ヴァニラ・アイスはプラチナの夢をみるか?

サンプル数一人の話。日記、アニメの感想などを独りよがりに書いてます。

年末年始に観てほしいアニメ映画10選 その2

2016-12-31 11:46:12 | アニメ・特撮系
年末年始に観てほしいアニメ映画10選その1に続きまして、その2開始です。

年末の時間も残り少なくなってまいりましたので、駆け足で行きましょう。
*あらすじは省略します。ウィキペディアなどでご確認ください。



『MEMORIES』

Memories DVD Trailer


大友克洋監修で森本晃司監督「彼女の想いで」、岡村天斎監督「最臭兵器」、大友克洋監督「大砲の街」の3話からなるオムニバス形式の作品です。1995年12月23日に公開されました。

1話目「彼女の想いで」がSF&ホラー、2話目「最臭兵器」がブラックユーモア、3話目「大砲の街」が風刺と、テーマも作風もバラバラで三者三様の魅力があります。

ワタクシ的にはどのエピソードも好きですが、年齢を重ねると3話目「大砲の街」が最も好きになりました。アニメ監督の大友克洋作品としてもこれが最もお気に入りです。

「誰と戦ってるの?」と問われる子供に「大人になればわかる」と答える父親のシーンは非常に印象的です。ま、ストーリーよりもアートアニメっぽい作画の方が見どころで大友克洋にはこういうアニメをもっと作ってほしいのですが・・・。

MEMORIES [Blu-ray]
磯部 勉,山寺宏一,堀 秀行,羽佐間道夫,林 勇
バンダイビジュアル


技術的にはどのエピソードも高水準ですし、シナリオや演出もすばらしい。2時間ずっと同じアニメを見ることに苦痛を感じるならこれがオススメです。

『カラフル』

Colorful Anime Trailer


森絵都の小説『カラフル』を原作とするサンライズ制作のアニメ映画で原恵一監督作品。2010年8月21日より全国東宝系で公開されました。

原監督は長年テレビの「クレヨンしんちゃん」の監督を務めていて、しんちゃんの映画作品もいくつも手掛けています。特に評価が高いのが『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』、実写映画にリメイクされた『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦』ですが、これらは連続アニメの劇場版ということで除外しました。この2作品は知名度も意外に高いしね。

ということでこの『カラフル』を紹介することにしました。

以前、このブログでも取り上げてえますので、よかったらそちらもどうぞ。

既存の声優を使わず、テレビ・映画で活躍する俳優・女優で出演陣を固め、キャラのデザイン・演技もリアルに作っています。実写まではいかないまでも実写映画に近いアニメとして萌えキャラ全開のアニメが苦手な人へもオススメです。

見どころは終盤の家族会議のシーン。ワタクシが劇場で泣いてしまいそうになったシーンです。

過去の記事にも書いてますが、”重いテーマを持ちながらも説教臭くならず、最後には爽やかであったかいものが心に残るストーリーこそがすごく魅力的”なので、人生に疲れた人の一助になるかも?

カラフル 【通常版】 [Blu-ray]
冨澤風斗,宮崎あおい
アニプレックス


いい作品なのに知名度がイマイチな本作。萌えキャラの出るアニメでないとアニメファンからは支持されないのか?



『東京ゴッドファーザーズ』


東京ゴットファーザーズ 予告編


2003年に公開の今敏監督作品。今監督作品で最もわかりやすく笑える作品です。1949年のアメリカ映画『三人の名付親』から着想を得ているため映画ファンだったらなお楽しめるのかもしれません。

この作品も以前にこのブログで記事を書いていますのでそちらもどうぞ。

自称元競輪選手のオッサン、元ドラァグクイーンのオネェ、家出少女のホームレス三人組の掛け合いが絶妙ですね。それからこの三人が拾った赤ん坊を通じて徐々に本物の家族のようになっていく様がとてもいいのです。

東京ゴッドファーザーズ [Blu-ray]
江守徹,梅垣義明,岡本綾
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


この映画も萌キャラ不在の作品のためかアニメファンからの知名度低いような・・・。

『千年女優』

千年女優 特報


2002年に公開された今敏監督作品です。またも今監督作品ですが、やっぱりこれは入れたかったのです。なぜならばワタクシ的に今敏作品のベストワンの作品だからです。

過去と現在、現実と映画の境界線を曖昧にした独特の映像と演出は観客のリテラシーの高さが求められる難解な作品なのですが、間違いなく名作です。

ワタクシも二十代で最初の視聴をしましたが、ちんぷんかんぷん。何がそんなにいいんだか?と首をかしげたものですが、三十代後半に差し掛かったころに再度視聴した時にはいろいろ理解できるようになり、この作品の魅力に気づきました。

見どころはラストのセリフ。世間的には賛否あるシーンのようですが、ワタクシとしては二十代に見た時と三十代後半に見た時の印象がまったく異なっていました。若いころに「なんじゃこれ?」と思った人ももう一度見てみると印象が変わるかも?

千年女優 [Blu-ray]
荘司美代子,小山茉美,折笠富美子
バンダイビジュアル


劇中には名作映画のオマージュも出てくるし、ジャンルを問わず映画好きの人には特におすすめな作品です。平沢進さん担当の音楽もすごく魅力的です。


『時をかける少女』

時をかける少女(劇場予告)


2006年7月15日に公開されたSFアニメ映画で筒井康隆の同名の小説が原作です。細田守監督作品です。

今ではメジャーになった細田守監督の名を上げることになった作品です。SFアニメですが、青春時代の爽やかな思い出、切ない思い出を思い出させてくれる作品ですよね。ワタクシ的に、いまのところ(2016年現在で)細田作品でベストワンです。

エンドロールで流れる奥華子さんの主題歌も素晴らしく。以前、金曜ロードショーでバッサリそれがカットされてて悲しかったですね。

この映画はエンドロールで映画の余韻に浸りながら”泣く”っていうのが正しい鑑賞のしかたのなので観るときはちゃんとエンドロールまで観てください。

時をかける少女 [Blu-ray]
仲里依紗,石田卓也,板倉光隆,原沙知絵,谷村美月
角川エンタテインメント


このパッケージのイラストすごく好きなんだよなぁ。

この作品を観て「いい若手がでてきたなぁ」と思っていたんですがね・・・。なんか細田さん伸び悩んでますよね。


『言の葉の庭』

『言の葉の庭』 予告篇 "The Garden of Words" Trailer


2013年公開の新海誠監督の第5作品目。

46分の短編作品ですが、美麗な映像と秀逸な演出は心をひきつけられます。『君の名は。』が大ヒット中の新海監督ですので、なにか取り上げようと思い選びました。

前作の『星を追う子ども』からいったい何があったのか?いきなり演出がうまくなって驚きました。

ストーリーはとりたてて大きな話(男女が入れ替わるとか隕石が降ってくるとか)ではないのですが、すごくいいのです。これはドラマの作り方がこれまでの作品に比べ格段に上手くなっているからでしょう。

以前はキャラクターのモノローグを多用し心理描写をしていた演出から、ちゃんとキャラクターに演技をつけて心理描写ができるようになっていると感じました。また盛り上がり所の演出も恥ずかしがらずできるようになっています。

劇場アニメーション 『言の葉の庭』 (サウンドトラックCD付) [Blu-ray]
入野自由,花澤香菜
東宝


正直、『君の名は。』以外で新海監督作品を観るなら今のところこれだけでいいです。


ということで以上6作品をご紹介しました。

あれも入ってない!!これも入ってないじゃん!!とお怒りもあるかと思いますが、あくまでワタクシの独断によるものなのでご了承ください。それにこんなにエラソーに記事書いててもすべてのアニメ映画を鑑賞しているワケではありませんからね。

それから「お前の得意なロボットアニメはどうした?」とツッコミを入れた方へ、実はその3を年明け一発目にご用意する予定であります。ではでは次回も乞うご期待。


おもしろかったらポチっとなとお願い!
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 年末年始に観てほしいアニメ... | トップ | さよなら2016年 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アニメ・特撮系」カテゴリの最新記事