作品を観ていると監督の「こまけぇこたぁいいんだよ!!」って声が聞こえてきそうです。さらに「おもしかったら、それでいいじゃん!細かい設定とか緻密な展開なんで必要ないんだよ。アニメなんだし」とかも言ってそう。

というかこの映画で一番面白がってるのは監督自身なんじゃないかとも思うのです。しかも本筋そっちのけで。

この作品は本筋である「黒髪の乙女と彼女に恋する先輩の恋路」を壮大な遠回りをさせて描いているのですが、監督は絶対本筋よりも遠回り(というより脱線に近い)を作っているときの方が楽しんでます。じゃなきゃ、あのおバカなミュージカルシーンにあんだけ力をいれるワケがないからです。

まぁワタクシとしては終盤、先輩の”自分会議”(自分の葛藤を映像化したもの、『すごいよ!!マサルさん』でいうところの”マサル会議”のこと)のシーンのバカバカしさも大好きなんですがね。


夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
森見 登美彦
角川グループパブリッシング


一緒に鑑賞した原作を読んでいる友人に「原作通りだったの?」と確認したところ「大筋は同じだけど・・・・」と口ごもってしまいました。原作を読んでいてもこの映画を上手く消化できていないようでした。


”究極に清々しいバカ”といえばワタクシの中ではアニメ『ミスター味っ子』なんかに似てる気もするのですがね・・・。

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アニメ『昭和元禄落語心中』が完結!

2017-03-26 23:42:40 | アニメ・特撮系
アニメ『昭和元禄落語心中』が完結しました。

雲田はるこさんの同名の漫画が原作のアニメです。第1期が2016年の1月から、そして第2期が2017年1月から放送されました。ワタクシは原作漫画は未読です。

第1期は昭和50年代、斜陽を迎えた落語界の大御所・八代目有楽亭八雲のもとへ”与太郎”が押しかけ弟子になるところから物語は始まりますが、物語は八雲が若かりし頃(戦前から昭和30年代くらい)に舞台を移し、菊比古(八雲のかつての高座名)とその盟友・二代目助六、そして2人に影響を与える女性”みよ吉”との関係を中心に描いています。

TVアニメ「昭和元禄落語心中」PV③ rakugo shinju animation PV3


また第2期は時代が下って、真打に昇進し三代目助六を名乗る与太郎と老境を迎えた八雲、二代目助六とみよ吉の娘・小夏、さらには小夏の息子・信之助を中心に物語が描かれています。

「昭和元禄落語心中 -助六再び篇-」TV-SPOT


第1期が放送されているときはまだ原作の漫画が連載中ということもあってかワンクールずつ分割して作られたと思われます。

ちなみにTVシリーズ第1期の第1話は2015年3月発売の単行本第7巻と同年8月発売の第8巻の特装版に付録でついていたOVAを再編集したもので、おかげでこの第1話だけ1時間になっています。当初、ワタクシはずっと一時間でやってくれるのかとぬか喜びしたもんです。

それしても今作は、時代の変化によって次第に廃れていく落語界を背景に様々なキャラクターたちの人生を描く渋~い物語で、ロボットアニメ好きを公言しているくせにワタクシはアクションもメカも出てこない、このアニメに夢中でした。

じゃあ、このアニメって何がすごいのかって、それは声優の演技です。もちろん物語はすばらしいです。技術的には作画や音楽もいいのですが、ワタクシにとっての最大のモチベーションは”声優の演技”でした。

このアニメは戦前から敗戦直後、高度経済成長期を経てバブル崩壊期までロングスパンで扱っていますが、ロングスパンであるにも関わらずそれによるキャストの変更をほとんど行っていないのです(変声期を迎える男性キャラの場合はさすがに変えてます)。さらに噺家の物語ですから、当然演者が落語まで披露するワケです。

経年で年老いた演技+経年で円熟味を増す落語を同時に演じなければいけないキャストもいます(逆に若々しい声+上手でない落語も演じています)。それが八代目八雲役・石田彰さんです。

石田さんといえばエヴァンゲリオンの渚カヲルなど”美少年・美青年”役をハマリ役にしてる声優さんですよね。まさか老人の声が出せるなどと思いもよらなかったのですが、第1期の第1話を観て、その説得力のある演技にビックリしました。

また彼は、その声のまま落語をやるワケですが、落語も上手い(といってもワタクシもあんまり詳しくはないのですが)。

物語の進行は青年期の八雲、さらに老いた八雲を登場させるワケですが、ずっと石田彰さんなのです。どんな年齢の八雲も説得力のある演技をしてくれるもんだから、ワタクシはずっとそれを追いかけていました。石田さんの演技にもうすっかり虜になってたんでしょうね。

百聞は一見にしかずということで公式のダイジェスト映像がありますのでご覧ください。

「昭和元禄落語心中」アニメ第一期“与太郎放浪篇”ダイジェスト映像


石田さん以外ではやはり山寺宏一さんはすごいです。キャラクターの演技・落語の質は申し分ないクオリティです。また第2期を合わせると小林ゆうさんもすごかったです。助六の娘・小夏の幼少期(小学校入学前)から50歳代くらいまで見事に演じ分けてくれています。

でもなんでロングスパンでキャストを変えないなんて演出したのでしょうか?

ワタクシの個人的意見ですが、”『昭和元禄落語心中』は人生を描いた物語だから”じゃないかと思うのです。例えば八雲は消えゆく落語と心中しようとさえ考えている人物で経年したとはいえ、その都度演者を変更していたらキャラクターそのものが軽くなってしまうと考えたからではないでしょうか?

キャラクターが軽くなってしまえば、自ずと物語も軽くなってしまいますからね。

でも、この演出に応えるためには相当の力量が必要だと思います。実際、石田さんの演技には鬼気迫るものを感じていましたからね~。お疲れ様でした。

「昭和元禄落語心中」Blu-ray【通常版】一
細居美恵子,雲田はるこ,熊谷純
キングレコード


今回の最終回で物語は意外な真実の示唆と清々しいまでのエンディングを迎え、ワタクシの心を満足させてくれました。2年かけてこれだけ満足させてくれたアニメはそうなかったです。

ネタバレを避けるためにストーリー部分にはほぼ触れない記事でしたが、騙されたと思って鑑賞してほしいTVアニメですね。それから大人の鑑賞に堪えるTVアニメとしてオススメしたい作品でもあります。

昭和元禄落語心中(1) (ITANコミックス)
雲田はるこ
講談社


折りを見て原作漫画も読んでみたいですね。アニメとどう違うのか?アニメは原作を超えたのか?確かめたいですね。


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アニメ映画『虐殺器官』を観てきました!

2017-02-13 00:26:13 | アニメ・特撮系
アニメ映画『虐殺器官』は伊藤計劃さんの同名原作小説をアニメ化したものです。残酷な描写があるためR15+指定となっています。ワタクシは原作の方は未読のまま鑑賞してきました。

主人公の兵士が任務でいくつかの後進国で起る虐殺を仕掛けているとされるジョン・ポールなる人物を追うという物語です。時代設定は2020年で映画のジャンルは近未来SFということになりますね。

詳しいあらすじはwiki(ちなみに物語の結末まで書いてますのでご注意ください)を読んでいただくとして、まずは予告映像をご紹介します。

「虐殺器官」予告映像


いやぁなかなか難解な映画でした。劇中の会話が小難しすぎてストーリーについていくのがやっとでした。原作も読んでないし、ちゃんと理解できてもない部分もあるのでこれから書くことは全然的外れかもしれませんので悪しからずご了承ください。

兵士が主人公でSFだからもっとアクションで魅せる作品なのかと思いきや、肝心のところは完全に会話劇でした。同僚との兵士との会話、内偵してる女性との会話、そしてジョン・ポールとの会話。アクションシーンなくても物語の根本の部分は成立してしまうでしょう。

しかもそれがなんだか難しい。主人公が”文学部出身”でジョン・ポールが言語学者だから、この二人の会話が特に難しい。まぁわかんなくてもストーリーは追えますケド。

ストーリーは”なぜジョン・ポールが虐殺を仕掛けるのか?”という謎の解明に向かって進んでいくのですが、その理由には確かに驚かされます。いや、正確には身につまされるといった方がよいでしょう。

ジョン・ポールの動機についてはネタバレになるのでここでは書きませんが、この根底に流れるものをワタクシなりに考えてみました。

それは”人間は自身の持つ生存本能ゆえに自分および自分の所属するコミュニティを守るためには、それ以外に対して無関心になってしまう”という誰にでも(もちろんワタクシにも)あてはまることで、つまり”虐殺”とは大それた理由づけなどなくても行われるということなのです。

そして、この作品はそのことへの警鐘とか批判がテーマなんだと思うのです。とても重いテーマですよね。SFじゃないとまともに向かい合うことのできないテーマでもあると思います。

ただね~。テーマが重いワリに作品自体は薄っぺらい印象。どうもそこまでも重いものが伝わってこない。

戦闘シーンだってすごくリアルで、それ故にすごく残酷ではありますが、軽い。「どうだ!リアルな戦闘シーンだろ?すごいって言ってくれよ!」って自慢されてるようにしか思えなかったです。

結局、肝心なところが会話で処理されてるからではないかと思うのです。映像媒体なのだから映像でも見せる工夫をしてほしかったです。

それから主人公は感情をテクノロジーで殺人に対して動じないように調整されている兵士です。彼らの行う無感情な殺人もある意味では”ジョン・ポール型の虐殺”なワケで、彼らを指揮する軍や政府もジョン・ポールに通じるものがあるという皮肉みたいなものをもっとだせなかったんでしょうか?

こういうところがもっと出せていたらラストシーンに向かう主人公の心情も飲み込みやすかったような気がします。ラストは主人公が”あること”をしようとすることが示唆されて終わるんですが、”あること”を理解できた観客ってどのくらいいたんだろう?示唆ではなくはっきり描いたほうがよかったような気がしました。

ずいぶんと批判的な記事になっちゃいましたケド、映像はすごかったですよ。すごく実写を意識した感じになっている印象で極力アニメっぽさをなくそうと努力してます。またSF設定も細かくできています。近未来なのでいかにも実現しそうなテクノロジーと現在あるテクノロジーが混在してて、本筋とは別に楽しかったです。

日本で実写映画でSFをやろうとすると話以前に映像が安っぽくなって見栄えが悪いんですよね。やっぱり日本でSF映画やるならアニメなんでしょうね~。


虐殺器官〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)
redjuice
早川書房


原作は文庫で428ページもあるのか~。きっと映画化に際し随分削ったんじゃないでしょうか?この話、2時間では明らかに短いですよ。原作も読んだ方がよさそうですよね。でもなぁすごく難しそうなんだよな~。

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MX4D版『ルパン三世 カリオストロの城』を観てきました!!

2017-01-22 22:44:19 | アニメ・特撮系
昨日、MX4D版『ルパン三世 カリオストロの城』を観てきました。まぁMX4Dなんで”映画を観る”というより”体感する”というのが正確かもしれませんね。

先日も記事にしましたケド、ストーリーについては何度も繰り返し観ているので今更なんですが、宮崎駿初の劇場監督作品だし、リマスターされたという映像とアニメをどういう風にMX4D化するのか興味があったので行くことにしました。

ちなみに今回のMX4Dは3D映像ではなく普通のアニメで、場内のストロボ、シートに仕込まれた仕掛けだけを使ってました。

さて、まずはリマスターされた映像と音声なんですが、さすがリマスター!って感じはなかったですね・・・。まぁ大画面で観たのが今回初めてなんで元々との違いが全然わからなかったです・・・。DVDで観た時よりも画面が少し明るかったかも?最近のテレビ放送の明るさと同じかもしれませんね。

ストーリーはもちろん何も変わってません。でも何度観ても「今はこれが精一杯」とか「あなたの心です」とか名シーンは色褪せませんでした。やっぱり”カリ城”は面白ったです。

そして肝心の体感する演出ですが、ワタクシはどっちかというとMX4Dをあまり好きではありませんので感想もネガティブになっていると思いますが、そのつもりで読んでくださいね。

とにかく水がよくかかりました!この作品には水に関わるシーンが多いので覚悟していたのですが、水は出てこない爆発シーンでも水がガンガンかかる。何度も顔を拭いながら観てました。悪くないのですが、もう少し水量は抑えてもいいかと思うのですが・・・。

それから終盤の時計塔のシーンなど風が強く吹いているシーンではシートから風が出てくるのですが、プシューという音がすごく邪魔でした。演出自体はすごくイイのに残念なところですね。今回は話を知ってるからいいものの初めて観る映画だったら結構不快かも?

一番心配していた揺れるシートですが、アクションシーンが多いから結構ゆれてました。それでも映画の内容を知っているからか”揺れ所”が予想できたのでそんなにしんどくなかったですね。

一番楽しいのが序盤のカーチェイス。疾走するルパンの車”フィアット500 ”に同乗している気分を味わうことができました。それから一番、銭形警部の部隊とカリオストロの衛士隊が揉みあうシーンの揺れが絶妙でした。

【MX4D版】ルパン三世 カリオストロの城 予告篇


MX4D版『ルパン三世 カリオストロの城』の総評ですが、いろいろ書きましたケド全体的には悪くなかったです。やっぱりストーリーを知っているからでしょうね。このシーンで揺れるぞとか水がかかるぞって知ってると、どういう感じに演出してくれるのかだんだん楽しみになってくるのです。

それにMX4Dって”揺れ所”が予想できてないと物語に集中できない(可能性がある)ということが今回よくわかりました。アクションシーンの多い映画ではなおさらなんですが、アクションシーンが多くないとMX4D化する意味もないですしね・・・。

なので既存の映画をMX4D化するという試みはよかったと思います。今後はシートの改善なんかも含めて取り組んで、より映画本編を邪魔しないものにしていってほしいですね。

それからアニメとMX4Dとの相性は悪くないですね。これからも同様の映画が出てくれば観てみたいと思いました。素材は山ほどありますから過去のアニメ作品のMX4D化は面白い試みになりそうですし。そして、その経験を蓄積すればMX4Dで公開することを前提にしたアニメ映画を作る時の糧になりそうです。

ルパン三世 カリオストロの城 [Blu-ray]
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社


このブルーレイ版のジャケットがすごく好きですね~。記事のトップの画像にも使わせていただきました。

ちなみにMX4D版『ルパン三世 カリオストロの城』は期間限定らしいので公開自体は短いと思います。興味のある方はお早めに。

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MX4D版ルパン三世 カリオストロの城が公開されるらしい

2017-01-10 00:00:29 | アニメ・特撮系
2017年になり、1週間ほどすぎましたが、改めて明けましておめでとうございます。今年も週一の更新ペースは続けていくつもりですのでどうぞよろしくお願いいたします。

さて、またもアニメ映画の話題です。

ルパン三世 カリオストロの城がMX4Dになって全国公開されるらしいです。しかも今月に。宮崎駿監督の初の劇場作品で人気の高い作品がMX4Dでどう面白さが増すのかすごく興味があります。

【MX4D版】ルパン三世 カリオストロの城 予告篇


こういう形でリバイバル上映されるとは意表をつかれました。元々MX4Dで上映することを前提につくられていませんからね。

まぁ、逆にそれ故に一抹の不安もあるワケですがね。

MX4Dは一度しか体験してませんが、ワタクシがオッサンだからというのもあるでしょうが、結構しんどい。シートの振動などはここぞというところでやってもらえばいいのですが、上映中にずっとガタガタ揺れてるんです・・・・。だんだん飽きてくるうえに作品に集中できずに少しイライラ。

『ルパン三世 カリオストロの城』って映画はアクションシーンの連続ですから、間違いなく揺れっぱなしになるでしょうね~。やっぱり普通のデジタルリマスターがよかったなぁ~。

それにしても次元がルパンにプロレス技(?)かけるところとかどうするんだろう?ルパンがクラリスの部屋から落とされるところとかどうなるんだろう?などワクワク半分、不安半分です。

でも宮崎作品としては『紅の豚』で初めて劇場で鑑賞したので、初期の宮崎作品が劇場で鑑賞できるのは相当楽しみです。

国内初のアトラクション型4Dシアター、 MX4DをLiLiCoが体験!




振動に加え、風、水、光などなどの波状攻撃。やばいですね。カリ城ではルパンが頭から水をかぶるシーンもあるんですが、水が結構かかるのかな?


ルパン三世 カリオストロの城 [Blu-ray]
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いまや日本人なら誰もが知っている作品ですね。上映は1/20から期間限定とのことですから、観たいならしっかり予定を確認しておいた方がいいでしょうね。

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年末年始に観てほしいアニメ映画10選 その2

2016-12-31 11:46:12 | アニメ・特撮系
年末年始に観てほしいアニメ映画10選その1に続きまして、その2開始です。

年末の時間も残り少なくなってまいりましたので、駆け足で行きましょう。
*あらすじは省略します。ウィキペディアなどでご確認ください。



『MEMORIES』

Memories DVD Trailer


大友克洋監修で森本晃司監督「彼女の想いで」、岡村天斎監督「最臭兵器」、大友克洋監督「大砲の街」の3話からなるオムニバス形式の作品です。1995年12月23日に公開されました。

1話目「彼女の想いで」がSF&ホラー、2話目「最臭兵器」がブラックユーモア、3話目「大砲の街」が風刺と、テーマも作風もバラバラで三者三様の魅力があります。

ワタクシ的にはどのエピソードも好きですが、年齢を重ねると3話目「大砲の街」が最も好きになりました。アニメ監督の大友克洋作品としてもこれが最もお気に入りです。

「誰と戦ってるの?」と問われる子供に「大人になればわかる」と答える父親のシーンは非常に印象的です。ま、ストーリーよりもアートアニメっぽい作画の方が見どころで大友克洋にはこういうアニメをもっと作ってほしいのですが・・・。

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バンダイビジュアル


技術的にはどのエピソードも高水準ですし、シナリオや演出もすばらしい。2時間ずっと同じアニメを見ることに苦痛を感じるならこれがオススメです。

『カラフル』

Colorful Anime Trailer


森絵都の小説『カラフル』を原作とするサンライズ制作のアニメ映画で原恵一監督作品。2010年8月21日より全国東宝系で公開されました。

原監督は長年テレビの「クレヨンしんちゃん」の監督を務めていて、しんちゃんの映画作品もいくつも手掛けています。特に評価が高いのが『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』、実写映画にリメイクされた『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦』ですが、これらは連続アニメの劇場版ということで除外しました。この2作品は知名度も意外に高いしね。

ということでこの『カラフル』を紹介することにしました。

以前、このブログでも取り上げてえますので、よかったらそちらもどうぞ。

既存の声優を使わず、テレビ・映画で活躍する俳優・女優で出演陣を固め、キャラのデザイン・演技もリアルに作っています。実写まではいかないまでも実写映画に近いアニメとして萌えキャラ全開のアニメが苦手な人へもオススメです。

見どころは終盤の家族会議のシーン。ワタクシが劇場で泣いてしまいそうになったシーンです。

過去の記事にも書いてますが、”重いテーマを持ちながらも説教臭くならず、最後には爽やかであったかいものが心に残るストーリーこそがすごく魅力的”なので、人生に疲れた人の一助になるかも?

カラフル 【通常版】 [Blu-ray]
冨澤風斗,宮崎あおい
アニプレックス


いい作品なのに知名度がイマイチな本作。萌えキャラの出るアニメでないとアニメファンからは支持されないのか?



『東京ゴッドファーザーズ』


東京ゴットファーザーズ 予告編


2003年に公開の今敏監督作品。今監督作品で最もわかりやすく笑える作品です。1949年のアメリカ映画『三人の名付親』から着想を得ているため映画ファンだったらなお楽しめるのかもしれません。

この作品も以前にこのブログで記事を書いていますのでそちらもどうぞ。

自称元競輪選手のオッサン、元ドラァグクイーンのオネェ、家出少女のホームレス三人組の掛け合いが絶妙ですね。それからこの三人が拾った赤ん坊を通じて徐々に本物の家族のようになっていく様がとてもいいのです。

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この映画も萌キャラ不在の作品のためかアニメファンからの知名度低いような・・・。

『千年女優』

千年女優 特報


2002年に公開された今敏監督作品です。またも今監督作品ですが、やっぱりこれは入れたかったのです。なぜならばワタクシ的に今敏作品のベストワンの作品だからです。

過去と現在、現実と映画の境界線を曖昧にした独特の映像と演出は観客のリテラシーの高さが求められる難解な作品なのですが、間違いなく名作です。

ワタクシも二十代で最初の視聴をしましたが、ちんぷんかんぷん。何がそんなにいいんだか?と首をかしげたものですが、三十代後半に差し掛かったころに再度視聴した時にはいろいろ理解できるようになり、この作品の魅力に気づきました。

見どころはラストのセリフ。世間的には賛否あるシーンのようですが、ワタクシとしては二十代に見た時と三十代後半に見た時の印象がまったく異なっていました。若いころに「なんじゃこれ?」と思った人ももう一度見てみると印象が変わるかも?

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劇中には名作映画のオマージュも出てくるし、ジャンルを問わず映画好きの人には特におすすめな作品です。平沢進さん担当の音楽もすごく魅力的です。


『時をかける少女』

時をかける少女(劇場予告)


2006年7月15日に公開されたSFアニメ映画で筒井康隆の同名の小説が原作です。細田守監督作品です。

今ではメジャーになった細田守監督の名を上げることになった作品です。SFアニメですが、青春時代の爽やかな思い出、切ない思い出を思い出させてくれる作品ですよね。ワタクシ的に、いまのところ(2016年現在で)細田作品でベストワンです。

エンドロールで流れる奥華子さんの主題歌も素晴らしく。以前、金曜ロードショーでバッサリそれがカットされてて悲しかったですね。

この映画はエンドロールで映画の余韻に浸りながら”泣く”っていうのが正しい鑑賞のしかたのなので観るときはちゃんとエンドロールまで観てください。

時をかける少女 [Blu-ray]
仲里依紗,石田卓也,板倉光隆,原沙知絵,谷村美月
角川エンタテインメント


このパッケージのイラストすごく好きなんだよなぁ。

この作品を観て「いい若手がでてきたなぁ」と思っていたんですがね・・・。なんか細田さん伸び悩んでますよね。


『言の葉の庭』

『言の葉の庭』 予告篇 "The Garden of Words" Trailer


2013年公開の新海誠監督の第5作品目。

46分の短編作品ですが、美麗な映像と秀逸な演出は心をひきつけられます。『君の名は。』が大ヒット中の新海監督ですので、なにか取り上げようと思い選びました。

前作の『星を追う子ども』からいったい何があったのか?いきなり演出がうまくなって驚きました。

ストーリーはとりたてて大きな話(男女が入れ替わるとか隕石が降ってくるとか)ではないのですが、すごくいいのです。これはドラマの作り方がこれまでの作品に比べ格段に上手くなっているからでしょう。

以前はキャラクターのモノローグを多用し心理描写をしていた演出から、ちゃんとキャラクターに演技をつけて心理描写ができるようになっていると感じました。また盛り上がり所の演出も恥ずかしがらずできるようになっています。

劇場アニメーション 『言の葉の庭』 (サウンドトラックCD付) [Blu-ray]
入野自由,花澤香菜
東宝


正直、『君の名は。』以外で新海監督作品を観るなら今のところこれだけでいいです。


ということで以上6作品をご紹介しました。

あれも入ってない!!これも入ってないじゃん!!とお怒りもあるかと思いますが、あくまでワタクシの独断によるものなのでご了承ください。それにこんなにエラソーに記事書いててもすべてのアニメ映画を鑑賞しているワケではありませんからね。

それから「お前の得意なロボットアニメはどうした?」とツッコミを入れた方へ、実はその3を年明け一発目にご用意する予定であります。ではでは次回も乞うご期待。


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年末年始に観てほしいアニメ映画10選 その1

2016-12-30 23:55:56 | アニメ・特撮系
前回、予告した通り”年末年始に観てほしいアニメ映画10選”をお送りしたいと思います。10選というと記事が長くなりそうなので分割して記事を書くことにいたしました。

年末もかなり残り少ないので、とっとと本題にいきますが、その前に今回の選出の基準についてお断りをいくつか。

まず、ジブリ作品は避けてます。理由は他のアニメ作品に比べテレビ放映もされていますので知名度が高いためです。また『ルパン三世 カリオストロの城』などジブリ作品ではない宮崎駿、高畑勲作品も除外しています。

それからアニメ”映画”なので連続アニメは除外しています。連続アニメの劇場版も極力避けました。

それではいってみましょう!


『茄子 アンダルシアの夏』


映画「茄子 アンダルシアの夏」予告


あれ?いきなり選出基準破ってないか?とお怒りの方もいらっしゃると思いますが、これはジブリ作品ではありません。絵柄だけならジブリ作品に間違われる率100%の作品ですが、制作はマッドハウスです。まぁ監督の高坂希太郎さんは宮崎駿作品で作画監督してるので絵柄がジブリっぽいだけなんです。

黒田硫黄の短編漫画集『茄子』に収録された『アンダルシアの夏』を原作とした日本のアニメーション映画で2003年に劇場公開された作品ですが、劇場映画としては47分と短く、時間がない人でも見やすい作品です。

故郷のスペイン、アンダルシア地方を舞台に繰り広げられる自転車レースの中盤から終盤にかけてを主人公のペペの目線で描きつつ、レースを通して故郷や家族へのわだかまりを解消する話になっています。

基本的にずっと一つの自転車レースで構成されています。その土台の上に回想、もしくはレースと同時刻で行われるペペの兄の結婚式のシーンなどが入っています。

ワタクシ、自転車レースについてなんの知識もありませんが、レースでの駆け引きなんかの知識のない人でも鑑賞できるように作ってくれててよかったです。

そしてなによりレースの緊張感が徐々に高まってのゴールシーンは圧巻でした。結末はご自分で確かめてください。

続編に『茄子 スーツケースの渡り鳥』がありますが、こちらは別に観なくてもいいです。

ちなみに主人公ぺぺは大泉洋さんが担当していますが、ハマリ役でした。エンディングの『自転車ショー歌』(『自動車ショー歌』の替え歌)も面白くて、短いですが最後の最後まで楽しませてくれます。

茄子 アンダルシアの夏 [Blu-ray]
大泉洋,小池栄子,筧利夫,平野稔,緒方愛香
VAP,INC(VAP)(D)



『ファンタスティック・プラネット』


Blu-ray『ファンタスティック・プラネット』1分CM


いきなりすごいマニアックな作品を出してきてしまいましたが、アートっぽい映画や映像作品が好きな人にはオススメの作品なのであえて選びました。

フランス人アニメ監督ルネ・ラルーによる1973年制作の作品(フランス・チェコスロヴァキア合作)です。

物語の舞台は巨大なドラーグ族が小さなオム族を虫ケラのように扱う、とある惑星。母親をドラーグ族の子どもに遊び半分に殺されたオム族のテールが主人公。テールはドラーグ族の少女ティバによって拾われペットとして飼われることになるのですが、ティバの学習用ヘッドセットで知識を手に入れたテールは自分たちオム族の立場に疑問を抱きティバのもとを去るのです。そんな折りある事件が起こり、ついに二つの種族の全面対決が始まることになるのです。さぁテールの運命やいかに!?

ジャンルはSFですが、ドラーグ族が支配する惑星ということでコテコテのSFではないし、地球とは違う自然、生物なども描かれます。それがすごく気持ち悪い。でもすごくクセになる。まるで臭いけどおいしい食べ物を食べてるような感覚と同じなのです。

一説によれば宮崎駿にも影響を与えたという作品でもあるようですね。

ちなみに萌えキャラ一切登場しません。


ファンタスティック・プラネット [Blu-ray]
角川書店
角川書店


レンタル店にはおいてないかも?観るためにはソフトを購入しないとダメかも?


『王立宇宙軍 オネアミスの翼』

【CM】映画「オネアミスの翼 王立宇宙軍」TVCM(1987年)


youtubeにまともな予告動画がなくて雰囲気が伝わらない!!!

さて、この作品はガイナックス制作のSFアニメ映画で1987年(昭和62年)劇場公開されました。エヴァ・ナウシカ以外で庵野秀明が関わったアニメ映画を挙げるとすればコレになりますね。

地球とは違う惑星のオネアミス王国には”宇宙に行くことを目的とする”宇宙軍があった。宇宙開発を進める宇宙軍は失敗ばかりで何もしない軍隊として世間から白い目で見られていた。そんな軍隊に仕方なく身を置く主人公シロツグも身の入らない日々を過ごしていたが、ある日出会った少女リイクニから”戦争をしない軍隊”である宇宙軍をほめられて思わず発奮し、人類初の有人人工衛星打ち上げ計画に志願、宇宙を目指すことになるが・・・。

宇宙軍とはいうものの実は宇宙開発がテーマのアニメで、さながらアニメ版プロジェクトXといった作品です。話も面白いのですが、特筆すべきは作画。特に庵野秀明作画担当のロケット打ち上げシーンは圧巻!手書きアニメでどうやったのか?もはやアニメ界のオーパーツのようなシーンです。ぜひその目でお確かめください。

王立宇宙軍 オネアミスの翼 [Royal Space Force-The Wings of Honneamise] [Blu-ray]
貞本義行,山賀博之
バンダイビジュアル


総製作費は約8億円に対し配給収入は3億4700万円という大赤字を出した作品としても一部では有名な作品ですね。ただ大手の制作会社以外での作品でありながら今も活躍するクリエーター達が集結し、若さと魂が籠ったこの作品は並みの作品ではありません。

『カウボーイビバップ 天国の扉』

カウボーイビバップ 天国の扉 予告


すみません。思いっきり連続アニメの劇場版作品です・・・。まぁTV版観てなくてもこれ単体で観ても全然大丈夫なので選びました。

今回は火星を舞台に3億ウーロンの賞金首を追うことになった主人公スパイクと仲間たち。追う賞金首は高速道路でタンクローリーを爆発させ正体不明の生物兵器を使用したテロを起こし、さらに恐ろしい無差別テロを企てるが・・・。スパイクたちはそれを阻止できるのか?

もうとにかくスタイリッシュでカッコイイ!冒頭のコンビニ強盗をやっつけるシーンからメチャクチャにカッコイイのです。そして全編セリフ、アクションシーンに至るまでカッコイイが散りばめられています。

そのカッコいいを裏付けているのが高い質の作画です。人間のアクションシーンのみならず、ドッグファイトのシーンなどもすごくて見どころいっぱいです。

いろいろカッコいいシーンがあるなかでワタクシ一押しのシーンが”スパイクがタクシーを拾うシーン”です。まぁカッコいいし、笑えるしというシーンではありますが、ぜひその目でお確かめください。

COWBOY BEBOP 天国の扉 [Blu-ray]
山寺宏一,石塚運昇,林原めぐみ,多田葵,屋良有作
バンダイビジュアル


ということで”その1”は以上です。”その2”に続きます。


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”大人の鑑賞に堪えるアニメ”って結局、どういうことだってばよ?

2016-12-25 23:52:17 | アニメ・特撮系
前回の記事で、”大人の鑑賞に堪えるアニメをご紹介します。”なんて書きましたが、そもそも”大人の鑑賞に堪えるアニメ”ってどういうことなんでしょう?

記事を書こうと作品をピックアップし始めてそこに気づきました。

というのもワタクシがピックアップした作品をみてみると”大人向け”作品(宮崎駿作品で例えると『風立ちぬ』)だけでなく、”子供向けだが大人にも観てほしい”または”子ども向けだが大人が観ても楽しめる”(『となりのトトロ』『魔女の宅急便』など)作品も一緒にピックアップしてしまうのです。

ワタクシは幼少期からアニメに親しみ、大人になって年甲斐もなくアニメを観ているので”良いアニメ”は子供向け、大人向け関係なく評価してしまう”クセ”が身についているようです・・・。ワタクシにとって”大人の鑑賞に堪えるアニメ”をピックアップするってかなりハードルの高い行為だったようです。

じゃあ”大人の鑑賞に堪えるアニメ”の定義ってどういうことなのか?

あくまで個人的、独断的、暫定的に考えたのですが、”緻密でリアルな設定、重厚なストーリー、または子ども向けでないテーマを持つ作品”という漠然とした定義になりました。

具体的に作品をピックアップすると今敏監督作品や押井守監督の攻殻機動隊シリーズなどにあたるように思います。

やっぱりツッコミ所が多い作品は”大人の鑑賞に堪えるアニメ”にはなりにくく、例えば同じ料理バトルを扱ったアニメでも非現実的なリアクションの多い『ミスター味っ子』は大人の鑑賞には向かずで、現実の社会問題などストーリーに反映した『美味しんぼ』は大人の鑑賞向けってことになると思います。

でも、なんか自分の定義に自信が持てないというか、釈然としないというか・・・。”大人の鑑賞に堪える”っていうには狭いと思うんですよね。

正直、この記事書きながらどんどん訳が分からなくなってきました。

なんか、そこにとらわれず単純にオススメアニメを紹介する方がワタクシのブログらしくて良い気がします。そこで次回は”年末年始に観てほしいアニメ映画10選”を書いていこうと思います。

一応、メジャーすぎるジブリ作品(カリ城含む)以外、年末年始での視聴を考えて連続アニメ以外の作品という縛りは設けておきます。

期待せずにお待ちください。でもマイナーすぎる作品もダメかなぁ・・・?

と、ここで記事が終わってしまうのも、今回期待してくださった読者の方々には悪いので番外編として連続アニメ作品から”年末年始じゃなくても観てほしいアニメ”をいくつか紹介しておきます。

『カウボーイビバップ』
全26話と一本の劇場版からなる作品です。このアニメのOPテーマは他のテレビ番組でよく使われるので今やアニメ本編よりOPテーマの方が知名度が高い作品ではないでしょうか?

カウボーイビバップ OP 【HD/1280*720】


ね、聞いたことあるでしょ?最近カナダの男子フィギュアスケートの選手がこれで演技したらしいです。

2071年、宇宙を股にかけて活躍する4人と一匹の賞金稼ぎの活躍を描くSFアニメ。ハイクオリティな作画と音楽、時にはバカバカしく、時にはシリアスなストーリー、そして何より粋なセリフを吐くキャラクターたち。魅力を上げたらキリがないです。

1998年製のアニメですが、今観ても全然古さがない作品ですね。まぁ結末については賛否ある作品ですが、基本的には1話完結型なので鑑賞しやすいアニメでもあります。

レンタル店でもほぼ間違いなくDVDが置いてある作品ですよ。

COWBOY BEBOP Blu-ray BOX (通常版)
山寺宏一,石塚運昇,林原めぐみ
バンダイビジュアル



『MASTERキートン』
これも1998年製のアニメ。全39話(テレビでの放映は24話まで)で同名の漫画を原作とした作品です。

MASTERキートン op


オックスフォード大卒業の考古学者で元SASの教官という過去をもつ保険のオプ(保険調査員つまり探偵)平賀=キートン・太一を主人公に、冷戦終結前後の社会情勢の中で繰り広げられるミステリーあり、アクションあり、学術的薀蓄あり、人情話ありの様々なドラマを描いた作品なのです。

1話完結型のアニメなのですごく鑑賞しやすい。ドラマも上記のように様々ドラマが織りなされ、薀蓄もタップリ。鑑賞後に頭がよくなった気になること請け合いです。

ちなみにアニメ化は原作に忠実に行われています。ワタクシはそれをとても好意的にとらえてますが、原作全部をアニメ化していないので満足できないと思う人もいるかも?

MASTERキートン BD-BOX [Blu-ray]
高坂希太郎,浦沢直樹,勝鹿北星,長崎尚志,浦畑達彦,ハイ島邦明
バップ


『アルジェントソーマ』
2000年放映で全26話。『カウボーイビバップ』と同じサンライズ製のロボットアニメです。

アルジェントソーマ OP


2059年、地球を巨大なエイリアンたちが襲った。エイリアンたちはなぜかある一点、通称”巡礼ポイント”を目指し行く手を阻むものを容赦なく排除してゆく。人類は軍隊を再編し、対エイリアン特殊部隊「フューネラル」を組織、断続的に地球を襲うエイリアンたちに抵抗を開始した。フューネラルに配属された謎の主人公リウ・ソーマ、複数のエイリアンの死体をつぎはぎにして復元された謎の実験複合体”フランク”、最新鋭の対エイリアン用可変機動兵器”ザルク”の秘密など。様々な謎が絡み合って向かう結末とは?

敵エイリアンが正体不明な生物である一点に向かう特性をもつ。ロボットのデザインが生物的。肝心のストーリーがウルトラマンのオマージュと設定がことごとく、あのエヴァンゲリオンにそっくりなので「な~んだパクリか」と思われているフシのある今作ですが、ただのパクリというよりすっきり完結しないエヴァンゲリオンに対するカウンター、すなわち答えのような作品なんです。

ラストは本当に大団円と呼ぶにふさわしいのですが。まぁネタバレになるから詳しくは書けません・・・・。

ちなみにストーリーはすごく良い!しかし主人公に一切感情移入できない(理由は詳しく書きませんが・・・)。これが今作のダメなところではあります。

アルジェントソーマ Vol.1 [DVD]
保志総一朗,桑島法子,子安武人,井上喜久子
ビクターエンタテインメント



『装甲騎兵ボトムズ』(TVシリーズ)
1983年のロボットアニメで全52話、サンライズ製。ガンダムが作り出した”リアルロボット路線”を究めた作品です。

装甲騎兵ボトムズ OP


アストラギウス銀河を舞台に軍の機密”素体”を目にしたことで軍から追われることに主人公キリコ・キュービィーは町から町へ、星から星へと逃亡の旅を続けることに。その逃亡と戦いの中で、やがて陰謀の闇を突きとめ、自分の出生に関わるさらなる謎の核心へとせまっていく。

とにかく男臭い。だって名前のある女性キャラが4人しかいなんだもん。戦闘シーンも実弾による描写でとても硬派。等身の低い無骨なデザインのロボットが劇中の戦争にリアリティを与え、ロボットが戦場にいても違和感を与えません。

それにいわゆる主役機と呼ばれるロボットが登場せず、キリコが乗機を次々に乗り換えていくのです。ある種、究極のロボットアニメと言って過言ではないでしょう。

ゆえにミリタリーファンからの指示もあり、年月を経ても根強い人気があるのです。

ただ、ワタクシはこの作品を主人公キリコとヒロイン・フィアナとの”純愛物語”ととらえています。男臭いハズなのに、なぜ?と気になる方はぜひ作品を鑑賞してください。

ちなみに次回予告がやたらカッコイイので、それも見どころです。

装甲騎兵ボトムズ DVD-BOXI
郷田ほづみ,富田耕生,千葉 繁,川浪葉子,屋良有作
バンダイビジュアル


以上4作品でした。

ワタクシはネタバレしたくないので一つの記事で一つの作品をとりあげようとすると尺があまってしまうんですが、こういう書き方なら上手くネタバレ、尺を気にせず書いていけそうです。

すごく薄い話題を複数重ねて誤魔化すという方法ではありますが、今後も続けていきたいと思います。ま、ネタバレは他のサイトがいくらでもやっとるので別にここでしなくて良いのです。

ということで、また次回。


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ちょいとアニメの話

2016-12-19 00:42:01 | アニメ・特撮系
今回は特に大きなネタもないので、ちょこちょこっとしたアニメの話を書いていこうと思います。


・やっと『あの花』を観た


アニマックスで再放送していたので『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』をようやく観てみました。

テレビシリーズ全11話ですので、毎日一話ずつ観ても結構あっという間に観終りました。

方々で評判が高かった作品ですから、結構、ワタクシ期待して観たんですがね。評価としては普通な作品でした。というか全体的な話の流れはいいと思いますが、11話でも長いと感じました。それから泣かせようという演出が鼻につき逆に泣けませんでした。

ネタバレになるから書きませんが、一話目からずっとつっこみたいことがあって・・・・。それが気になって気になって・・・。

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない PV


高校受験に失敗し、ひきもり生活をしている主人公・仁太の前に突然現れるかつての”あの日”に死んだはずの芽衣子”めんま”が成長した姿で現れる。しかし、めんまは仁太にしか見えない。仁太自身も幻覚と思っていたが、めんまから頼まれた「お願いを叶えて欲しい」という言葉を無視できずかつての仲間を巻き込み、友情を取り戻しながら”お願い”をかなえるべく奔走することになる。

というあらすじです。めんまが天使すぎるんだよなぁ~。これは強いて言えば悪い意味です。

まぁ興味があれば観てみてください。期待値が高いと面白く感じない場合もあるという好例のようなアニメでしたが・・・・。

・方言アニメが最新トレンドなのか?


前回の記事で『この世界の片隅に』を紹介しましたが、この作品は広島弁で演じられる作品です。

で、来年の3月に公開されるアニメ映画『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』は岡山県の倉敷が舞台ということで岡山弁で演じられるようです。

映画『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』予告編


瀬戸大橋のたもとの町が出てきてますが、よく取材してますね。ワタクシもよく学生時代に釣りにきてましたよ。懐かしい。

主演は高畑充希さん、監督は神山健治監督。おぉ神山監督作品なんだ。キャラクターデザインが微妙にカワイクないと思ったのは、神山作品だからでしょう。

さて、予告編で出てくる岡山弁ですが、まぁ及第点でしょう。悪くないですよ。というか『この世界の片隅に』の広島弁がすごすぎたんでしょう。普通はこんなもんでしょう。

う~ん、肝心の中身の方ですが、予告を見た限りでは面白そうな印象はないなぁ~。まぁでも岡山が舞台ということで岡山でも上映はするでしょうから一応観に行ってみます。

ちなみにもうすぐ公開のアニメ映画『ポッピンQ』では主人公の女の子が土佐弁を話すみたいですね。

ポッピンQ 予告


主人公以外は標準語のようですね。へぇ東映作品なんですね。意外に老舗が作ってるんですね。ここで取り上げといてなんですが、まぁ観に行く気はないんですケドね。

なんだか最近、アニメ界は方言ブームなんですかね?テレビだと方言指導とかあってコストも時間もかかりそうですが、映画ならそのへんをクリアできるのはわかりますが、何か方言の中に”萌”の要素を見出したんでしょうかね?どの作品も女の子が主人公ですしね。

方言女子ならDVDが売れるとか法則でもあるんでしょうか?もしかしたら方言アニメって一代ジャンルになるかも?要注目ですね。

・最近、放送中のアニメ

ここ最近、放送中でしっかり観てるアニメは『舟を編む』『3月のライオン』しかないです。どっちもメガネ男子が主人公のアニメですね。

それはさておき、なんでこの2作品なのか?っていうと特別な理由はなくワタクシは最近アニメ離れが激しくなってるってことなんです。録画はしているんですが、全然観ようとしてないですね(そのクセ『あの花』は観てました。だって評判がいいんですもの)。

まぁ仕事がバタバタしてるし、サッカー観戦もしてましたから体力的なものが大きかったように思います。それにエアロバイクの時(居間に置いてるから)は家族の目があるので自分の部屋でないとアニメ観ずらいんですよね・・・。

冬の間はアニメも観ていけるかな?と思います。

さて、観てる2作品ですが、なかなかいいですよ。どちらも女性が原作者ですが、男の自分が観ても全然大丈夫ですし、恋愛に偏った内容でもないし、アニメの質も高いのです。

「舟を編む」 第3弾PV


今のところ原作小説を超えたとは思わないんですが、ワンクールでよく作ってると思います。映画よりは面白いです。

それにワタクシのお気に入りの西岡くんの登場シーンが原作より増えているのは評価したいです。

舟を編む (光文社文庫)
三浦 しをん
光文社


お話は辞書作りを丁寧に描いた作品で、超遅読のワタクシが一日読み終えた名作小説です。アニメ、映画よりも人物が深く描かれていると思うのでアニメや映画よりもオススメです。

アニメ「3月のライオン」2分でみどころ紹介


将棋の深いところがわからなくても、本筋は少年棋士の孤独と彼と関わる人たちの話ですから誰でも鑑賞できます。

2クールなので、そろそろアニメも折り返しですが、ストーリーはすごくゆっくりじっくりと進展しているようです。NHKですからそりゃ作画レベルも高く質の高いアニメですね。

「BUMP OF CHICKEN」のOP&EDもすごくよくてまたハマりそうです。

ということで以上アニメの話でした。次回は大人の鑑賞に堪えるアニメをいくつか紹介する記事を書いてみようかな?と思っています。

一覧表みたいな構成になると思うので期待はせずにお待ちください。


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